相鉄・JR直通線 運行形態

相鉄・JR直通線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 09:16 UTC 版)

運行形態

本節では、相鉄とJR東日本を直通運転する系統のうち、JR東日本の区間について述べる。相鉄の区間については「相鉄新横浜線」、「相鉄本線」を参照。

列車種別

新宿駅 - 大崎駅間では「通勤快速」「快速」「各駅停車」の3種別が運行されているが、いずれの列車も走行する線路にホームがある駅全てに停車する。

大崎駅 - 羽沢横浜国大駅間では、大崎駅以北・羽沢横浜国大駅以西で通過運転を行う列車を含む全ての列車が「各駅停車」として運行され、通過運転を行う列車は大崎駅・羽沢横浜国大駅で種別変更を行う。

運行ダイヤ

新宿駅 - 羽沢横浜国大駅 - 海老名駅間の往復運行が基本で、46往復が運行される。このうち朝時間帯の平日下り7本、同上り8本、土休日上下6本ずつが埼京線の新宿駅以北に直通する列車となっており、池袋駅(平日で着のみ)・赤羽駅(平日のみ)・武蔵浦和駅(土日のみ)・大宮駅・川越線指扇駅(発のみ)・川越駅発着が設定されている。なお、埼京線内は川越駅発着の列車のみ平日は通勤快速、土休日は快速で運転される。本来は基本的に新宿駅の2番線及び17時以降は3番線で折り返すことになっているが、JR車の運用の都合や、朝時間帯は折り返し時間の確保が困難なため、埼京線新宿駅以北・川越線に直通を行っている。なお、新宿駅 - 大崎駅間は埼京線と案内されているが、列車番号については新宿駅で切り替えられる。異常時の直通運転中止時には、羽沢横浜国大駅からJR線方面へ折り返し運転を行う。

平日朝時間帯に関しては1時間に最大4本運行され、日中は1時間に2本の運行となり、相鉄線内各停として運転されている。夜間は下り終電及び平日20時台上り3本及び土休日上り1本を除き、相鉄線内は特急として運行する。

運行ルートとして山手貨物線・品鶴線・東海道貨物線を通る関係上、貨物列車を運行するJR貨物との調整が必要となり、朝時間帯はパターンダイヤとなっていない。日中については貨物列車が運行する点以外にも、武蔵小杉駅から新宿・東京方面の本数が過剰となることを考慮して、1時間に2本となった。また、前述の通り、当面の間品川・東京方面に直通しないことから、武蔵小杉駅で横須賀線・成田エクスプレスに乗り換える客が想定されるため、同駅のホームの滞留防止策としてラッシュ時は新宿方面の列車を連続させないようにダイヤを設定し、また武蔵小杉駅の混雑防止の観点から、乗り換えは西大井駅でも可能なことを案内するとされている。

この結果、現状のダイヤでは、平常運行時であれば、羽沢横浜国大・海老名方面行は、西大井駅・武蔵小杉駅で総武快速線・東京方面からの新川崎・横浜・鎌倉方面横須賀線に、大崎・新宿方面行は武蔵小杉駅・西大井駅で横浜・新川崎方面からの品川・東京・千葉方面横須賀・総武快速線に接続するダイヤとなった。

新宿駅発西大井駅・武蔵小杉駅方面への終電は、従来の湘南新宿ライン終電よりも遅くなり、大崎駅以北から横須賀線新川崎駅以南への深夜帯の利便性も改善した。

JR車は相鉄線内では相模大塚駅かしわ台車両センターで昼間留置と夜間滞泊が行われている。一方で相鉄車でのJR線での留置は平日朝ラッシュ時に板橋駅での一時的留置がある(池袋駅より回送)ものの、それ以外の留置や夜間滞泊は設定されていない。


注釈

  1. ^ 一部の列車は川越線川越駅から。
  2. ^ 有料特急列車を含めると、JR湘南新宿ライン宇都宮線東武日光線鬼怒川線を直通運転する特急「日光」「きぬがわ」号の事例がある。
  3. ^ 東京メトロを介した事例としては東京メトロ千代田線を介したJR常磐線各駅停車小田急小田原線多摩線の直通運転がある。
  4. ^ 大崎駅の構内扱いである短絡線(大崎支線)を経由するため、実際には品川駅を経由しない。
  5. ^ 鶴見駅は運賃計算上の分岐駅となっているが、ホームは設置されない。
  6. ^ 武蔵野線と重複
  7. ^ よって、同系は埼玉県内には基本的には入らない。また、りんかい線への乗り入れは代走でも行われない。

出典

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