機動刑事ジバン
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『機動刑事ジバン』(きどうけいじジバン)は、1989年1月29日から1990年1月28日まで、テレビ朝日系列で全52話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中に登場するヒーローの名称。
注釈
- ^ ただし、『メタルダー』や後年の『特捜ロボ ジャンパーソン』のような完全なロボットとは異なり、主人公であるジバンは厳密にはロボットではなく、定義としてはサイボーグの範疇である[4][5]。しかし本作品の挿入歌である「パーフェクトジバン」では「僕らのロボットポリス」と表現されている。
- ^ 『ロボコップ』には『宇宙刑事ギャバン』のデザインも反映されている。東映を通して『ロボコップ』の監督、ポール・バーホーベンからバンダイの村上克司にギャバンのデザイン引用の許可を求める手紙が送られており、村上も快諾していた[9]。村上とともに本作品を担当した野中剛は、村上が『ロボコップ』から大きな影響を受けていたことを証言している[10]。
- ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、前年の『電脳警察サイバーコップ』への対抗や『仮面ライダーBLACK RX』との差別化も指摘している[6]。
- ^ そのため、警察組織の一員である主人公や、制定された専用の法律などの点がその例にあたる[11]。
- ^ 野中は、後にタカラが『電光超人グリッドマン』のドラゴニックキャノンを発売するなど他社への影響もあったと述べている[10]。一方、可動フィギュア「マルチフォームジバン」は、タカラが前年に発売した『電脳警察サイバーコップ』の「サイバービットシリーズ」の影響があったとされる[10]。
- ^ 11話にて直人の警察手帳にそのように明記されている。
- ^ ジバンとして洋子など市井の人物相手に接する時は主に「私」を使用しており、例外的に第51話のマッド・ガルボ戦や、最終話でギバノイドを相手にした際に「俺」を用いたこともある。
- ^ 雨で濡れているところに高圧電線による攻撃を行った。
- ^ その際流れるテーマ曲らしきものは、『巨獣特捜ジャスピオン』の挿入歌「いつの日平和が」の伴奏部分を編集したものとなっている。
- ^ 12話でも直人がジバンでないかと疑ったが、この時は思い過ごしだと思っている。
- ^ ジバンのボディにも使われているスーパーセラミック製の人工関節を移植された。
- ^ 例えば、劇中においてまゆみとアイスを食べるシーンがあり、また麻酔ガスを噴きかけられて意識を失うなどの描写も存在する。
- ^ この他、第9話では覆面車に乗っていた直人が、停車直後にジバンの姿になって降りるという描写がある。
- ^ 11話の回想シーンで柳田がまゆみにこのことを説明した際には「バイオロンに改造が知られることで再びジバンやまゆみを襲撃する可能性があること」と「まゆみの両親に危害を与えないため」としている。そのためまゆみがバイオロンに捕らわれたことや五十嵐博士の死因も、両親と公には「交通事故」として説明している。
- ^ 玩具「DX電子ポリス手帳」では「1→5→3」でレゾン、「4→2→6」でバイカン、「4→5→3」でスパイラスを呼ぶことができるとされている。
- ^ 敵への攻撃にも使用しているが、劇中では物質破壊目的での使用がほとんどであり、バイオノイドに対するとどめとして使用したのは第32話のディストノイドのみ(他ではマッド・ガルボに対しても使用しているが、ダメージを与えて撤退させた程度に留まる)。
- ^ 人間態時の異形の頭部と腕部のディテール詳細のみ、篠原保がデザインを担当[23]。
- ^ 各種武装のデザインは篠原保が担当[27]。
- ^ 劇場版のクレジットでは「カーシャー」。
- ^ レオ・メンゲッティが日本語を話せなかったための措置。
- ^ クレジットでは「ハリボーイ」。
- ^ 『バトルフィーバーJ』でも一部使用。
- ^ 第23話のみ。
- ^ 第28話登場のゾウノイドを担当、着彩のみ篠原保が手がけている[25]。
- ^ クラウドにアルバイトとして所属していた時期に参加、第37話登場のカメノイドを担当[25]。
- ^ 指田と同じくクラウドのアルバイトとして参加、ウワバミノイドなど終盤登場のバイオノイドを複数担当[25]。
- ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をドラゴンと記載している[36]。
- ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称を分身オオカミノイドと記載している[36]。
- ^ 予告では「私は世界一美女!?」と誤表記されていた。
- ^ 11月5日は『第21回全日本大学駅伝』放送のため休止。
- ^ 1989年4月以降は、日曜9時台後半での遅れネットに移行。
- ^ 放送時間帯変更に際し、同局では当該時間帯にて自社制作DIY番組『住まいの110番』を放送していた都合上遅れネットで放送。その関係で、クリスマスを題材にした第47話は第46話に先行する形で放送された。
- ^ 放送時間帯変更に際し、同局では当該時間帯にて自社制作ドキュメンタリー番組「新・ふれあいシリーズ」(広島県経済連(現:JAグループ広島)の一社提供)を放送していた都合上、同番組終了に伴い同時ネットに移行する1989年10月まで、6日遅れの土曜日午前7時台前半にて放送。
出典
- ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 164, 「機動刑事ジバン」
- ^ 常識 2013, pp. 86–87, 「『ジバン』と『ジライヤ』の世界はつながっている?」
- ^ a b c d e 最強戦士列伝 2014, pp. 98–99, 「総論『ジバン』とは何だったのか?」
- ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 457.
- ^ a b c d 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、195頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 456.
- ^ a b c d e f g h gvsg 2012, p. 63, 「メタルヒーロー クロニクル」
- ^ a b 宇宙船158 2017, pp. 110–111, 野中剛「SUPER MODE OF TOEI METAL SPIRIT」
- ^ 小野塚謙太「12 メタルヒーローの誕生 「俺が"ギャバン"だ!」」『超合金の男-村上克司伝-』アスキー・メディアワークス〈アスキー新書105〉、177頁。ISBN 978-4-04-867798-1。
- ^ a b c d e f g h i j k 宇宙船158 2017, pp. 112–113, 「[インタビュー]野中剛」
- ^ a b c 特撮全史 2020, pp. 50–51, 「機動刑事ジバン」
- ^ 『宇宙刑事年代記』徳間書店、2004年3月、88-89頁。ISBN 4-1973-0103-0。
- ^ 宇宙船156 2017, pp. 134–135, 「RPSF RESCUE POLICE SECRET FILES 第10回」.
- ^ a b c 常識 2013, pp. 82–83, 「機動刑事ジバンはどうやって誕生した?」
- ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 462.
- ^ 最強戦士列伝 2014, pp. 92–93, 「愛する者を守り抜く!ジバンの超絶激闘伝説」
- ^ a b c d e f 宇宙船148 2015, pp. 110–111, 「特別対談 横山一敏×野中剛」
- ^ a b c 宇宙船149 2015, pp. 124–125, 「特別対談 小松義人×前澤範×野中剛」
- ^ a b c d e f 最強戦士列伝 2014, pp. 90–91, 「機動刑事ジバン」
- ^ 最強戦士列伝 2014, pp. 94–95, 「ジバンに登場したスーパーメカニック」
- ^ a b c d e f g h i j k l m 常識 2013, pp. 84–85, 「犯罪組織バイオロンの活動目的は?」
- ^ a b c d e f g h 奇怪千蛮 2017, pp. 190–193, 取材・執筆 サマンサ五郎(チェーンソー兄弟)「DESIGNER INTERVIEW 06 雨宮慶太」
- ^ a b 奇怪千蛮 2017, p. 165
- ^ a b 奇怪千蛮 2017, p. 166
- ^ a b c d e f g h 奇怪千蛮 2017, pp. 200–201, 取材・執筆 サマンサ五郎(チェーンソー兄弟)「DESIGNER INTERVIEW 10 篠原保」
- ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 168
- ^ a b 奇怪千蛮 2017, p. 167
- ^ 酒井征勇 編「バイオノイド恐怖ノート」『機動刑事ジバン大百科』勁文社〈ケイブンシャの大百科385〉、1989年11月18日、171頁。雑誌コード 63547-56。
- ^ 最強戦士列伝 2014, pp. 96–97, 「ジバンが立ち向かう悪の組織とは?」
- ^ a b c d 「スーパー戦隊制作の裏舞台 横山一敏」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1997 電磁戦隊メガレンジャー》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年6月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509610-9。
- ^ a b 『東映ヒーローMAX』 Vol.27、辰巳出版、2008年、49頁
- ^ a b c d 仮面俳優列伝 2014, pp. 199–207, 「第5章 プレイヤーからアクション監督への転身 19 宮崎剛」
- ^ a b or07pyqyzfg5xwqのツイート(1199335013679947776)
- ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 雨宮慶太」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1991 鳥人戦隊ジェットマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509613-0。
- ^ a b 宇宙船178 2022, p. 70, 「[インタビュー]串田アキラ」
- ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 461
- ^ 『別冊映画秘宝 平成大特撮 1989-2019』、洋泉社MOOK、2019年、77-78頁
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