機動刑事ジバン あらすじ

機動刑事ジバン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 14:25 UTC 版)

あらすじ

セントラルシティ署の青年刑事・田村直人は、犯罪組織バイオロンに襲われた五十嵐博士、孫娘のまゆみを救うために命を落とした。だが彼は、“ジバンプロジェクト”の被験者に選ばれ、サイボーグとして蘇った。普段は同僚たちと共に平刑事を装って捜査にあたっている直人は、ひとたびバイオロンの悪事を嗅ぎつけるや、銀色のボディに包まれた機動刑事ジバンに姿を変え、バイオロンと戦うこととなる。

登場人物

セントラルシティ署捜査課

田村 直人たむら なおと / 機動刑事ジバン
主人公1965年9月2日生まれの24歳。本籍は長崎県長崎市鶴見台三-十八-三十 現住所 東京都渋谷区神泉町十五-九 リストマンション五一一[注釈 6]。一人称は「僕」[注釈 7]
半年前、バイオロンに襲われていた五十嵐博士とその孫娘まゆみを助けるべくウニノイドと交戦、倒しながらも殉職[注釈 8]。瀕死の重傷を負った五十嵐博士が施した蘇生改造手術により、対バイオロン用兵器である機動刑事ジバンとして復活。完成直後に五十嵐博士が亡くなってしまったために満足な調整を受けていないため、いつ機能停止に陥るかも分からないが、それでも彼は消えることのない正義の心から警視庁秘密捜査官警視正としてバイオロンと戦うことを決意[14]。ジバン秘密基地がある五十嵐家に下宿するようにもなる。
正義感が人一倍強く、優秀な警察官でもあるのだが、ジバンであることを隠すべく、捜査に支障が生じない範疇でドジを起こし、昼行灯を装う面があるため、同僚たちからは呆れられることも少なくない。しかし、地域からの評判はかなり高く、非番の時には子供たちの野球や剣道のコーチを引き受ける姿も見せる。
五十嵐家壊滅後は、アパートに引っ越しバイオロンと戦いながら、失踪したまゆみの行方を追っていた。第50話において、洋子に両親と生まれて間もない妹のまゆみが10年前の1980年1月23日に田舎の親戚の家に遊びに行って失踪したことから、自分の手で家族を探し出すために警察官の道を選んだことを告白。偶然にも五十嵐まゆみこそが実の妹だったことを柳田に隠匿されていたことにショックを受けるが、まゆみと兄妹として再会を果たす。
バイオロン壊滅後、散っていった仲間たちの墓参りを済ませ、平和を守るための旅に出る。
片桐 洋子かたぎり ようこ
直人の先輩刑事。
かなりの行動派であり、愛銃はコルトガバメント。拳銃の腕は確かなもので、清志郎曰く「セントラルシティ署でも随一」。マスク程度なら難なく倒せる上、愛銃以外の銃器の扱いにも長けている。車(白のマツダRX-7)の運転は、かなり乱暴。ポニーテールミニスカートあるいはボディコンの格好であることが多く、ピストルを撃つ際に少しスカートを捲り上げる(腰を低くするため)[注釈 9]
直人がジバンであることは知らないが、自らが危機に陥った場合には直人を呼ぶほど彼を頼りにしており、自身もジバンの良き戦友になっていく。第12話では、直人からコンパクトを誕生日プレゼントに贈られた。
最終話で実兄だと知った後のまゆみが"お兄ちゃん"と呼んでジバンに抱きついたことで直人がジバンだと気づく[注釈 10]
村松 清志郎むらまつ きよしろう
課長代理。自称エリートでシティボーイだが実は地方(秋田)出身。村松アコという妹がいる。
課長の腰巾着っぽい人物でもあり、直人に先輩風を吹かせているが、昼行灯の直人とはまた違うタイプのおっちょこちょいな上に調子に乗りやすく、バイオロンからは「ダメ刑事」と呼ばれている。洋子に好意を寄せているが全く相手にはされていない。
大抵、ドジを踏んで敵に捕まったり、頓珍漢な意見を披露したりするのがお決まりではあるが、どうしようもないダメ刑事というわけではなく、敢然と悪と戦う場面も見られる。実際にマスクとの格闘や銃撃戦に参加している。
趣味は釣りで出張先にまで釣り道具を持っていき仕事中にもかかわらず糸を垂らすほどの釣り好き。
洋子と同じく、ジバンに絶対の信頼を置いているが第24話ではバイオロンとの戦いで負傷した膝をジバンから秘密裏に治療された[注釈 11]ことから、自分がジバンであると勘違いしたこともある。
松本 美智代まつもと みちよ
事務員。直人に気がある様子。
坂東 武子ばんどう たけこ
捜査課長。ヒステリックで荒っぽい言動が目立つ。登場は第4話まで。

五十嵐家

五十嵐 まゆみいがらし まゆみ
五十嵐博士の孫娘で小学生の少女。8歳。第11話で誕生日が描かれ、9歳になる。身長134cm。
五十嵐博士と共にバイオロンのウニノイドに襲われた際、直人に助けられる。それにより、命を落とした直人がジバンとして蘇るための改造手術を施されながらも起動せずにいた際、彼女の流した一筋の涙がジバンを起動させた。以降は、ジバンの助手として活動。
第17話・第18話で両親共々、バイオロンに襲われ、ジバン暗殺のための指輪爆弾を取り付けられてしまうが、ジバンを巻き込みたくないことから滝に飛び込んで消息を絶つ。第20話において、記憶を失っている最中、良と出会い、みどりという名を与えられる。ジバンを指輪爆弾で死なせてしまう恐怖が残っているためにジバンを遠ざけ、良と共に逃避行生活を送る。第46話でジバンの手で指輪爆弾を外してもらうも良が爆死。そのショックから記憶を取り戻すも第46話でバイオロンに再び捕らわれてしまう。
実は直人の生き別れの妹であり、赤ん坊のころ、バイオロンの人間狩りの被害に遭い、北海道のバイオロンアジトに1人取り残されていたところを五十嵐博士と柳田に保護されたが、両親を亡くしたことと身元が分からなかったことから、五十嵐家の養女になっていたことが第50話で判明。第52話(最終回)において、実兄である直人と本当の意味での再会を果たす。
バイオロン壊滅後、五十嵐夫妻との生活を再開。旅立った直人の手紙を読みながら、再会を夢見て送り出した。
五十嵐 俊一いがらし しゅんいち
まゆみの父親。自宅で五十嵐医院を経営している。趣味はゴルフ。
第17話でバイオロンの襲撃に遭った際、柳田から事情を聞かされる。第18話以降、妻の静江共々、柳田が用意した別の場所で暮らしながら、まゆみが帰ってくることを願う日々を過ごす。
バイオロン壊滅後、帰ってきたまゆみとの生活を再開。
五十嵐 静江いがらし しずえ
まゆみの母親。専業主婦。
第17話・第18話でバイオロンに捕らわれ、まゆみをおびき寄せるために利用されてしまい、ジバンに助けられながらもまゆみは行方不明になってしまう。
バイオロン壊滅後、まゆみと再会を果たす。
五十嵐 健三いがらし けんぞう
ジバンの開発者でまゆみの祖父。1924年生まれ。
対バイオロン用兵器製造計画「ジバン計画ジバンプロジェクト」(JIBAN PROJECT)を密かに進めていたが、その兵器であるジバンはサイボーグであり、非人道的と感じた彼は仮に志願者が現れたとしても中止するつもりでいた。しかし、バイオロンのウニノイドに襲われた際、自分と大切な孫娘のまゆみを守るために命を落とした直人を死なせたくないという思いから、自らも瀕死の重傷の身である中で計画を実行して直人にサイボーグ手術を施すも、ジバンの起動を見ることなく息を引き取る。享年65。
国立科学アカデミーバイオ研究所の所長だったころ、その施設においてドクターギバ(ギバノイド)を誕生させてしまっており、ジバンとドクターギバの両方の誕生に深い係わりを持つ人物でもある。

ジバンの関係者

柳田 誠一やなぎだ せいいち
第11話より登場。1935年生まれの54歳。警視庁秘密調査室統括責任者であり、五十嵐博士の助手としてジバン計画にも携わっていた。
最初は直人をジバンにすることに反対したが、五十嵐博士の熱意に負けてサポートを行いジバンを誕生させる。直人にいつまで生きられるかわからないことを告げつつ、五十嵐博士の遺志を継ぎバイオロンと戦うことを諭し、直人にジバンの名と警視正の階級を与えた[14]。その後も立場上常時ではないもののジバンをサポートし、ジバンおよび直人の良き補佐役である一方、第19話ではバイオロンの元となる生命体が入った瓶と引き換えに少女をマッド・ガルボに人質にされた際も、それを渡せばバイオロンの謎を解明できないと瓶を渡さないなど非情な一面も見られた。
第51話でジバン基地を犠牲にして、バイオロンの本拠地を突き止めた後、基地の崩壊に巻き込まれ、直人に後を託して息絶える。
直人が両親亡き後の唯一の肉親である妹を捜していることを、そして五十嵐まゆみが直人の妹だと知りながら、いつ絶命するかもしれない直人に妹のことを隠匿していた。五十嵐夫妻の心を思い遣るつもりでも直人と五十嵐夫妻の心情を踏み躙る発言をしたが、その一方で長く妹を捜し続けていた彼の心を踏み躙ったことを後悔していたらしく、死に際に兄妹を引き裂きかけた罪に対する遅すぎる謝罪の言葉を残した。
ボーイ
ジバン基地全般を管理する第6世代コンピュータ。データ解析などを受け持つ。後にハリーの身体に移植され、ハリーボーイとなる。
ハリー
第5話から登場。板倉博士が開発した第6世代コンピュータ内蔵で世界60カ国語以上を話すマスコットロボット。1985年生まれ。
平和主義な性格から当初は戦いによる解決を全面否定していた。バイオロンに捕らえられた板倉博士を救出するために電気ショックで戦い一度は機能停止するもメモリーチップが無事であったために修理されて復活。
第17話で五十嵐家に遊びに来た際、バイオロンによる五十嵐家襲撃に巻き込まれながらも第18話でバイオロンに捕まったまゆみを救出するためにアジトに潜入。マーシャとカーシャに捕まり、谷底に投げ捨てられてしまい大破。再び機能停止に追い込まれてしまったが、19話冒頭にて柳田の手で改修され、ハリーボーイとして復活を果たす。
ハリーボーイ
ボーイのメモリーチップを移植された新生ハリー。胴体にボーイのような赤いレンズのカメラが新たに追加された。
ジバンを情報面からサポートし[7]、失踪したまゆみに代わってジバンの助手も務める。
第51話で柳田からバイオロン基地を突き止める捨て身の作戦に共に残り、ジバン基地崩壊に巻き込まれて損傷。直人に看取られながら機能を停止した。

その他の人物

早川 良はやかわ りょう
第20話より登場。26歳[15]
北海道美術大学の大学院生だったが、半年前にバクハノイドが起こした美術品爆破事件の現場に偶然居合わせたことから、容疑者として追われている。自身の無実を証明するため、警察の目から逃れると同時に犯人を追い掛けていた。その途上で記憶喪失になったまゆみを助けたことから、彼女と行動を共にするようになった。
元美大院生ということもあって、芸術品や美術品に関する思い入れは大変強い。特に愛着して止まないのはモナリザで、「僕の女神だ」と劇中で言い切っている。特殊な戦闘能力を持たない一般人の身でありながらそれらを傷つけようとする者を許さず、相手がバイオロンでも立ち向かう勇気を持つ。
前述の理由から生活は苦しく金銭的にも不自由で、車中泊を繰り返すことで日々を凌いでいた。そんな暮らしの中でもまゆみには精一杯優しく接し、思慕を置かれる間柄となる。
第46話にて、クイーンコスモに捕われたまゆみを救うために奮闘。ジバンと共にまゆみを助け出し、命懸けで指輪爆弾を回収・投げ飛ばすも爆風で致命傷を負い、まゆみに看取られながら息を引き取る。遺体は直人の手で河原に埋葬された。

機動刑事ジバン

セントラルシティ署の刑事・田村直人がサイボーグ化された警視庁秘密捜査官。階級は警視正[14]。サイボーグではあるが比較的、人間の時と大差ない生活ができるようである[注釈 12]

ボディはジバンファイバー製で、並大抵の火器などではまるで歯が立たない。力は鉄骨も持ち上げ、スピードはサラブレッド並み。動力は電気エネルギーであり、長時間の戦闘には不向きで、エネルギー切れに陥りそうになったこともある。また、射撃に関しては秀でているが、剣術に関しては秀でてるとは言い難い。

普段は直人として生活しており、必要に応じて自在にジバンに変身する。この変身プロセスの詳細には作中ほとんど触れられておらず、全編通しての明確な変身シーンは第11話でジバンとして初起動してから直人の姿に戻る際と、第51話にてマスクの襲撃に立ち向かいながら青白い光に包まれて変身した際のみに留まっており、大抵の場合は直人の姿で物陰に隠れたのち、ジバンとして出てくるという描写がなされる程度である[注釈 13]。第1話では序盤からほぼ全編ジバンとして登場し、戦闘後のクライマックスでようやく直人の姿を見せる[16]

洋子、清志郎などの署内関係者・下宿先のまゆみの両親はもとより、敵組織のバイオロンにも正体を知られないようにしていたため[注釈 14]、ジバンとして活動する際には直人自ら行方をくらますか、敵の襲撃に遭って生死不明になるなどして姿を消したのち、ジバンとなって現れることが多かった。他に第42話では洋子や清志郎が敵の襲撃で気絶したのを見計らってから変身したほか、第25話ではロダン考える人の銅像になり済まし、その身体を破って敵の前に現れるイレギュラーな登場も果たした。

両腕を広げて人々の盾となり敵の銃弾を受けるという描写は、次作品以降のメタルヒーローでも引き続き描写された[3]

造形
それまでのメタルヒーローシリーズでは部分的に用いられていたFRPが、ジバンでは全身に使われている[17][18]。これにより全体的な見栄えが良くなった[18]一方、パーツが大型化し、手足が長くないと全体のバランスが悪くなるという問題があったが、本作品でメインを演じた横山一敏は長身のためバランスが良く、バンダイで玩具開発を担当していた野中剛は手応えを感じたという[17]
またパーツをピン留めする必要があるため着脱には時間がかかり、アクションもしづらいものとなっている[17][18]

基本武装

下記の武装の他、左胸の「☆」マークが表示されているパネルから様々な光線を発することができ、被害者の身体に付着した薬剤を熱線で蒸発させたり、バイオノイドの触手を分解・消滅させて拘束を解いたりといった用途に用いられている。初期にはトドメを刺す前にこの部分に敵の画像を写していた。同時にこの部分はジバンの心臓部でもあり、第34話でマッド・ガルボがジバンを倒した際にはこの部分に剣を突き刺してパネルを破壊し、とどめを刺している。

マクシミリアン TYPE-3[7]
ジバンの右大腿部に収納されている3種類に変形する武器。オープニング映像でのみ、左手首の甲を右の拳でスタンプのように叩くと飛び出すシークエンスが描写されている。
マクシミリアンスティック
マクシミリアン TYPE-3の基本形態である十手。高圧電流のディスクローズショックを放つ。通常はこの状態で収納されている。
マクシミリアンガン
マクシミリアン TYPE-3が変形した光線銃。通常の破壊光線の他、人間に化けたバイオノイドの正体を暴くサーチバスター、マクシミリアンの全エネルギーを放出して大ダメージを与えるラストシューティングという光線も発射できる。
マクシミリアンソード
マクシミリアン TYPE-3が変形した剣。エネルギーを集めることで光り輝く必殺武器になる。
敵に突進して、すれ違いざまに斬りつけ、振り向きざまに縦斬りを決めるジバンエンド[19](序盤ではすれ違いざまに胴切り)降下しながら十字斬りを放つジバンハーケンクラッシュ[19]。ダイダロスで飛行しながら敵を斬るジバンフライングクラッシュという必殺技があり、ジバンエンドが最も多用された。
最終話でギバノイドの胸に突き刺してトドメを刺し、そのまま失われた。
電子警察手帳[19]
柳田から与えられたジバンの身分証明アイテム[19]。名乗りを上げる際にジバンの腹部から取り出し提示する他、1から9までの3桁の暗証番号の入力により専用マシンやダイダロスを呼ぶ(「1→5→3」のコードでたいていのメカを呼び寄せる[注釈 15])。この他、星マーク部分を発光させることで直人をジバンに変身させる機能を持つ(本編未使用)。
  • 元々は単独での玩具化の予定はなかったため、固有名称が存在しない[10]。しかし、劇中で印象的な演出がなされたことで電子手帳を含めた廉価版玩具「機動刑事セット」が予想以上の売上となり、その後『DX電子ポリス手帳』として単独商品化された[10]。そのため、初期装備でありながら玩具発売は番組中盤の7月であった[10]
マルチワーカー
ジバンの右腕に内蔵されており、使用時にポップアップするドリル。大型の太い針・ニードリルやハイパービームを発射可能。主に緊急時に使用されることが多く、バイオノイドとの格闘戦の際、一種の暗器として威力を発揮した。パーフェクトジバンに強化改造後は使用されていない。
グリップガン
設定上、ジバンの左腕に内蔵されているワイヤー付き手錠。
高機動システムウエポン ダイダロス
第12話から登場した新兵器であり、空を飛ぶことが出来る新ユニット。普段はレゾンのトランクに格納されており、電子手帳で呼び出すことでジバンの元に飛んでくる新装備。背部に背負うバックパックタイプの飛行ユニットと2連装ビーム砲の2種類の使い方が可能であり[7][19]、ビーム砲モードのダイダロスボンバードは、ジェネレーターをフル回転させることでエネルギーを集中させ、ビルのワンフロアも一撃で破壊する高エネルギーの必殺光線ダイダロスファイヤー[7][19]を発射する[注釈 16]。飛行ユニットは、宇宙遊泳に使われる有人機動ユニット(MMU)を連想させるフォルムである。第34話でダイダロスファイヤーをサイノイドに破られ、35話でパーフェクトジバンに強化された後は、専ら飛行ユニットとして用いられることが多くなった。

パーフェクトジバン

第34話でマッド・ガルボとサイノイドに敗れ完全に破壊され機能停止したジバンが、J・P・U計画によって3つの新兵器を得て強化復活を果たした究極の戦闘形態[7]。これらの要素を除けば外見上は従来通りのジバンであるが、ノーマルのジバンと比較して50%のパワーアップを果たしている。前述の通り、強化武装の一つであるダイダロスも引き続き使用でき、第42話において4つの武器をフル装備した状態で戦ったことがある。

DVD第4巻の同梱パンフレットには、作中未登場だったパーフェクトジバンの強化系に当たる「ストロングジバン」が記載されている。ストロングジバンは、次作品『特警ウインスペクター』のファイヤーのマックスキャリバーとウォルターのディスライダー、肩バルカン砲を装備している。

オートデリンガー
ジバン最強の重装機動兵器。強力弾丸を高速連射し、敵の掃討に威力を発揮するサブマシンガンモードと、ダイダロスの30倍以上の破壊力を誇る最強必殺技ファイナルキャノンモードの2種類のモードがある。最終話で破壊されている。
  • プロップは後にグレーのペイントを施され、東映Vシネマ作品『女バトルコップ』の「ニュートロンマグナム」に流用された。[要出典]
ニードリッカー
右腕に装着する大型ドリル。ジバンが一度敗北を喫したサイノイドの角を容易く破壊するほどの硬度を有し、先端から光線を照射する機能も備える。最終話前でマッド・ガルボの攻撃で吹き飛ばされた。
パワーブレーカー
左腕に装着する大型シールド。先端に装備された強力なパワーハンドは敵を捕獲し、万力のように絞め上げたり、遠方へ投げ飛ばしたり出来る。こちらも最終話前でマッド・ガルボの攻撃で吹き飛ばされている。

メカニック

ジバン三大メカとも呼ばれているスケルトンブラックカラーのマシンたち。第6世代の人工知能を搭載されており、機械間では信号音で会話を使うが、人間と同じく会話までこなし、感情もある。これらは、ジバンと意識がシンクロしており、ジバンが機能停止すると、これらのメカも機能停止してしまう。実際にジバンが破壊された直後、ジバン基地に格納されていた3機とも動かなくなったという描写がなされている(第35話)。

ジバン基地崩壊前に柳田の手で脱出させられるが、最終話で3機とも破壊される。

  • 上記の「ストロングジバン」と共に三大メカが人型化する案もあり、デザイン画まで作られていた。これらは次作『ウインスペクター』のファイヤー、バイクル、ウォルターのデザインに流用されている。[要出典]
諸元
レゾン
全高 1,550 mm
全長 4,950 mm
全幅 1,840 mm
最高速度 800 km/h
レゾン
パトカー型マシン。その装備は「防御」に重点が置かれている。
ニトロパワーによるストラチオガリクソンマークIIターボチャージャーエンジンを搭載した左ハンドル車として設計されており、右側のシートにはジバンを収容するための緊急避難装置が配備され、第34話ではマッド・ガルボに破壊されたジバンを回収し車内に収容している。
防御力が高く、武装として、前部バンパーにレーザーレールガンを内蔵している他、ジバン用の兵装を積載しており、ジバンがパーフェクトジバンに強化されてからは、オートデリンガーをドアの上に装備するようにもなる。
劇中では暴力禁止を訴えるハリーに捜査の協力を拒否され、さらに機内に花火を投げかけられて見失った際、怒りを露わに仕事を投げ出そうとするなど、人間臭い一面も見せた。
最終話において、ギバノイドの反撃の光線で最初に破壊されてしまう。
バイカン
強襲用戦闘バイク。その装備は「攻撃」に重点が置かれており、小回りが利く。
ノーズ部分に光線兵器バルーガ砲を装備。
最終話において、ギバノイドの光線からジバンを庇って破壊されてしまう。
スパイラス
ステルスVTOL戦闘機型マシン。最高速度マッハ0.8。三大メカ唯一の飛行メカ。主に追撃や偵察に使用される。
レーザーバルカン[20]が武器で、ジバンが登場しなくても攻撃することも可能。
最終話では、ジバンを乗せて、ギバの飛行船を追跡するもジバンが飛行船に飛び移った後、飛行船からの光線で破壊されてしまう。

その他のメカニック

ジバン基地
五十嵐医院の地下に建造された秘密基地。ジバンのメンテナンス装置やボーイ、三大メカが配備されている。
第18話で見せしめとして、五十嵐医院がバイオロンのミサイルで破壊されながらも防御壁で基地は辛うじて守られ、五十嵐医院も既に誰も住んでいないことが幸いして、死者は1人も出なかった。
第51話ではバイオロンの本拠地を突き止めるべく、柳田とハリーボーイの捨て身の作戦でジバンへの連絡電波を発信。これを探知したバイオロンによるミサイル攻撃によって破壊された。
ジバン蘇生装置
第35話に登場。基地の位置が暴かれ破壊された際のリスクを考慮し、メインコンピュータの中に蘇生方法は記されておらず、五十嵐博士の墓標に仕込まれた隠しスイッチに、まゆみが持つペンダントを差し込むことで隠し扉が開くようになっている。扉の内部には五十嵐博士が作り上げた成長型コンピュータが収められている。劇中では、破壊されたジバンの切断された左腕を瞬く間に再生・接合し、同時に致命傷となった心臓部の傷も修復した。

対バイオロン法

通常の法律が通用しない犯罪組織バイオロンを取り締まるために「国家上層部」が制定した法[7]。ジバンはバイオロンと戦う前に、電子警察手帳を提示し、抵抗するバイオロンに対して「警視庁秘密捜査官警視正・機動刑事ジバン」と名乗った後で対バイオロン法の第1条から第2条補足までの条文を読み上げ[7]抹殺するのが、一部の例外を除き毎回のパターンともなっている。ジバン1個人に著しく強大な権力を与える法律である。

第1条
機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人逮捕することができる
第2条
機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる
(補足)場合によっては抹殺することも許される
第3条
機動刑事ジバンは人間の生命を最優先とし、これを顧みない、あらゆる命令を排除することができる
第5条
人間の信じる心を利用し、悪のために操るバイオロンと認めた場合、自らの判断で処罰することができる
第6条
子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い
第9条
機動刑事ジバンはあらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる

注釈

  1. ^ ただし、『メタルダー』や後年の『特捜ロボ ジャンパーソン』のような完全なロボットとは異なり、主人公であるジバンは厳密にはロボットではなく、定義としてはサイボーグの範疇である[4][5]。しかし本作品の挿入歌である「パーフェクトジバン」では「僕らのロボットポリス」と表現されている。
  2. ^ 『ロボコップ』には『宇宙刑事ギャバン』のデザインも反映されている。東映を通して『ロボコップ』の監督、ポール・バーホーベンからバンダイの村上克司にギャバンのデザイン引用の許可を求める手紙が送られており、村上も快諾していた[9]。村上とともに本作品を担当した野中剛は、村上が『ロボコップ』から大きな影響を受けていたことを証言している[10]
  3. ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、前年の『電脳警察サイバーコップ』への対抗や『仮面ライダーBLACK RX』との差別化も指摘している[6]
  4. ^ そのため、警察組織の一員である主人公や、制定された専用の法律などの点がその例にあたる[11]
  5. ^ 野中は、後にタカラが『電光超人グリッドマン』のドラゴニックキャノンを発売するなど他社への影響もあったと述べている[10]。一方、可動フィギュア「マルチフォームジバン」は、タカラが前年に発売した『電脳警察サイバーコップ』の「サイバービットシリーズ」の影響があったとされる[10]
  6. ^ 11話にて直人の警察手帳にそのように明記されている。
  7. ^ ジバンとして洋子など市井の人物相手に接する時は主に「私」を使用しており、例外的に第51話のマッド・ガルボ戦や、最終話でギバノイドを相手にした際に「俺」を用いたこともある。
  8. ^ 雨で濡れているところに高圧電線による攻撃を行った。
  9. ^ その際流れるテーマ曲らしきものは、『巨獣特捜ジャスピオン』の挿入歌「いつの日平和が」の伴奏部分を編集したものとなっている。
  10. ^ 12話でも直人がジバンでないかと疑ったが、この時は思い過ごしだと思っている。
  11. ^ ジバンのボディにも使われているスーパーセラミック製の人工関節を移植された。
  12. ^ 例えば、劇中においてまゆみとアイスを食べるシーンがあり、また麻酔ガスを噴きかけられて意識を失うなどの描写も存在する。
  13. ^ この他、第9話では覆面車に乗っていた直人が、停車直後にジバンの姿になって降りるという描写がある。
  14. ^ 11話の回想シーンで柳田がまゆみにこのことを説明した際には「バイオロンに改造が知られることで再びジバンやまゆみを襲撃する可能性があること」と「まゆみの両親に危害を与えないため」としている。そのためまゆみがバイオロンに捕らわれたことや五十嵐博士の死因も、両親と公には「交通事故」として説明している。
  15. ^ 玩具「DX電子ポリス手帳」では「1→5→3」でレゾン、「4→2→6」でバイカン、「4→5→3」でスパイラスを呼ぶことができるとされている。
  16. ^ 敵への攻撃にも使用しているが、劇中では物質破壊目的での使用がほとんどであり、バイオノイドに対するとどめとして使用したのは第32話のディストノイドのみ(他ではマッド・ガルボに対しても使用しているが、ダメージを与えて撤退させた程度に留まる)。
  17. ^ 人間態時の異形の頭部と腕部のディテール詳細のみ、篠原保がデザインを担当[23]
  18. ^ 各種武装のデザインは篠原保が担当[27]
  19. ^ 劇場版のクレジットでは「カーシャー」。
  20. ^ レオ・メンゲッティが日本語を話せなかったための措置。
  21. ^ クレジットでは「ハリボーイ」。
  22. ^ バトルフィーバーJ』でも一部使用。
  23. ^ 第23話のみ。
  24. ^ 第28話登場のゾウノイドを担当、着彩のみ篠原保が手がけている[25]
  25. ^ クラウドにアルバイトとして所属していた時期に参加、第37話登場のカメノイドを担当[25]
  26. ^ 指田と同じくクラウドのアルバイトとして参加、ウワバミノイドなど終盤登場のバイオノイドを複数担当[25]
  27. ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をドラゴンと記載している[36]
  28. ^ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称を分身オオカミノイドと記載している[36]
  29. ^ 予告では「私は世界一美女!?」と誤表記されていた。
  30. ^ 11月5日は『第21回全日本大学駅伝』放送のため休止。
  31. ^ 1989年4月以降は、日曜9時台後半での遅れネットに移行。
  32. ^ 放送時間帯変更に際し、同局では当該時間帯にて自社制作DIY番組『住まいの110番』を放送していた都合上遅れネットで放送。その関係で、クリスマスを題材にした第47話は第46話に先行する形で放送された。
  33. ^ 放送時間帯変更に際し、同局では当該時間帯にて自社制作ドキュメンタリー番組「新・ふれあいシリーズ」(広島県経済連(現:JAグループ広島)の一社提供)を放送していた都合上、同番組終了に伴い同時ネットに移行する1989年10月まで、6日遅れの土曜日午前7時台前半にて放送。

出典

  1. ^ a b c d 奇怪千蛮 2017, p. 164, 「機動刑事ジバン」
  2. ^ 常識 2013, pp. 86–87, 「『ジバン』と『ジライヤ』の世界はつながっている?」
  3. ^ a b c d e 最強戦士列伝 2014, pp. 98–99, 「総論『ジバン』とは何だったのか?」
  4. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 457.
  5. ^ a b c d 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、195頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  6. ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 456.
  7. ^ a b c d e f g h gvsg 2012, p. 63, 「メタルヒーロー クロニクル」
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  22. ^ a b c d e f g h 奇怪千蛮 2017, pp. 190–193, 取材・執筆 サマンサ五郎(チェーンソー兄弟)「DESIGNER INTERVIEW 06 雨宮慶太」
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  33. ^ a b or07pyqyzfg5xwqのツイート(1199335013679947776)
  34. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 雨宮慶太」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1991 鳥人戦隊ジェットマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509613-0 
  35. ^ a b 宇宙船178 2022, p. 70, 「[インタビュー]串田アキラ
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