東方福音キリスト教会 信条と聖なる5柱

東方福音キリスト教会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:55 UTC 版)

信条と聖なる5柱

信条
原ニカイア信条正教会におけるニカイア・コンスタンティノポリス信条カルケドン信条を認める。
  • 原ニカイア信条[1]
    わたしたちは、見えるものと見えないものすべての創造者、
    すべての主権を持ちなさる御父、唯一の神を信じます。
    わたしたちは、唯一の主イエス・キリストを信じます。
    主は、御父から生まれた神の独り子、御父の本質から生まれた方。
    神からの神、光からの光、まことの神からのまことの神。
    造られずして生まれ、御父と本質が同一であって、
    天地万物はすべて彼によって創造されました。
    主は、わたしたちの為、またわたしたちの救いの為に降り、肉体を受け人となり、
    苦しみを受け、三日目に甦り、天に昇りました。
    そして主は、生者と死者とをさばく為に来られます。
    また、わたしたちは聖霊を信じます。
    なお、主には存在しなかった時があるとか、生まれる以前は存在していなかったとか、
    無から生まれたのであると宣言したりする者、
    神の子が、異なる本質あるいは異なる実体より成ったもの、造られたもの、
    変わり得るもの、変え得るものである、と宣言したりする者たちを、
    公同なる使徒的教会は、呪うべきです。
  • ニカイア・コンスタンティノポリス信条[1]
    わたしたちは、唯一の神、全能の御父、
    天地とすべての見えるもの見えないものの造り主を信じます。
    また、この世の先に御父から生まれた独り子、主イエス・キリストを信じます。
    主は神よりの神、光よりの光、まことの神よりのまことの神、
    造られず、生まれ、御父と一体です。
    すべてのものは主によって造られました。
    主はわたしたち人類のため、またわたしたちを救うために天から降り、
    聖霊によって神の母おとめマリアから肉体を受け、人となり、
    ポンテオ・ピラトのもとで、わたしたちのために十字架につけられ、
    苦しみを受け、死んで葬られ、
    聖書にあるとおり三日目によみがえり、天に昇り、御父の右に座しておられます。
    そして生者と死者とをさばくため、栄光のうちに再び来られます。
    その国は終わることがありません。
    また、主なる聖霊を信じます。
    聖霊はいのちの与え主である方、御父から出られ、御父と子とともに拝まれ讃えられる方、
    預言者によって語られた主です。
    また使徒たちからの唯一の聖なる公会を信じます。
    罪の赦しのための唯一の洗礼を信じ、死者のよみがえりと来世の命を待ち望みます。
    アーメン。
  • カルケドン信条[1]
    わたしたちは、聖なる教父たちに従って、心を一つにして、次のように宣言します。
    わたしたちの主イエス・キリストは唯一にして同一の子、
    神性において完全であり、また同時に人間性においても完全なる方です。
    真の神であり、また同時に理性的霊魂と肉体とからなる真の人間でおられる方です。
    神性において御父と同一の本質、
    また同時に人間性においてはわたしたちと同一の本質であって、
    罪のほかはすべてにおいてわたしたちと同じです。
    神性においては、この世の先に御父から生まれ、
    また同時に人間性においては、終わりの時代にわたしたちのため、
    わたしたちの救いのために、神の母おとめマリアから生まれました。
    彼は、唯一にして同一のキリスト、主、独り子であり、
    二つの本性において混ぜ合わされることはなく、
    変化することもなく、分割されることもなく、分離されることもない、
    ということを信認されなければなりません。
    なお、二つの本性の結合によってそれらの差異が取りさられることはなく、
    むしろ各々の特性は保持されており、
    唯一の位格、唯一の存在に共存しています。
    彼は、二つの位格に分けられたり、分割されたりすることはありません。
    唯一にして同一の独り子、神、ロゴス、イエス・キリストです。
    これははじめから、預言者たちまた主イエス・キリスト御自身が大切に教え、
    教父たちの信条がわたしたちに伝えたとおりです。
聖なる5柱を主張する[2]
聖なる5柱とは、聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみ、の5点で表される。
  • 聖書のみ
    聖書66巻は無謬である。聖書の言葉、聖書の思想はともに、霊感に満ちている
    わたしたちの信仰と品行において、依り頼むべき唯一の道しるべとなるのは、
    新約聖書のみであり、わたしたちは、新約聖書を重視する。
    また旧約聖書は、新約聖書を証しする。
  • 信仰のみ
    人は、善行ではなく信仰によってのみ義とされる。
    わたしたちの神である主は、唯一の主である。
    心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。[3]
  • 恵みのみ
    神は、人を神のかたちにつくられた。
    人の忠順をとおして、神に栄光をもたらすためである。
    しかし人が神に背いたときから、人は全的に堕落し、罪深い存在となった。
    人間は、全的に堕落しているが、神の恵みはすべての人に注がれている
    人間は、キリストの十字架による贖いの恵みをとおして、救いの召しに応じることができる。
    ただし、神が人間の自由意志を尊重しているため、人間は救おうとする神の恵みを拒むことができる。
    また、正しい人間がその正しい行いをやめて、不正を行うならば、その人は滅ぼされる可能性がある。
  • キリストのみ
    人間の救いは、キリストのみによる。
    わたしたちを救うことを確信されているのは、キリストのみである。
    キリストは、必ず再臨する。
  • 神の栄光のみ
    ただ、神にのみ栄光があれ。
    すべてのみわざは、神の栄光に帰する。

  1. ^ a b c 『東方福音キリスト教会信条集』、東方福音キリスト教会西村牧師編、2015年。
  2. ^ a b c d e f 『パンフレット:わたしたちの教会』、東方福音キリスト教会西村牧師著、2012年。
  3. ^ マルコによる福音書 12章 29~30節
  4. ^ 第1テモテ3:1-13
  5. ^ ただし、「奉仕者は牧師によって選任されるが、教会において奉仕者を選任しない場合もあり得る。」(『パンフレット:わたしたちの教会』、東方福音キリスト教会西村牧師著、2012年。)
  6. ^ コリントの信徒への手紙一 14章 34節
  7. ^ 創世記 03章 02節
  8. ^ 創世記 03章 13節
  9. ^ マタイによる福音書 24章 04~05節
  10. ^ ルカによる福音書 20章 45~47節、21章 01~04節
  11. ^ 申命記 15章 01~05節
  12. ^ ローマの信徒への手紙 13章 01節


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