星のカービィ スーパーデラックス
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他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 星のカービィ スーパーデラックス | 2009年10月13日 |
Wii | 任天堂情報開発本部 ハル研究所 |
任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
|
2 | 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション | 2012年7月19日 2012年9月16日 |
Wii | ハル研究所 | 任天堂 | Wii専用12cm光ディスク | |
3 | 星のカービィ スーパーデラックス | 2013年5月1日 |
Wii U | 任天堂情報開発本部 ハル研究所 |
任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
|
4 | ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン |
2017年9月29日 2017年9月29日 2017年10月5日 |
- | 任天堂 | 任天堂 | 内蔵ソフト | |
5 | スーパーファミコン Nintendo Switch Online |
2019年12月12日 2019年12月12日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | Nintendo Switch Onlineが必要 2022年6月10日に『星のカービィ スーパーデラックス メタナイトの逆襲バージョン』という特別版が配信 |
開発
本作はスーパーファミコン向けゲームとして企画されたが、スーパーファミコン向けの開発ツールが整うまでの間、企画書や仕様書に描かれたキャラクターのテストはファミコンで行われた[8]。
カービィの技のパターンは製品版にすべて収録されたが、演出が変更されたものもある。たとえばカッター能力のエフェクトは、テスト版では白い四角として表示されたが、解像度などの都合により製品版では青い風切りに変更された[8]。
開発に当たっては「2人同時プレイ」「格闘風アクション」、そして「オムニバス」という3つの柱が建てられた[9]。
ヘルパーシステム(2人同時プレイ)は任天堂の宮本茂が要望・提案したものである。これは宮本が「2人同時プレイができる横スクロールのアクションゲーム」というアイデアを思いついたのだが、自身の手がける『スーパーマリオ』シリーズなどではゲームのスピード感による画面スクロールなどの問題で無理であり、もっとも適しているとして『カービィ』シリーズが抜擢された[5][10][11][注釈 1][注釈 2]。桜井政博は考えた末に、二者を対等な関係にするのではなく、主役とわき役に分けるという方法を考案した。さらに、カービィの世界観に合わせるため、敵のコピー能力をそのまま使えるようにしようと考え、敵をそのまま味方にする「ヘルパーシステム」へと発展した。これにより、上級者が初心者を励ましながら遊べるという方法もできるようになった[9]。
企画の段階では8つのシナリオが収録される予定だったが、ホラー作品「陽炎の館」[注釈 3]はほかのシナリオで手一杯ということでお蔵入りとなった[9]。
「豪華版」を意識した演出をするために、 本作のソフトパッケージは、公式タイトルロゴを使わず、桐箱に焼印を押したのを模した独特のものが使用された[5]。
反響
後世への影響
カービィの生みの親であり、このゲームの開発者である桜井政博が後に担当した『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは本作を参考にした要素がいくつか登場している。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の作品に登場している隠しモード「オールスター」は、このソフトのシナリオ「格闘王への道」を参考に作られている[12]。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアドベンチャーモード「亜空の使者」では、2人同時プレイや2プレイヤーのスペースジャンプなど、ヘルパーシステムを参考とした要素が登場している。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のアドベンチャーモード「灯火の星」や「勝ちあがり乱闘」では、マルクがボスとして登場している。
注釈
出典
- ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ “「星のカービィ」コピー能力総選挙の途中結果発表 SDX勢が多数上位に、スリープはまさかの5位”. ねとらぼ. (2017年9月22日) 2022年12月8日閲覧。
- ^ “桜井政博さんが「カービィスパデラ」の企画書公開 “ヘルパーシステム”誕生までの課題解決の流れが興味深い”. ねとらぼ. (2022年10月3日) 2022年12月8日閲覧。
- ^ “Kirby Super Star”. All Game (1996年). 2012年8月21日23:38閲覧。
- ^ a b c “N.O.M 2008年11月号 No.124:星のカービィ ウルトラスーパーデラックス 開発スタッフインタビュー”. 2008年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧。
- ^ 本作ではこのように表記されているが、『ウルトラスーパーデラックス』でリメイクされた際は「難易度:★★」となっている。
- ^ それぞれ赤、青、緑、黄色がある。耐久度は黄>青>赤>緑。
- ^ a b 桜井政博 (2017年5月17日). “桜井政博氏が語る、初代『星のカービィ』開発秘話。当時の企画書に、あのゲームの原点があった?(2/2)”. ファミ通. エンターブレイン. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f “「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」発売記念インタビュー 第6回「星のカービィ スーパーデラックス篇」”. 任天堂ホームページ (2017年10月5日). 2023年6月13日閲覧。
- ^ “N.O.M 2000年3月号 No.19:人気キャラ・カービィの魅力に迫る!”. 2000年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧。
- ^ 社長が訊く『スーパーマリオギャラクシー』 Vol.4 宮本茂篇 1.永年の課題だった2人同時プレイ
- ^ 速報スマブラ拳!! レギュラー戦オールスター
- ^ マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、106ページ
固有名詞の分類
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