斉昂軽便鉄路 車両

斉昂軽便鉄路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/08 12:51 UTC 版)

車両

1918年当時、機関車は建設時に工事を依頼したドイツの商社・泰来洋行が輸入したオーレンシュタイン・ウント・コッペル製のものが2両[6]、斉斉哈爾のロシア領事館経由で輸入したコロメンスキー工場製のものが1両あり、馬力はドイツ製のものよりロシア製のものの方が上であった。

客車は三等車が6両、二等車が3両、一等車が1両、サロン車が1両の計11両で、貨車は有蓋貨車が15両、無蓋貨車が6両の計21両であった。客車の定員は三等車48名、二等車32名、一等車24名、サロン車が定員設定なし(約20名)であった。

1925年には機関車は変わらないものの、客車・貨車に異同が生じている。客車は三等車が4両、二等車が1両、一等・二等合造車が1両、一等車が1両、サロン車が1両の計8両、貨車は有蓋貨車が8両、無蓋貨車が16両の計24両であった。

1933年には機関車が4両、客車が11両、貨車が57両となって、全体的に増加しているが、それぞれの等級や車両種別については不明である。

関連項目

外部リンク

参考資料

  • 市原善積編『南満洲鉄道 鉄道の発展と機関車』(誠文堂新光社刊、1972年)
  • 南満洲鉄道株式会社経済調査会第三部編『満洲各鉄道一覧』(南満州鉄道刊、1933年)
  • 今尾恵介・原武史監修『日本鉄道旅行地図帳 歴史編成 満洲樺太』(新潮社刊、2009年)
  • 新人物往来社編『復刻版戦中戦後時刻表』(新人物往来社刊、1999年)
  • 『大阪朝日新聞』1925年8月18日「満鉄の向うを張る露国の鉄道計画」(朝日新聞社)
  • 『国民新聞』1926年7月15日「斉昂鉄の運転開転開始により満鉄の輸送貨物は激増」(国民新聞社)
  • 東支鉄道庁商業部編『黒龍江省』下巻(南満洲鉄道株式会社庶務部調査課訳・大阪毎日新聞社刊、1927年)
  • 大蔵省編『東清鉄道』(大蔵省刊、1918年)
  • 東支鉄道経済調査局編『東支鉄道年報 1926年版』(南満洲鉄道哈爾浜事務所運輸課訳・南満洲鉄道哈爾浜事務所運輸課刊、1926年)
  • 東支鉄道経済調査局編『東支鉄道年報 1927年版』(南満洲鉄道哈爾浜事務所運輸課訳・南満洲鉄道哈爾浜事務所運輸課刊、1927年)
  • 外務省編『各国事情関係雑纂/支那ノ部/齊齊哈爾 第二巻』(外務省文書)
  • 外務省編『支那鉄道関係雑件/満州ノ部』(外務省文書)
  • 満州国政府国務院総務庁編『満州国政府公報日訳』康徳771号(満州国政府国務院総務庁刊、1936年10月)

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  1. ^ 資本金の金額や資金調達先の内訳に関しては、文献によって記述が異なり一定しない。ここでは外務省の報告書によった。
  2. ^ この時の終着駅の駅名は不明である。「昂昂渓」であったとする説、地名の「紅旗営子屯」を名乗ったとする説があるが確証はない。
  3. ^ 駅改称の時期ははっきりしないが、1918年当時の文献では「斉斉哈爾」のままなのに対し、1926年の年報では「昂昂渓」となっていることから、この間の改称と考えられる。ただし翌1927年の年報では「斉斉哈爾(昂昂渓)」となって再び旧称が顔を出しており、確定が難しい。
  4. ^ 当線・中東鉄路の昂昂渓駅とは別駅。1934年12月20日に「東昂昂渓駅」と改称している。なおこの連絡線、のちの満州国鉄楡樹線はこの当時行き止まりの盲腸線であったが、1936年8月1日に東昂昂渓駅の廃駅と入れ替えに昂昂渓駅まで開通している。
  5. ^ 当時中国では貨幣制度が乱れに乱れており、昔ながらの「銀錠」と呼ばれる秤量貨幣政府の発行した銀貨が持ち越されていたほか、中央銀行・省営銀行・民間銀行がめいめい勝手に紙幣・硬貨を発行、さらに外国の貨幣が流入するなど、実に数十種類の貨幣が出回っていた。
  6. ^ 当初は3両あったとの記録もあり、これが正しければどこかの時点で廃車となったと思われる。


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