建具 建具の概要

建具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 16:05 UTC 版)

建具の種類

建具は、主に建物の外壁に開口部材として設置される外部建具と、障子、襖(ふすま)、内装ドアなど建物の内部に用いられる内部建具に分けられる[2]

外部建具

外部建具には、サッシ、ドア、雨戸、防火戸、網戸などがある[2]。外部建具に要求される性能として、耐風圧性、気密性、水密性、断熱性、遮音性、防火性がある[2]

内部建具

内部建具には、障子、襖(ふすま)、内装ドア、クローゼットドア、浴室ドアなどがある[2]。内装ドアの形式にはユニット(枠付き)とリーフ(フラッシュ戸、かまち戸)がある[2]

建具金物

建具金物に取り付けられる丁番、戸車、レール、錠前などを建具金物という[2]

建具師

建具師の四代記を記した鈴志野勤の『細工師』によると、天保10年、江戸本郷春木町の初代足立屋倉吉が江戸城改築の建具を一手に引き受けた際、御用建具師と名乗ることを許されたという記録が建具師としてもっとも古いものとされる。鈴志野は、上野谷中にあった天王寺の五重塔の棟札に細工棟梁とあるのを知って、当時の細工師が建具専門業者でなかったかと推測し、また、江戸時代には大工のなかに造作専門の者がおり、建具はそれら専門の大工が建築現場で作っていたが、文化文政時代から建具製造が専門化して細工師となり、天保時代になって建具師となったとも考えられると記している[4]

関連項目


  1. ^ a b c 愛知県建具協同組合 伝統を生かし新しい建具を創造 名古屋市技能職団体連合会 2023年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 11.建具造作工事 一般財団法人住宅金融普及協会 2023年7月22日閲覧。
  3. ^ 「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」のユネスコ無形文化遺産登録(代表一覧表記載)について”. 文化庁 (2020年12月17日). 2021年6月5日閲覧。
  4. ^ 鈴志野勤『細工師』建具工芸社、1962年11月 - 1966年7月。NCID BN09984265


「建具」の続きの解説一覧




建具と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「建具」の関連用語

建具のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



建具のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの建具 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS