帯広競馬場 帯広競馬場の概要

帯広競馬場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 06:27 UTC 版)

帯広競馬場 (ばんえい十勝)

メインスタンド
施設情報
所在地 帯広市西13条南9丁目1番地
座標 北緯42度55分15.6秒 東経143度10分55.8秒 / 北緯42.921000度 東経143.182167度 / 42.921000; 143.182167座標: 北緯42度55分15.6秒 東経143度10分55.8秒 / 北緯42.921000度 東経143.182167度 / 42.921000; 143.182167
開場 1932年8月8日
所有者 十勝農業協同組合連合会
管理・運用者 帯広市
収容能力 14,000人
コース
周回 直線
馬場 ばんえい:200m
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帯広競馬場
J-PLACE帯広
基本情報
所在地 帯広市西13条南9丁目1番地
開設日 1932年8月8日
施設設置者 十勝農業協同組合連合会
管理施行者 帯広市(ばんえい競馬
発売単位 全賭式100円単位
開催日営業時間 (ばんえい)13:45 - 21:00
(JRA)13:50 - 17:00
最寄駅 帯広駅
最寄IC 音更帯広IC
駐車場 1100台(無料)
外部リンク 公式サイト
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競馬場概要

イレネー像(2009年7月)
帯広競馬場付近の空中写真(1977年撮影)。平地競走用の周回コースが確認できる
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 所在地:帯広市西13条南9丁目
  • 駐車場:無料(1100台)
  • 収容人員:14000人
  • 入場料金:100円
  • 在宅投票システム:オッズパーク楽天競馬SPAT4
  • 電話投票用競馬場コード:03#
  • 正門前には、ばんえいの大種牡馬「イレネー」の馬像(加藤顕清製作)が設置されている。
  • 道営競馬(現・ホッカイドウ競馬)が初めてレースを開催した、「道営競馬発祥の地」である。

かつてはホッカイドウ競馬とばんえい競馬を併催していたが、ホッカイドウ競馬が1997年をもって開催を終了したため、現在はばんえい競馬のみ開催している。ただしホッカイドウ競馬や他地区の広域場外発売も引き続き行っているほか、2013年6月8日より日本中央競馬会(JRA)の場外発売も開始した。ホッカイドウ競馬や他地区の広域場外発売時は「帯広場外発売所(おびひろじょうがいはつばいじょ)」、JRA場外発売時は「J-PLACE帯広(ジェイプレイスおびひろ)」の名称が併用される。

敷地内に併設された「馬の資料館」では、ばんえい競馬や馬文化の歴史を知ることができる。観光案内所も併設しており、毎日無料で公開している[1]

2007年度には施設外壁や柱の塗色を鮮やかにするなどの改装が施されたほか、パドックがスタンド側に移設され、旧パドック跡にはポニーと遊ぶことが出来る「ふれあい動物園」を新設した。このほか、敷地内には商業施設「とかちむら」が営業しており、農産物などの地場産品や洋菓子類などを販売している[1]

施設所有者は「とかちむら」も含め十勝農業協同組合連合会(十勝農協連)で、ばんえい競馬は施設を賃借して競馬を開催している(かつて開催していたホッカイドウ競馬も、同様に施設を賃借して開催していた)。

ばんえい走路脇に設置している固定式の着順掲示板では、以前よりばんえい競馬開催時に馬場水分とその測定時刻を電光表示していたが、2011年に馬場水分表示部が故障したため2012年まで着順表示のみ使用した後、2013年から2021年までは数字板を差し込む方式で掲示を行い、2022年からは数字板で表示を行っていた部分で掲示板の改造工事を施工し、現在は白色LEDの電光掲示で馬場水分の表示を行っている(馬場水分のみで、測定時刻は表示しない)。なお、ホッカイドウ競馬が開催を行っていた当時は、電光表示部にボードをかぶせて馬場状態を表示していた。

ばんえい競馬が帯広単独開催となった2007年度よりファンファーレが変更され[2]、公募による3曲を陸上自衛隊第5音楽隊帯広駐屯地)が演奏したものが用いられている[3]。重賞競走「ばんえい記念」では同音楽隊による生演奏も行われる(当該記事を参照)。

施設内の主な設備

スタンド内は指定の喫煙所を除き禁煙となっており、各階に喫煙所が設けられている[4]

スタンド1階
(ばんえい競馬)発売・払戻所
インフォメーション・総合案内
ビギナーコーナー
パネル展示スペース
ゲームコーナー・キッズスペース
飲食・軽食コーナー(2か所)
売店(グッズ・十勝物産品)
スタンド2階
(ばんえい競馬)発売・払戻所
(JRA)発売・払戻所
中継放送用ライブスタジオ
ファンルーム
飲食コーナー
スタンド3階
プレミアムラウンジ(特別観覧席)※1日500円
ソファー席:24席
カウンター席:20席
テラス席:40席
自動発売機・自動払戻機
インターネット回線利用可(PCは各自持参)

ビーフハウス煉瓦亭と馬の資料館

馬の資料館(2009年7月)

1975年4月29日、十勝農協連は競馬場入場口隣にレストラン「ビーフハウス煉瓦亭」をオープンさせた。競馬場敷地内に競馬非開催日も営業するレストランなどの商業施設を建設したのは国内初であった。当時はまだブランドとしての知名度がなかった十勝牛のPRとブランドの確立、消費拡大を図ることを目的としていた。

煉瓦造の建物で、市内では安価にビーフステーキを提供するレストランとして人気を集め賑わったが、1984年に帯広競馬場で道営競馬とばんえい競馬の場間場外発売が開始され、1985年以降場外発売の実施日が大幅に増えたことで、レストランの隣の駐車場に馬券購入目的の来場者が日常的に駐車場を利用するようになり、レストラン利用者の駐車スペースがほとんどなくなってしまい、苦情が増えたため、1988年8月1日、競馬場南側の孵卵場跡地に移転オープンした。その後、当地に帯広厚生病院が移転する予定であることから、2015年12月30日をもって閉店した[5]

レストランの跡地は、1989年に「馬の資料館」として改装工事が行われ、1990年6月1日にオープンした。馬耕の様子や農機具、運搬器具、馬具、繋駕馬車など、また競馬の歴史や血統に関する展示、イレネー号に関する資料などが収められている。2006年までは平日のみの開館で、また冬期間休業していたが、2007年からはばんえい競馬の開催日は毎日開館するようになった。2010年7月からばんえい競馬の開催日に関係なく毎日開館、開館時間は午前10時から午後5時。入館料は無料。

コース概要

第1障害を越えるばん馬
第2障害を越えるばん馬

ばんえい走路

1994年ロードヒーティング設備が施され、冬季でも馬場が凍結することなくレースが行えるようになっている[6]

砂は十勝管内の札内川沿い(2020年度までは十勝川近郊)の「ビリ砂利」が用いられ、粒子の大きさは約5mm-7mm[7]。レースで繰り返し走行することで砂が摩耗し抵抗力が落ち、スピードが出やすい軽馬場となるうえ、夏季は晴天が続くと砂塵が舞い上がる要因となるため、定期的に(2011年度からは毎年[7])入れ替えを行っている[8]。帯広市は状態の良い砂利の確保に苦労しており、使用済みの砂利を洗浄し再利用する事も検討している[7]

なお、2011年度よりコースに一部変更が加えられた[9]

  • 直線200m、セパレートコース(フルゲート10頭)
  • 幅員:25m
  • 砂の厚さ:35cm-40cm[7]
  • 第1障害:高さ1.0m、長さ9.3m
  • 第2障害:高さ1.6m、長さ16m
  • スタート-第1障害:34.8m、第1障害-第2障害:77.2m、第2障害-ゴール:62.7m
  • 砂障害:ゴール前30m地点-10m地点にかけて0.5mの上り勾配(冬季は凍結防止のため撤去[10]
  • 第2障害の勾配がきつく、第2障害からゴールまでの距離も短いため、登坂力とスピードを合わせた先行馬が有利とされる[11]

平地走路

ここでは休止時点の概要について記す。

  • 右回りダートコース
  • 1周:1570m
  • 直線:298m
  • 設定距離:800m、900m、1000m、1200m、1500m、1600m、1700m、1800m、2400m
  • 平地走路のうち、正面スタンド前の直線部分の一部は「エキサイティングゾーン」としてより間近でレース観戦ができるように整備されたほか、向正面はゴルフ練習場[12](2018年6月営業終了)、駐車場(旧3・4コーナー寄り)、調教コース(旧2コーナー寄り)に転用された。

  1. ^ a b とかちむら・馬の資料館 - 帯広市公式サイト、2015年2月21日閲覧
  2. ^ 声援 力走を後押し”. 北海道新聞帯広支社 (2007年4月28日). 2014年1月17日閲覧。
  3. ^ ファンファーレ集”. ばんえい十勝オフィシャルホームページ. 2014年1月17日閲覧。
  4. ^ 帯広競馬場ガイド(フロアガイド) - ばんえい競馬、2015年1月12日閲覧
  5. ^ レストラン煉瓦亭”. 2016年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月17日閲覧。
  6. ^ ばんえいダービー展望”. ビバ!BANBA. 北海道新聞帯広支社 (2007年12月21日). 2014年6月10日閲覧。
  7. ^ a b c d ばんえい競馬、砂利確保に苦慮 帯広競馬場 レース増え摩耗、ほこり発生 採取場は限界 北海道新聞・2021年5月24日・2021年7月10日閲覧
  8. ^ ばんえい十勝劇場(2013年4月3日)
  9. ^ ばんえい十勝公式サイト(2011年3月29日)
  10. ^ 【お知らせ】本走路のヒーティング稼動および砂障害の撤去 - ばんえい競馬、2014年11月18日閲覧
  11. ^ コース紹介”. ばんえい競馬オフィシャルホームページ. 2006年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月17日閲覧。
  12. ^ 柏林馬事公苑ゴルフセンター
  13. ^ a b c 【お知らせ】三連単・三連複発売開始!”. ばんえい十勝オフィシャルホームページ (2011年8月3日). 2012年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月15日閲覧。
  14. ^ 【お知らせ】枠複・ワイド馬券 導入について”. ばんえい十勝オフィシャルホームページ (2015年4月18日). 2016年2月15日閲覧。
  15. ^ 【日高】ホッカイドウ競馬 今季は4月25日開幕”. 苫小牧民報社 (2012年3月24日). 2015年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月8日閲覧。
  16. ^ J-PLACE帯広  JRAの勝馬投票券の発売レース変更について”. ばんえい十勝オフィシャルホームページ (2023年3月31日). 2023年3月31日閲覧。
  17. ^ 帯広競馬場の耐震補強工事による 施設利用について(第二報) ばんえい十勝・2018年7月14日・2018年12月22日閲覧
  18. ^ a b c 帯広競馬場:アクセスマップ - ばんえい競馬、2014年7月26日閲覧


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