名古屋妊婦切り裂き殺人事件
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名古屋妊婦切り裂き殺人事件 | |
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場所 |
日本・愛知県名古屋市中川区富田町大字供米田三郎右衛門441番地1[新聞 1](現:名古屋市中川区供米田三丁目804番地)
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座標 | |
標的 | 臨月の妊婦(事件当時27歳、アパート住民) |
日付 |
1988年(昭和63年)3月18日 15時 - 16時ごろ(死亡推定時刻)[新聞 2] (UTC+9) |
概要 |
臨月の主婦がアパート自室で首を絞められて殺害され、腕を縛られた上に腹部を切り裂かれて胎児を取り出された[新聞 3]。 愛知県警は「物取り目的で侵入した変質者の犯行」として強盗殺人容疑で捜査したが事件解決には至らなかった[新聞 4]。 |
攻撃手段 | 首を絞めて殺害[新聞 3] |
攻撃側人数 | 不明(おそらく単独犯) |
武器 | 凶器は不明・未発見[書籍 1](遺体の首には電気コタツ用のコード)[新聞 1] |
死亡者 | 1人(母親) |
負傷者 | 1人(胎児) |
犯人 | 不明 |
動機 | 不明 |
対処 | 愛知県警が捜査するも未解決のまま公訴時効が成立[新聞 5] |
刑事訴訟 | 被疑者検挙に至らぬまま公訴時効(15年)が成立[新聞 5] |
管轄 | 愛知県警察(県警捜査一課・中川警察署)[新聞 1][新聞 5] |
その異常とされる猟奇性で注目され[書籍 2]、地元紙『中日新聞』(中日新聞社)が「史上稀に見る猟奇的な凶悪事件」と表現した本事件は愛知県警察が約4万人の捜査員を投入して懸命の捜査を行ったが、有力な手がかりは得られず被疑者逮捕に至らないまま、事件発生から丸15年となった2003年(平成15年)3月18日に公訴時効を迎え未解決事件となった[新聞 5][新聞 7]。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『中日新聞』1988年3月19日朝刊第一社会面31面「臨月の主婦殺される 腹部を切り裂かれ そばに赤ちゃん放置 名古屋・中川区のマンション」
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『中日新聞』1988年3月21日朝刊第一社会面31面「名古屋・中川区の若妻惨殺事件 不審な男浮かぶ 丸顔で30歳ぐらい 道を尋ねる振りし、階下の家へ」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 『中日新聞』1988年3月20日朝刊第一社会面23面「名古屋・中川区の若妻惨殺事件 絞殺後に腹部切る 殺害は午後3時-夕方」
- ^ a b c d e f g h i j k l 『毎日新聞』2003年3月9日中部朝刊第一社会面25面「名古屋の妊婦殺害事件、18日で15年 遺族『時効が憎い』」(記者:岡崎大輔)
- ^ a b c d e f 『中日新聞』2003年3月18日朝刊第一社会面35面「中川の妊婦殺し 時効」
- ^ a b c d e 『読売新聞』1988年3月19日東京朝刊第一社会面27面「臨月の主婦、惨殺される 自宅で手縛られ 赤ちゃんは体外で生存/名古屋」
- ^ a b c d e f g h i j k 『中日新聞』2003年2月17日朝刊第一社会面35面「中川の妊婦殺害 時効まで1カ月 手がかりなく絞れぬ犯人像 愛知県警『丸刈り・小太り』の男追う」
- ^ a b c 『朝日新聞』1988年3月21日朝刊第一社会面31面「『ヘソの緒』は切られていた 名古屋の妊婦殺人」
- ^ a b 『毎日新聞』1988年3月21日東京朝刊第一社会面27面「名古屋で殺された臨月主婦の切り裂かれた腹部に電話器や人形」
- ^ a b 『毎日新聞』1988年3月19日東京朝刊第一社会面27面「名古屋で臨月の女性が腹を切りさかれ殺される 新生児は無事」
- ^ 『読売新聞』1988年3月19日東京夕刊第一社会面15面「臨月の主婦惨殺 現場近くに不審な車 『悲鳴聞いた』の証言も/名古屋」
- ^ a b 『中日新聞』1988年3月19日夕刊第一社会面15面「名古屋・中川区の若妻惨殺 変質者かえん恨の犯行?隣室の空き家に不審な男 襲ったのは白昼か」
- ^ a b c d e f 『毎日新聞』1988年4月3日東京朝刊第二社会面26面「妊婦惨殺事件で奇跡的に助かった赤ちゃんが15日ぶりに退院」
- ^ 『朝日新聞』1988年3月19日夕刊第一社会面15面「名古屋の若妻殺し、首にもコード」
- ^ a b c d e 『朝日新聞』1988年3月20日朝刊第一社会面31面「若妻殺し、幸運重なり赤ちゃんは無事 成長十分、的確な処置」
- ^ a b c d 『毎日新聞』1988年3月20日東京朝刊第一社会面27面「臨月の主婦惨殺事件で小学生が『不審な男』を目撃していた」
- ^ a b c 『中日新聞』1988年4月2日夕刊第一社会面11面「名古屋・中川区の若妻惨殺 “奇跡の赤ちゃん”退院 父に抱かれスヤスヤ」
- ^ a b 『読売新聞』1988年3月20日東京朝刊第一社会面27面「名古屋市の身重主婦惨殺 絞殺の跡に凶行 赤ちゃんは元気を回復」
- ^ a b 『朝日新聞』2003年3月2日第二社会面26面「遺族『時効なければ』 絞れぬ犯人像 名古屋の妊婦殺人【名古屋】」
- ^ a b c d e f 『読売新聞』2003年2月6日中部朝刊第一社会面31面「名古屋・中川の妊婦殺害、来月18日に時効 県警、『丸顔の男』必死で捜査」
- ^ a b 『中日新聞』1989年3月15日夕刊第二社会面8面「糸口つかめず捜査への協力を呼び掛け 妊婦殺し、18日で1年 愛知県警の捜査本部が街頭活動」
- ^ a b c d e 『中日新聞』1989年3月17日朝刊第一社会面31面「名古屋・中川区の妊婦惨殺あすで1年 新たな不審男 現場付近で『尾行された』と主婦」
- ^ a b c d e f g 『中日新聞』1990年3月19日朝刊愛知県内版13面「犯人像いまだ浮かばず 名古屋の妊婦殺し 苦心の捜査、丸2年」
- ^ a b 『読売新聞』2003年3月18日中部朝刊第二社会面36面「名古屋・中川の妊婦殺人事件 時効成立 愛知県警が4万人投入」
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.152-153
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.145-146
- ^ a b c d e f g 新潮45(2002)、p.146-147
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.148
- ^ a b c d e 新潮45(2002)、p.160-161
- ^ a b c 新潮45(2002)、p.144
- ^ a b 新潮45(2002)、p.149
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.150
- ^ 新潮45(2002)、p.146
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.151
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.153-154
- ^ a b c d e 新潮45(2002)、p.155-157
- ^ a b c d 新潮45(2002)、p.153-155
- ^ a b c d e f g h i 新潮45(2002)、p.157-159
- ^ 新潮45(2002)、p.159
- 1 名古屋妊婦切り裂き殺人事件とは
- 2 名古屋妊婦切り裂き殺人事件の概要
- 3 事件発生
- 4 初動捜査
- 5 犯人像の推測
- 6 捜査迷走・未解決に
- 7 被害者遺族のその後
- 8 脚注
- 名古屋妊婦切り裂き殺人事件のページへのリンク