同軸ケーブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 01:48 UTC 版)
特殊な構造の同軸ケーブル
漏洩同軸ケーブル
通常のアンテナの利用では電波が伝わりにくいような鉄道線路・トンネル・地下街等に沿って敷設し、列車無線などの業務無線・FM放送・携帯電話・無線LAN・トンネル内ラジオ再放送設備などを利用できるようにするために用いられる[3][4][5]。
漏洩給電線(フィーダー線)についてはLeaky feeder(英語版)も参照。
セミリジッドケーブル
UHF帯やSHF帯を利用する機器内の接続には、外部導体を小径の銅パイプとし、絶縁体をフッ素樹脂とした「セミリジッドケーブル」と呼ばれる同軸線が使われる場合がある。自由に曲げることはできないが、遮蔽特性、インピーダンス特性、挿入損失、耐振動安定性が優れている。
同軸管
高電力の通信用・放送用送信機の出力用には、外部導体を銅パイプやアルミパイプとし、絶縁体を空気とした同軸管を使用する。JEITAの規格(EIAJ TT-3004)には、50Ω同軸管として、 WX-12D、WX-20D、WX-39D、WX-77D、WX-120D、WX-152D等が規定されている。 型番中の12, 20, 39等の数字は、外導体の内径を表す。
- ^ ダグラス・E. カマー『コンピュータネットワークとインターネット 第6版』翔泳社、2015年、111頁
- ^ “シールド線 ‐ 通信用語の基礎知識”. www.wdic.org. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b “移動体通信・防災無線システム用漏洩同軸ケーブル” (PDF). 昭和電線. 2014年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月30日閲覧。
- ^ a b “地下街・地下鉄・ビル地下防災無線システム” (PDF). 三菱電線工業 (2004年11月23日). 2013年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月30日閲覧。
- ^ a b 松下尚弘; 杉山智則; 柳沼 順 (2003年11月18日). “漏洩同軸ケーブル方式無線 LAN” (PDF). 東芝. 2014年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月30日閲覧。
- 1 同軸ケーブルとは
- 2 同軸ケーブルの概要
- 3 特殊な構造の同軸ケーブル
- 4 規格
- 5 メーカー
- 6 脚注
同軸ケーブルと同じ種類の言葉
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