ラディーノ語 ラディーノ語の概要

ラディーノ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 11:54 UTC 版)

ラディーノ語
גודיאו-איספאנייול / Ladino、Judeo-espanyol
発音 IPA: dʒuˈðeo espaˈɲol
話される国 イスラエルトルコブラジルフランスギリシャブルガリアメキシコパキスタン
地域 ヨーロッパ
話者数 イスラエルで10万
トルコで1万人とされるが正確な数は不明
言語系統
インド・ヨーロッパ語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 なし
統制機関 Autoridad Nasionala del Ladino
言語コード
ISO 639-2 lad
ISO 639-3 lad
SIL LAD
消滅危険度評価
Definitely endangered (Moseley 2010)
テンプレートを表示

1492年レコンキスタの結果グラナダが陥落し、イスラム教徒が追放されたが、イスラム教徒とキリスト教徒の仲立ち・潤滑油の役割を果たし、文明・文化の伝達役であったユダヤ教徒までもスペインから追放されることとなってしまった。この後、結果的にはスペイン経済の没落を招くことになった(同年ユダヤ教徒の末裔という説も一部にはあるクリストファー・コロンブスアメリカ大陸を再発見している)。ユダヤ教徒はイタリア、バルカン半島、北アフリカなどに逃れたが、このスペイン語は15世紀末のスペイン語の特徴を一部そのまま残すといわれ、スペイン語歴史文法の研究上貴重な資料を残す。

イディッシュ語ほどユダヤ色は強くない。

なお、アメリカのピアニストであるマレイ・ペライアは、ギリシア系セファルディムの旧家の出であり、ニューヨークに生まれ育ったにもかかわらず、最初に覚えた言語はラディーノ語だったという。


  1. ^ (スペイン語) Un viaje por Sefarad: La forma del judeoespañol, El Español en el mundo. Instituto Cervantes. (2001) 
  2. ^ Death of a Language. University of Delaware Press. (1994) 


「ラディーノ語」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラディーノ語」の関連用語

ラディーノ語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラディーノ語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラディーノ語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS