ポスト構造主義 ポスト構造主義の概要

ポスト構造主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/05 16:03 UTC 版)

「反」構造主義ではなく文字通り「post(〜の後に)構造主義」と解釈すべきであるが、明確な定義や体系を示した論文は未だ存在していない。ただしポスト構造主義者たちのアプローチは隠喩、主題、合理性といった古典的な概念に対する批判において一致しており、全体主義、父権主義、差別主義、自民族中心主義、啓蒙思想などを否定している。構造主義ポストモダンとそれぞれ関係があり、現象学の影響を受けている。このため批評家のコリン・デイヴィスは「ポスト構造主義者でなく厳密にはポスト現象学者と言うべきである」と主張している。

代表的な思想家はミシェル・フーコージャック・デリダジャン=フランソワ・リオタールフリードリヒ・キットラーペーター・スローターダイクなど。もっともこれらの思想家で自らをポスト構造主義者と規定した者はいない[要出典]


注釈

  1. ^ 日本語としては「性別」も一語で二項対立にあたると考えられる。しかしそういった日本語固有の問題に対する論文はない。アメリカではジュディス・バトラーなどのジェンダー研究に発展する。
  2. ^ ポスト構造主義的に考えると、「日本語の乱れ(ら抜き言葉や若者言葉など)」や「正しい日本語」は存在せず、せいぜい「私では意味が分からない」と言える程度である(文学批評の項参照)。辞書があって言葉が生まれるわけではなく、初めに言葉があり辞書が出来たといえる。
  3. ^ ポスト構造主義が形而上学的にマルクス主義を論破しているわけではないことに注意すべきである。
  4. ^ ミシェル・フーコーは権力への抵抗により絶対的な真理を否定しておりポスト構造主義者と考えられている。
  5. ^ テキストに対する点数(ランク)付け評価は思考が50年は遅れている。
  6. ^ ポストモダン哲学はしばしば芸術運動であるポストモダニズムと混同されていた

出典

  1. ^ ポスト構造主義”. コトバンク. 2020年4月25日閲覧。


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