ボルボ・C30
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 19:30 UTC 版)
ハイブリッド
2007年11月に中国上海で行われる「ミシュラン・チャレンジ・ビバンダム」にディーゼルハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプが参戦する予定である。
コンセプトカー
3種類のC30コンセプトが2006年のSEMAで発表された[2]。
- エヴォルヴ C30 はツインターボエンジンを搭載した4輪駆動車でサスペンションは2004年のSEMAショーのエヴォルヴの2004 S40からの物で14ピストンブレーキキャリパーを備えていた。
- IPD C30 SEMA コンセプトは6 psi (0.4 bar)まで加圧するスーパーチャージャー搭載の5気筒エンジンで亜酸化窒素タンク、ガルウィングドア、アルカンターラを張った座席を備えていた。
- ボルボ HS3 ソーコンセプトはHeico Sportivによって製作された。出力300 PS (220 kW; 300 hp)でトルク420 N⋅m (310 lb⋅ft)の2.5L ターボエンジン (B5254T)、Haldex AWD, 東洋タイヤを備えたハイコ ヴォリューション V 8x18-インチ スポーツ合金ホイール、320 mm (12.6 in)の前輪4キャリパーディスクブレーキを備えていた[3]。
他にSEMAで発表されなかったコンセプトカーにC30 PCP ("Performance Concept Prototype")がある。それは2010年にスウェーデンのPolestar社によって開発された。4輪駆動でSTCCの車両に似た車体でT5で吹き上げる2.5リットルターボ過給エンジンを備えており405hpを出した。青の印象的な色合いに仕上げられていた。車両はコンセプトのみであったが、2011年7月時点においてボルボは限定生産を検討しているとされる[4]。
ボルボ ReCharge コンセプト
ReCharge コンセプトはボルボカリフォルニア開発センターで開発されたC30のプラグインハイブリッドカーである。2007年にフランクフルトモーターショーで発表された[5][6]。 4気筒1.6リットル複数種類燃料対応エンジンと電気モーターを動力とする。蓄電池のみでの走行距離は100キロメートル (62 mi)で満充電は3時間かかる。最高速度は160 km/h (99 mph)である。ボルボは2012年に欧州で量産型プラグインハイブリッドのC30を発売する予定である[7]。
C30 Polestar コンセプト
2010年に、Polestarは、Volvo C30 Polestar Conceptを発表したが、市販はされていない。
C30 DRIVe エレクトリック
ボルボは2009年9月に初めて運転可能な電気自動車であるC30試作車を発表した。改良された試作車は2010年のデトロイトの北米国際オートショーで展示された[8]。 2010年のパリモーターショーでコンセプトカーはC30 DRIVeとして展示された[9]。C30 DRIVEは2011年度のグリーンカービジョン賞の最終選考に選ばれた5台の中の一台だった[10]。
スウェーデンにおけるC30エレクトリックの公道試験は主にボルボの内部で2010年第4半期に50台で行われた[11]。C30エレクトリックは同様に家族が協力して6か月間できるだけ気候に賢く生活をする1トンライフ計画の一部だった[11]。
C30エレクトリックはアメリカのEnerDelが供給するリチウムイオン二次電池を備える[12]。ボルボによると最高速度は130 km/h (81 mph)で0–50 kph (0-31 mph) の加速は4秒である。C30エレクトリックは家庭のコンセントから7時間で満充電できる。最大走行距離は150キロメートル (93 mi)である。蓄電池は通常燃料タンクがある部分と同様にC30の中央トンネル内にも設置され。それにより荷物部分の容量は変化していない[11]。
C30エレクトリックは3種類の温度調整装置を備える。:一つは乗客への暖房と冷房を供給;もう一つは蓄電池パックに冷却または加熱が必要;電気モーターとパワーエレクトロニクスは水冷式である。 車内への温度調整は蓄電池電力による冷暖房か、バイオマスエタノールによるヒーター[注釈 1]を運転者が選択でき、エタノールタンクは初期設定で14.5リットル (3.8 US gal)のバイオマスエタノールを運搬可能である。ボルボは冬季の −20℃ (−4°F) の気温の状態でC30を試験した[13]。
C30エレクトリックの生産は2011年6月に始まった。ボルボC30エレクトリックの車体はベルギーのヘントの標準の組み立てラインを使用して生産されヨーテボリまで運ばれてモーターや蓄電池や他の電子機器を搭載される[11]。
ボルボの計画ではC30エレクトリックを法人の顧客や政府機関を主な顧客に予定している。2011年第3半期にスウェーデン、ベルギー、オランダ、ノルウェーのヨーロッパ各国に納車される予定である。2012年末までに約250台を生産し、市場の立ち上がりで可能であれば更に多く生産する予定である[11]。
合計100台のC30エレクトリックがアメリカに出荷され半数は西海岸で残り半数は東海岸に出荷予定である。ボルボは企業と政府関係機関を主要な顧客と位置づけ、アメリカで毎月、約US$2,100、欧州で毎月、約€1,500でリースする予定である。
この値段は2011年の時点で他の入手可能な電気自動車よりも大幅に高価であるがボルボはこの値段は限定生産の自動車であるので適正な価格であると説明する[14]。
ギャラリー
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Volvo C30(WTCC 2010)
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Volvo C30 (PWC 2011)
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Volvo C30(WTCC 2011)
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Volvo C30 (STCC 2011)
- ^ 蓄電池による走行距離を犠牲にせず使用できる。
- ^ http://www.volvocars.com/campaigns/MY07/C30/ParisMotorShow/default.htm
- ^ “2006 SEMA Show: Volvo Perspective”. Swedespeed.com (2006年11月7日). 2010年12月3日閲覧。
- ^ “Volvo HS3 Thor Concept”. Ultimatecarpage.com (2006年11月2日). 2010年12月3日閲覧。
- ^ “Is Volvo preparing a sport lineup?”. European Car News. 2011年7月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Muldoon, Dane (2007年2月1日). “Volvo C30 plug-in hybrid concept: high-res pictures and specs”. AutoblogGreen. 2010年12月3日閲覧。
- ^ “Volvo C30 ReCharge Concept at Frankfurt”. WorldCarFans. 2010年12月3日閲覧。
- ^ “Welcome to VolvoCars-PR.com”. Media.volvocars.com (2010年11月17日). 2011年6月23日閲覧。
- ^ “Volvo Brings Practicality to Electric Cars”. Wired (2010年1月15日). 2010年1月15日閲覧。
- ^ “Volvo Car Corporation Confirms Introduction of PHEV Diesel in 2012; C30 BEV Production in 2011”. Green Car Congress (2010年9月30日). 2010年10月4日閲覧。
- ^ “Green Car’s Top 5 Vehicles that Envision The Road Ahead”. Green Car Journal (2011年1月5日). 2011年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月18日閲覧。
- ^ a b c d e “Volvo Car Corporation begins production of the Volvo C30 Electric for leasing customers in Europe”. Green Car Congress (2011年6月8日). 2011年6月8日閲覧。
- ^ “Welcome to VolvoCars-PR.com”. Media.volvocars.com (2010年11月17日). 2011年6月23日閲覧。
- ^ “Volvo C30 Electric equipped with three climate systems; bioethanol heater”. Green Car Congress (2011年3月28日). 2011年4月23日閲覧。
- ^ John O'Dell (2011年3月25日). “Volvo C30 EV - Is a $2,100 Monthly Lease Crazy, or Just Honest?”. 2011年4月23日閲覧。
- 1 ボルボ・C30とは
- 2 ボルボ・C30の概要
- 3 ハイブリッド
- 4 出典
固有名詞の分類
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