フロアボール フロアボールの概要

フロアボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 23:27 UTC 版)

フロアボール
フロアボールの試合風景
統括団体 国際フロアボール連盟
特徴
身体接触
選手数 コート上6人
カテゴリ 屋内競技
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概要

フロアボールのチームは、1チーム6人で構成される。試合の目的は、穴のあいたプラスチック製のボールを相手チームのゴールに入れて得点を競うものである。ゴールは、試合場(リンク)の両端に置かれている。競技者は片方が湾曲しているスティックを使ってボールを打つ。頭、手、腕でボールを操ることはできない(体の他の部位で操ることはできる)。足でボールを操る事もできる。

チームの構成員のうちの一人はゴールキーパーである。ゴールキーパーはゴールにボールを入れられないように守る。キーパー専用の装備を用いるが、スティックは用いない。

競技場は40m×20mの広さを持つ。

(ユニホックとは少し違う)

試合

ルール参照: 国際フロアボール連盟 Rules of the Game 2006年7月1日発効版 (英語、PDFファイル)
フローボールリンクのサイズ

フロアボールは、北欧発祥で、アイスホッケーの元になったと考えられているバンディに似ている。

フロアボールはしばしば室内で行うアイススケートの無いアイスホッケーに喩えられることがあるが、ルールには異なるところも少なからずある。スイスでは、フロアボールは、ホッケーの一種と広く考えられている。

通常は標準サイズのコート(以後、標準コート; 40 x 20メートル) 標準コートの場合、両チームとも、5名+1ゴールキーパーでプレーされる。チーム全体としては、いつでも交代できる選手を構成される。

フロアボール。写真は、精密に作れられているボールで、空気抵抗と床との摩擦を減らすための1516個の小さな窪みがある

フロアボールの初期には、ゴールキーパーは特別なスティックの使用を認められていたが、今日ではスティックを使用していない。

試合は通常1ピリオド20分間で、第3ピリオドまで行う。時間が止まるペナルティや、ゴールタイムアウトがあった場合、時計は止まる。各ピリオド間の休憩時間は10分間である。 大会によって、時間が20分 x 2ピリオド、ピリオド間の休憩が5分に縮められる場合や、タイムアウトが30秒になる場合、時計を止めるのか止めないのか、残り3分だけ止めるのかなど、ルールは多様になる。 審判は2名であり、2名が同等の権限を持つ。

フロアボールのスティックは、厳しくルール化されている。シャフトは、最大でも105cm、350gまで。プラスチック[1]カーボンで、中は空洞であること。軽いスティックが一般的に好まれる。

ボールも中身は空洞で、11mmの穴が26個あり、材質はプラスチック、多くの色がある。直径は72mm、重量20g〜23gとなっている。

ゴールは、幅160cm、高さ115cm、奥行65cm。

ゴールキーパーは、特別な道具を着用している。着用するズボン[2]は、長ズボンでパッドをつけている。シャツもパッドがつけられ、長袖であることもある。グローブを着用することは出来るが、ミットは許可されていない。また、顔を保護するためにヘルメットをかぶっている。すべての道具はゴールキーパーを保護するために使用されている[3]。キーパーはスティックを持っていない。フィールドプレーヤーはスティックを持っているが、身に着けるものはショーツシャツソックス、内履きのみである。安全のためのシンガード、目を守るプロテクターやパッドを着けることは許されている。

フロアボールはアイスホッケーのように身体のぶつかり合いは無いが、最近はボディコンタクトを許す度合いが増している。例えばルーズボールを相手選手と取り合うときには、肩と肩で競り合うチェッキングは、認められている。フロアボールは、プレーがコーナーボード沿いで密集するときにチェックすることが増えてきてもいる。チェッキングに関して、最も適した比較対照はサッカーである。サッカーで行われるチェッキングは、プレーから相手選手を取り除くことよりも、ボールとのポジショニングを良くするために行われる。

選手がファウルを犯した場合、相手チームにフリーショットが与えられる。激しいファウルの場合、2分間から5分間の退場に処される。反スポーツ的態度 (unsportsmanlike behaviourの場合、10分間の退場、極端な場合は、試合からの退場(レッドカード)になる。

歴史

フロアボールという名称のスポーツが最初に行われたのは1970年代前半のスウェーデンである。学校やクラブチームなどで競技人口が増えていった。当初はゴールは現在よりずっと小さく、ゴールキーパーは置かれていなかった。現在でも、通常、この形態がレクリエーションとしてプレーされている。

その後、1970年代後半にヨーロッパに広まり、1980年代初頭から各国に協会が設立されていった。2006年現在、世界選手権を制したのはスウェーデン、フィンランド、スイス、チェコの4カ国のみであるが、その他の国も、年々この4カ国との実力の差を縮めつつある。


  1. ^ 原文:composite。プラスチックと訳したが、ちょっと自信が無い (訳者)
  2. ^ trouserとなっている。正式なスポーツ用語が分からないので、とりあえずズボンでおいておく
  3. ^ この続きでand must not augment the area as covered by the goalie without the protective wear.と言う分になっている。未訳
  4. ^ オンタリオ・フロアボール/ユニホッケー連盟 New York Wins ECT; FCT Finishes Fourth 2007年9月3日
  5. ^ 団体名に、UnihockeyとFloorballの両方を入れている団体もある。Ontario Floorball/Unihockey FederationFederazione Italiana Unihockey Floorball
  6. ^ 日本フロアボール協会・日本ユニホック協会・日本ユニバーサルホッケー協会
  7. ^ 沿革 | 一般社団法人 日本フロアボール連盟
  8. ^ https://www.unihoc.com/
  9. ^ 田島達朗(フロアボール元日本代表)が放つ、競技普及への熱意。 |AZrena
  10. ^ 「用具はすべてアシックスで販売されています。」の文言あり


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