ヒッポリト星人
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ヒッポリト星人 | |
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ウルトラシリーズのキャラクター | |
初登場 | 『ウルトラマンA』第26話 |
作者 | 鈴木儀雄(デザイン) |
声 | 谷津勲(初代) |
『ウルトラマンA』に登場するヒッポリト星人
ヒッポリト星人 ALIEN HIPPORIT[1][2] | |
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別名 | 地獄星人 |
身長 | 50 m[出典 1] |
体重 | 6万3千 t[出典 1] |
出身地 | ヒッポリト星[出典 2] |
『ウルトラマンA』第26話「全滅! ウルトラ5兄弟」、第27話「奇跡! ウルトラの父」に登場。第26話のオープニングでは「地獄星人ヒッポリト」と表記されていた。
地球侵略を企む異星人。自らを「宇宙で一番強い生き物」と名乗っており、実際にも後述の通り極めて高い戦闘能力の持ち主である。
ノズル状の口から噴射する火炎[出典 3][注釈 1]と強風[出典 3][注釈 2]、腕からのミサイルのように放つトゲ[4][2]、頭部の3つの突起から放つショック光線[2]、目から放つ怪光線[4]、腹部の赤い球体から放つ散弾状の破壊光線[2]が武器。ウルトラ戦士より巨大なカプセルヒッポリトカプセル[2]は念力を強化して虚像を発生するだけでなく、閉じ込めた相手をブロンズ像のように固めると共に生命活動も停止させるヒッポリトタール[出典 4]を噴き付ける機能もあり、ブロンズ化はヒッポリト星人が死亡した際には解除されても、生命活動は停止したままとなる。
初戦では200メートルもの巨体で現れ、TACの攻撃を一切受け付けないまま、一方的に都市を蹂躙してウルトラマンAの引き渡しを要求し、持っていたA人形の首を見せしめとして折る。だが偶然、戦闘機の機体を衝突させた北斗が何事もなくすり抜けたことから虚像ではないか[注釈 3]と怪しまれたうえ、捜査中に交通事故の現場で「飛び出してきた超獣に衝突した」と言って息絶えた運転手の男性の証言、壊れた自動車の前面に地球生物のものではない血液や肉片の付着、ならびに巨大ヒッポリト星人が見せしめに首をもいでいたA人形に酷似した首の取れた人形(前述の運転手が息子への土産として持っていたもの)があったことから、近辺に本体がいたことが判明したうえ、ヒッポリトカプセルを通して自分の姿を光化学スモッグに投影していた拠点を発見される。Aとの戦いではあらかじめ用意していたカプセルにAをはじめ、救援に駆けつけたゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックのウルトラ4兄弟を閉じ込め、ヒッポリトタールを流し込んでブロンズ像のように固めると、秘密を暴いて攻撃してきたTACの戦闘機を全機撃墜して火炎攻撃で苦しめる。駆け付けたウルトラの父との戦いでは、最初は圧倒されてAのタールもウルトラシャワーで洗い流されるが、地球に向かう途中の長旅でエネルギーを消耗していた隙を突いて倒す。しかし、ウルトラの父が自身の命と引き換えに残りのエネルギーをAに与えて復活させた後には、復活したAとTACによる猛攻を受け、最後はAのメタリウム光線で撃破される。ウルトラ4兄弟も元の姿に戻り、Aからエネルギーを分け与えられて息を吹き返す。
- 声:谷津勲(ノンクレジット)[7]
- デザインは鈴木儀雄が担当した[8][9]。デザイン画では、メインカラーはピンクとグリーンであった[9]。M1号から発売されたソフビは、こちらに酷似したカラーバリエーションとなっている[9]。
- 梶隊員はヒッポリト星が地獄のような環境と推測したが、真偽は不明。
- 『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では「ヒッポリトビーム」は「オレンジビーム」と命名された。
- 内山まもるの漫画版『ウルトラマンA』では、ヒッポリトカプセルを使用せずに鎖をエースたちの腕や足に装着し、口から直接タールを噴射する。テレビ版と違い、最後はウルトラの父との戦いでそのまま倒される。
『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場するヒッポリト星人
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てれびくん版『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場。
マーゴドンを操り、カプト星で対決したレオ、アストラ、80をブロンズ像にしたうえ、マーゴドンの冷凍能力でカプト星を氷の惑星に変える。レオたちを助けに来たメビウスをカーン星人とアトランタ星人の作戦でエネルギーを消耗させてブロンズ像にしようとするが、救援に駆けつけたメロスによって妨害される。さらにウルトラマン、ジャック、エース、タロウの「ウルトラの星作戦」でレオたちも復活したことによって形勢は逆転し、最後はウルトラ兄弟とメロスたちの合体光線でマーゴドン共々粉砕される。
作中では終始マーゴドンの背中に騎乗し、ヒッポリトビームやヒッポリトミサイル、ヒッポリトカプセルなどの武器を使用していた。
注釈
- ^ 書籍によっては火炎地獄[5][6]、発火ガス[2]と記述している。
- ^ 書籍によっては風地獄と記述している[5][6]。
- ^ 他の隊員たちはすり抜けることは確認したが、攻撃が本物だったことから「細胞の密度が粗く攻撃が貫通するのではないか?」と当初は考えたものの、「それで200メートルの巨体を支えるのは無理がある」と北斗の意見に同意した。
- ^ 生成直後にゼロに正体を見破られたため、実際に発射することはない。
- ^ カリストは「ヒッペラー光線」、バチスタは「テンポリト光線」と称している。
- ^ 劇中でヒッポリト星人を初めて見た人々は超獣と誤認し、ゲーム『大怪獣バトル ウルトラコロシアム』ではヤプールの超獣軍団として登場する。
出典
- ^ a b c d 白書 1982, p. 177, 「ウルトラマンA 怪獣リスト」
- ^ a b c d e f g h i 画報 上巻 2002, p. 135
- ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 54, 「ウルトラマンA 全怪獣」
- ^ a b c d e 大辞典 2001, p. 270
- ^ a b c d e 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 73
- ^ a b c d UPM vol.10 2020, p. 23, 「異次元人、超獣、宇宙人、地底人」
- ^ 『円谷プロ画報』 第1巻、竹書房、2013年、217頁。ISBN 978-4-8124-9491-2。
- ^ ファンタスティックコレクションNo.10『空想特撮映像のすばらしき世界・ウルトラマンPARTII』(朝日ソノラマ・1978年)33頁。
- ^ a b c 豪怪奔放 2021, p. 44, 「第1章 ウルトラマン 1971-1974 ウルトラマンA」
- ^ a b c d 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 49, 「スーパーヒッポリト星人」
- ^ a b c d e テレビマガジン特別編集8兄弟 2009, pp. 74–75
- ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 345
- ^ テレビマガジン特別編集8兄弟 2009, pp. 84–85, 「ウルトラマン再生の作業とは」.
- ^ a b c d e 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 87, 「THE ART OF 大決戦!超ウルトラ8兄弟」
- ^ 大決戦!超ウルトラ8兄弟超全集 2008, p. 77, 「鈴木清×八木毅×長谷川圭一対談」.
- ^ テレビマガジン特別編集8兄弟 2009, pp. 84、88、89.
- ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 56.
- ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 81, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
- ^ ギンガS超全集 2015, p. 9, 「ダークネスファイブ」
- ^ a b c d UPM vol.08 2020, p. 26, 「怪獣、宇宙人、宇宙怪獣、ロボット」
- ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 380.
- ^ “ベリアル陛下の限りなきチャレンジ魂”. ウルトラマン列伝オフィシャルブログ『ウルトラマン"ブログ"列伝』. 円谷プロダクション (2013年3月29日). 2013年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月7日閲覧。
- ^ ギンガS超全集 2015, p. 83, 「ウルトラマン列伝 新ウルトラマン列伝 こだわりの番組」.
- ^ a b オーブ完全超全集 2017, p. 70, 「劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします! 怪獣大図鑑」
- ^ a b UPM vol.12 2020, p. 25, 「魔王獣、怪獣、惑星侵略連合、宇宙人」
- ^ a b 劇場版オーブ 2017, 「オーブの小ネタ」
- ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 9, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション1」.
- ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 75, 「怪獣English」
出典(リンク)
固有名詞の分類
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