ハンムラビ法典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 02:03 UTC 版)
ハンムラビ法典と聖書
モーセの律法書のもとになったとみなす学者もいるが、内容的に大きく異なる。 ハンムラビ法典の「目には目」と旧約聖書出エジプト記21章、レビ記24章、申命記19章における「目には目」の律法が似ているため、その関係がよく取り上げられるが、その詳細は異なる。ハンムラビ法典は上述のように、身分の違いによってその刑罰が異なるのに対し、聖書律法は身分の違いによる刑罰の軽重はない。また、聖書の律法は、神と家族間に対する罪など、倫理的な罪はそれと比べて重い処罰が課せられ、物品等の損害など商業的罪に関してはそれと比べ軽い罪が課せられている(en:Gordon Wenham)[10]。
脚注
参考文献
- カール・ポランニー 『人間の経済1 市場社会の虚構性』 玉野井芳郎・栗本慎一郎訳、岩波書店〈岩波モダンクラシックス〉、2005年。 - 特に第6章
- 加藤恵司「同害報復の法思想」『聖学院大学論叢』第22巻、第1号、聖学院大学、1-18頁、2009年。doi:10.15052/00000443。
関連項目
外部リンク
- 日本語
- 『ハンムラビ法典』 - コトバンク
- 『ハムラビ法典』 - コトバンク
- バビロンの王のハンムラビ法典 | ルーヴル美術館 | パリ
- ハンムラビ法典全文現代日本語訳 - ウェイバックマシン(2019年3月6日アーカイブ分)
- 英語
- The Code of Hammurabi Translated by L. W. King.
- Law Code of Hammurabi, king of Babylon | Musée du Louvre
- Complete 1904 English translation of the Code of Hammurabi
- The Code of Hammurabi: A King with Rules - Fancy Frindle - ウェイバックマシン(2020年8月17日アーカイブ分)
- CLIO History Journal - Hammurabi's Code - ウェイバックマシン(2018年9月17日アーカイブ分)
注釈
出典
- ^ 中央大学中田一郎による[1]。
- ^ 公益財団法人中近東文化センター
- ^ 広島大学公式Facebookページ>「《今日の広大》 文学部にある『ハムラビ法典』の原寸大レプリカ」
- ^ 学校法人山梨学院 キャンパスマップ
- ^ 西南学院大学図書館【ハンムラビ法典の展示】
- ^ 加藤 2009, p. 1.
- ^ 加藤 2009, p. 5.
- ^ 加藤 2009, p. 2.
- ^ 「バビロンの王のハンムラビ法典」 - 執筆:Iselin Claire (d'ap. André-Salvini Béatrice): ルーヴル美術館(日本語版)
- ^ Wenham, G.J.(1979). The Book of Leviticus : the New International Commentary on the Old Testament (311). Grand Rapids, Mich.; W.B. Eerdmans;
- 1 ハンムラビ法典とは
- 2 ハンムラビ法典の概要
- 3 概要
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