ニュートン流体 ニュートンの粘性法則

ニュートン流体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 18:06 UTC 版)

ニュートンの粘性法則

比例関係が成立した粘性率は、流体の種類によって固有の物性値であることが表される。これをニュートンの粘性法則と言う。

直交座標による空間を考え、そこでx方向に流体による流れが存在すると考える。簡単のため境界等の効果は考えないものとする。x-y平面を考えると、その面を境にして流体は力(応力)を及ぼし合っていて、面に垂直な方向(法線方向)の単位面積当りに働く力が圧力であり、面に平行な方向(接線方向)の単位面積当りに働く力を接線応力と言う。

流れている流体の粘性率をμとして、x 方向の流れの速さをux とすると、接線応力τxy は、

となる。この時、ずり速度と言う。ニュートン流体は、粘性率μがこのずり速度に依存せず、接線応力が上式で表現できる。

3次元に一般化した場合、上式はテンソル表示され次のようになる[1]

ここでτは応力テンソル、Sはひずみテンソルである。


注釈

  1. ^ : Newtonian flow

出典

  1. ^ 城塚正; 平田彰; 村上昭彦『移動速度論』オーム社、1966年、175頁。ISBN 4-274-11910-6 


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