ゼルダの伝説 時のオカリナ ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D

ゼルダの伝説 時のオカリナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 23:08 UTC 版)

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
The Legend of Zelda: Ocarina of Time 3D
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 ニンテンドー3DS
開発元 グレッゾ
発売元 任天堂
プロデューサー 青沼英二
清水隆雄
石井浩一
デザイナー 桑田浩之
プログラマー 守屋俊
音楽 横田真人
濱剛
美術 大岩幹治
人数 1人
メディア 3DSカード
ダウンロード販売
発売日 パッケージ版
2011年6月16日
2011年6月17日
2011年6月19日
2011年6月30日
2012年9月27日
2012年10月27日
ダウンロード版
2012年11月1日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI12
コンテンツ
アイコン
Animated Blood / Fantasy Violence / Suggestive Themes
Violence
売上本数 58万本[34]
644万本(2022年12月末時点)[35]
その他 セーブデータ数:3(裏と合わせて6)
品番:CTR-AQEJ-JPN
CTR-AQEE-USA(北米版)
CTR-AQEP-EUR(欧州版)
©1998-2011 Nintendo
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ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』(ゼルダのでんせつ ときのオカリナ スリーディー、英題:The Legend of Zelda: Ocarina of Time 3D)は、2011年6月16日に発売されたニンテンドー3DSアクションアドベンチャーゲーム。NINTENDO64 (N64) 版を全面的にリメイクしたもので、3DSの特徴である立体視に対応している。開発はグレッゾ、開発プロデューサーは石井浩一[36]E3 2010のラウンドテーブル(2010年6月15日)にて初公開された。なお、任天堂以外の会社がゼルダの伝説シリーズを開発するのは、ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスの数作品を開発したカプコン以来となる。

本作を購入し2011年7月31日までにクラブニンテンドーにポイントを登録した人を対象に、オリジナルサウンドトラックCDがプレゼントされた。また、2011年10月10日にすみだトリフォニーホール 大ホールで開催された「ゼルダの伝説 25周年 シンフォニー オーケストラコンサート」(指揮:竹本泰蔵、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団、主催:任天堂)は、本作購入者のうち希望者(申し込み多数の場合は抽選)にチケットが販売された[37]テレビCMには二宮和也)、松本潤(嵐)、中川翔子を起用した。

主な変更点

グラフィックの高精細化、立体視対応
リメイクにあたり、グラフィックやテクスチャを一から作り直しており、N64版ではハードの性能上表現できなかった家の装飾や風景のような細部も丹念に描かれている。また、フレームレートはN64版の20fpsから30fpsへ向上しており[38]、より自然でなめらかな動きとなった。
2画面化
N64版の通常画面・コレクト画面が、それぞれ3DSの上・下画面に同時に表示されるようになった。これによりコレクト画面の確認がより簡単になり、オカリナは楽譜を確認しながら演奏可能となった。また、一度に装備できるアイテムの数も増えている。下画面は指でタッチしやすいように表示され、上画面はアスペクト比変更のほか、ライフなどのアイコンなどが整理され立体視を妨げない工夫がなされている。
ジャイロセンサーによる視点操作
ジャイロセンサーを活用した機能として、一人称視点の時やフィールド移動時に、3DS本体を動かすことにより周囲を見渡すことができる。もちろんスライドパッドによる操作も可能。
本編における変更点
謎解きで詰まった際に任意でヒント映像を見ることができる石像、シーカーストーンがリンクの家の前と時の神殿に設置された。また、大人時代で森の神殿をクリアして、時の神殿でシークからワープメロディーの「光のプレリュード」を教わるとリンクの家でチャレンジボスバトルがプレイできるようになる。
N64版では隠し穴などの場所を振動で知らせる「もだえ石」というアイテムが存在したが、振動機能のない3DSでは音で知らせる「ひびき石」に変更された。潜水艦のソナーのように、対象物に近づくほど断続音の間隔が狭まり場所を特定できる仕組みである。
謎解き自体には変更は見られないが、一部のダンジョンにおいてムービーが若干変更されている。また水の神殿では、スイッチと水位の対応を分かりやすくするため色が付けられた。さらに、前述のハードの向上もあり、森の神殿や井戸の底、闇の神殿の照度が上がりやや視界がよくなった。
「裏ゼルダ」収録
本編クリア後にプレイ可能となる高難易度版『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D 裏』が収録されている。『時のオカリナGC 裏』をベースとするが、左右反転の世界、敵から受けるダメージ2倍など3DS独自の要素も盛り込まれている。
その他
リンクが仕掛けや人物に目線を合わせたり、剣を回転させて敵を挑発したりする仕草が追加されているが、これらは『風のタクト』や『トワイライトプリンセス』で採用されたものである。
スタッフロールは、オリジナル (N64) 版の後に3DS版が流れる。

スタッフ (3DS)

N64版スタッフも参照。

  • プログラミングディレクター - 守屋俊(グレッゾ)
  • デザインディレクター - 大岩幹治(グレッゾ)
  • プランニングディレクター - 桑田浩之(グレッゾ)
  • プロデューサー - 石井浩一(グレッゾ)、青沼英二清水隆雄(任天堂)
  • シニアプロデューサー - 手塚卓志高橋伸也
  • ゼネラルプロデューサー - 宮本茂
  • エグゼクティブプロデューサー - 岩田聡

関連商品 (3DS)

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D 完全攻略本
発売日:2011年7月1日 / 発行:徳間書店 ISBN 978-4-19-863226-7
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D ザ・コンプリートガイド
発売日:2011年7月8日 / アスキー・メディアワークス ISBN 978-4-04-870757-2
任天堂公式ガイドブック ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D
発売日:2011年8月4日 / 小学館(ワンダーライフスペシャル) ISBN 978-4-09-106486-8
『ゼルダの伝説』発売25周年記念企画として、「ゼルダの伝説・クロニクル」と「クイズ・ゼルダマニアックス」を掲載。
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D パーフェクトガイド
発売日:2011年8月20日 / エンターブレイン ISBN 978-4-04-727537-9
『ゼルダの伝説』発売25周年記念企画として、「『ゼルダの伝説』の伝説」を掲載。

注釈

  1. ^ N64ソフト ゼルダの伝説時のオカリナのパッケージに1人用3DアクションRPGと記載
  2. ^ 必ず偶数秒であり、残りハート数1つにつき8秒。例えばハート3つなら24秒である。
  3. ^ N64のみ。3DSの場合はセーブした日時を表記する。
  4. ^ ダメージを受けないだけであり、攻撃を受ければ怯んだり突き飛ばされたりする。また、デクの盾を装備中に炎攻撃を受けると、ダメージは受けないが盾は燃えてしまう。
  5. ^ 大人時代には、ゴロンのうでわがなくてもバクダン花などを持ち上げることができる。
  6. ^ 「光のプレリュード」だけは森の神殿をクリアしないと教えてもらえない。
  7. ^ シリーズ第1作『ゼルダの伝説』で、本編クリア後に遊べる高難易度版を「裏ゼルダ」と呼んだことに倣ったものである。
  8. ^ NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineでは「ハートのかけら」および「ハートの器」といった本来のテカり具合が異なるアイテムを除き、オリジナル版同様である。
  9. ^ Wii UおよびNINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineではボンゴボンゴの影のノイズだけが正しく描画されている。
  10. ^ 例:振動パック→振動機能、Z注目→L注目
  11. ^ 例:STARTボタン:赤→灰、Bボタン:緑→赤、Aボタン:青→緑

出典

  1. ^ a b ゼルダ新作は2D、3D...に続く「第三の波」をゲーム史にもたらすか? ゲームデザインの徹底分析で浮かぶ任天堂の"新境地"【寄稿:元任天堂・岡本基氏】”. ニコニコニュース. ドワンゴ (2017年4月5日). 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ a b “March 25, 2004”. The Magic Box. オリジナルの2005年11月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20051126100623/http://www.the-magicbox.com/game032504.shtml 2023年11月5日閲覧。 
  3. ^ 樹の上の秘密基地 第1回の21 『宮本茂、ゼルダについてふたたび語る』」 ほぼ日刊イトイ新聞、1999年1月3日。
  4. ^ 『ゼルダの伝説 時のオカリナ百科』 アスペクト、1999年4月 ISBN 4-7572-0396-9
  5. ^ 64DDをセットした本体に、本作のカートリッジと何らかのディスクをセットして起動すると、ディスクが非対応であることを知らせる警告文が表示される。
  6. ^ 特集 E3が見たゲーム業界--巨大見本市を通して振り返る変遷(第1回)」 CNET Japan、2009年07月16日。
  7. ^ 任天堂がN64ソフト発売延期 『ゼルダ』らは秋に登場SOFTBANK GAMES、1998年4月4日。
  8. ^ NINTENDO 64の『ゼルダの伝説』またもや発売日が延期に」 SOFTBANK GAMES、1998年10月1日。
  9. ^ E3:任天堂の戦略発表会に行って来た カラーゲームボーイは今秋発売」 SOFTBANK GAMES、1998年5月28日。
  10. ^ 週刊ファミ通 2002年5月10・17日合併号(通巻700号) 特集「ソフト&ハードランキングスペシャル」 エンターブレイン、2002年4月26日発売、雑誌コード26453-5/17。
  11. ^ 64『ゼルダ』、早くも106万本を出荷 クリスマスまでに世界で500万本狙う」 SOFTBANK GAMES、1998年12月8日。
  12. ^ “Nintendo Switch Online+追加パック”が本日よりサービス開始。ニンテンドウ64やメガドラソフトが楽しめる! 11/5からは『あつ森』DLCも!!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年10月26日). 2021年10月31日閲覧。
  13. ^ The Legend of Zelda: Ocarina of Time Reviews”. TopTenREVIEWS. 2010年4月25日閲覧。
  14. ^ The Legend of Zelda: Ocarina of Time reviews”. 2010年4月7日閲覧。
  15. ^ "The Legend of Zelda: Ocarina of Time Master Quest reviews”. 2010年4月7日閲覧。
  16. ^ The Legend of Zelda: Ocarina of Time reviews”. 2010年4月7日閲覧。
  17. ^ The Legend of Zelda: Ocarina of Time / Master Quest reviews”. Metacritic. 2008年3月4日閲覧。
  18. ^ Marriott, Scott Alan. “The Legend of Zelda: Ocarina of Time Review”. Allgame. 2008年6月16日閲覧。
  19. ^ Legend of Zelda: Ocarina of Time review". Edge (Bath: Future Publishing): 84–87. Christmas 1998.
  20. ^ “"Retro Review: Zelda Ocarina of Time”. Electronic Gaming Monthly (Jan 2004). 
  21. ^ The Legend of Zelda: Ocarina of Time review(1998-11-23)”. GameSpot. 2010年4月4日閲覧。
  22. ^ Schneider, Peer (1998年11月25日). “Legend of Zelda: Ocarina of Time review”. IGN. 2009年2月11日閲覧。
  23. ^ Schneider, Peer (2003年2月27日). “Legend of Zelda: Ocarina of Time / Master Quest”. IGN. 2009年2月11日閲覧。
  24. ^ “Now Playing”. Nintendo Power 114:  122. (November 1998). 
  25. ^ 週刊ファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りソフト一覧
  26. ^ 平成10年度(第2回)文化庁メディア芸術祭 受賞作品 文化庁メディア芸術プラザ、1999年。
  27. ^ 「第3回CESA大賞」 受賞作品一覧 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、1999年。
  28. ^ ミリアドール受賞者決まる」 coolstates communications、1999年2月8日。
  29. ^ 1999 2nd Annual Interactive Achievement Awards Academy of Interactive Arts & Sciences(AIAS)、1999年。
  30. ^ Archive / 1999 Spotlight Awards International Game Developers Association(IGDA)、1999年。
  31. ^ IGN Top 100 Games 2008 | 1 The Legend of Zelda: Ocarina of Time IGN、2008年。
  32. ^ ゲーム内キャラクターのセリフ(子供時代の城下町)
  33. ^ ゼルダの伝説 風のタクト:裏ゼルダ攻略!”. 任天堂. 2018年7月17日閲覧。
  34. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  35. ^ 2023CESAゲーム白書 (2023 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2023). ISBN 978-4-902346-47-3 
  36. ^ 社長が訊く『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』開発スタッフ 篇”. 任天堂. 2018年7月17日閲覧。
  37. ^ 『ゼルダの伝説』25周年記念フルオーケストラコンサートが10/10開催」 Gpara.com、2011年6月8日。
  38. ^ 社長が訊く『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』 サウンド篇」 任天堂、2011年5月26日。






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