サンクト・アントン・アム・アールベルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 06:15 UTC 版)
観光産業・インフラ
サンクト・アントンのみならず、アールベルク峠全体で最も重要な産業は観光産業である。今日では10000以上のベッド数を誇り、毎年110万泊以上の観光客宿泊数を記録するサンクト・アントンは、1970年代までは冬のみならず、夏の観光シーズンでも「アルプスの避暑地」として人気が高く、ヨーロッパ中から観光客が訪れていた。しかし1970年代後半から北アフリカやアジア、アメリカなどヨーロッパ以外の地域への旅行が増加し、サンクト・アントンを夏に訪れる観光客は徐々に減少する。そのためこの時期に「サンクト・アントンは冬のリゾート地」としてのイメージがついたが、1990年代前半からは再びアルプスでのハイキング、トレッキング、マウンテンバイク、ノルディックウォーキングなどが盛んになり、夏でも主に登山を目的とした観光客が多く訪れるようになった。このような傾向によって夏の観光シーズンでも再びゴンドラやリフトが運行されるようになり、多くのホテルや貸し別荘が夏の観光客向けの様々なサービスやパッケージを提供するようになった。また、村の中心部にある最新のスポーツ施設を利用しながら高地トレーニングができるため、テニスやサッカー、バレーボール、ロッククライミングのチームなどがサンクト・アントンで合宿を行うようになっている。
農業
農業を営む人々はここ最近減少しているが、現在でも41世帯が副業として農家を経営している。また、多くのアルムが存在し、サンクト・アントン周辺の山々では多くの牛や羊、ハフリンガー(馬)が飼われている。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- スキー郷土博物館(サンクト・アントンやアルペンスキー発達の歴史を紹介する博物館。姉妹都市である長野県野沢温泉村を紹介するコーナーもあり。一階は郷土料理レストラン)
- ヴァルーガ山頂展望台(ゴンドラを乗り継いで登れ、標高2811mにある展望台。オーストリア、ドイツ、スイス、イタリアの4カ国を一望できる)
- アールベルク・スキー場(サンクト・アントン、サンクト・クリストフ、レッヒなどアールベルク峠の各スキー場がリフトやゴンドラでつながっており、共通のリフト券で滑ることができるオーストリア最大級のスキー場)
- アールベルク・ウェルコム(最新の設備を誇るウェルネスセンター)
- サンクト・アントン教区教会(1698年に建てられた村の中心部にある教会)
- サンクト・クリストフ礼拝堂(1386年にハインリッヒ・フィンデルキンドによって建てられた礼拝堂)
- サンクト・ヤコブ教会(1200年代に建てられた村で最も古い教会)
外部リンク
- サンクト・アントン観光局公式HP
- チロル州観光局日本担当オフィス公式サイト(日本語)
- オーストリアの冬の専門サイト(日本語)
- アールベルクスキー場のパノラマ地図(PDF)(ドイツ語)
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固有名詞の分類
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