コア・ブースター 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるコア・ブースター

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コア・ブースター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 06:26 UTC 版)

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』におけるコア・ブースター

安彦良和の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場するコア・ブースターは、コア・ブロックにはならない小型戦闘機であるコア・ファイターの後部にブースター・ユニットを接続した機体であるが、ユニット上部にデッキがあり、GスカイイージーのようにガンダムなどのMSを乗せることが可能となっている。また、当初の主兵装は大口径機関砲になっており[20]、下部にはミサイル・ベイ2基を装備する[21]

コア・ファイターの優れた機動性はそのままに、航続距離と火力の増強が図られ、制空任務のほか長距離偵察や対地攻撃、MSの支援なども可能なマルチロール機となっている[20]。各所に設けられたスラスターにより、旧来の航空機を超えた挙動が可能となっており[22]、高い運動性と火力はMSと遜色ない格闘能力を誇る[23]

作中での活躍
WBへの配備時期は不明だが、ジブラルタルでの戦闘後に初登場し、スレッガーが搭乗してセイラのコア・ファイターとともにカッパドキア周辺の偵察をおこなうが、ドップの編隊と遭遇戦となり殲滅する。一度WBに帰還後ガンダムを乗せ、不時着したセイラが発見したドム部隊のところまで運ぶ。
宇宙に上がるに当たり、主兵装がメガ粒子砲に換装される[21]。キャメル艦隊との戦闘では原作劇場版を踏襲したコード・ナンバー(機体に番号は記されていない)005にスレッガー、006にセイラが搭乗して出撃、005がリック・ドム1機を撃破。ソロモン戦では、スレッガー機がマグネット・コーティングが完了したガンダムを迎えに行きWBに帰還、その後はガンダムを乗せてビグ・ザムに肉迫し、原作劇場版と同様の最期を遂げる。その後のア・バオア・クー戦ではセイラはジム近接戦闘型に搭乗するため、以降は登場しない。
『THE ORIGIN』の設定に準拠した劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では、アレグランサ島で行方不明になったアムロとガンダムを捜索するため、セイラが搭乗してスレッガーのジムを乗せて出撃する。メカニックのオムル・ハングに「スレッガー中尉が乗るんじゃ?」と言われるが、機体番号は006である。ルッグン2機との戦闘で被弾し、島に不時着する。

注釈

  1. ^ 熱核ジェット・ロケットのハイブリッドであるとする資料[6]、熱核融合ロケットエンジンとする資料も見られる[7]
  2. ^ 試作プランの段階では、コアファイターの主翼を活用しブースターユニットを小型化することで大気圏内仕様に限定したものや、安定翼を持たず機体外側にロケットエンジンを装備したものも存在した[5]
  3. ^ マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの機体はジョニー・ライデンの元ネタの1つである。
  4. ^ 『ジョニー・ライデンの帰還』3巻2ページでは「リヒトホーフェンカラー」と記載されている。
  5. ^ 『第08MS小隊』公式サイトにて「ジェットコアブースター2」として紹介されていた[13]が、2019年7月頃から「ジェット・コア・ブースター」に改訂された[14]
  6. ^ デザインを担当した山根公利による設定画の添え書きにおいては、元のコアファイターに存在した機首部のバルカンは塞がれているとされる[17]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『ロマンアルバム・エクストラ 機動戦士ガンダムII 哀 戦士編』(徳間書店、1981年9月)67頁。
  2. ^ a b c d e f 『講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション』(講談社、1982年1月)
  3. ^ a b 「特別付録 SUPPLEMENT CD-ROM」『ガンダム タクティクス モビリティフリート0079 公式ガイドブック』勁文社、1997年9月、付録CD-ROM。ISBN 476692794X
  4. ^ a b c d e f 『機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション3 連邦軍編』講談社、1984年7月、2006年7月(復刻版)、115-117頁。ISBN 978-4063721775
  5. ^ a b 『模型情報別冊 MSバリエーションハンドブック2』バンダイ、1983年5月、6頁。
  6. ^ 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機大全集 増補改訂版』アスキー・メディアワークス、2015年3月、88頁。ISBN 978-4-04869-313-4
  7. ^ a b 「068 コア・ブースター」『機動戦士ガンダムMSV COLLECTION FILE 宇宙編』講談社、1999年11月。(ISBN 4-06-346550-0)
  8. ^ ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、50頁。ISBN 4-87777-028-3
  9. ^ a b 『機動戦士ガンダム宇宙世紀 vol.2 大事典編』ラポート、1998年9月、127頁。(ISBN 4-89799-294-X)
  10. ^ 『機動戦士ガンダムMSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、132-133頁。ISBN 978-4041202104
  11. ^ マスターアーカイブモビルスーツRX-78ガンダム : VOLUME1』ソフトバンククリエイティブ株式会社、ソフトバンククリエイティブ、2011年12月21日、62頁。ISBN 9784797366181OCLC 768731645https://www.worldcat.org/oclc/768731645 
  12. ^ a b c 『NEO COMICS 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 フィルムコミック 8 軍務と理想』辰巳出版、1998年9月、108頁。(ISBN 4-88641-334-X)
  13. ^ 08小隊公式サイト2019-06-19 2019.
  14. ^ 08小隊公式サイト2019-07-21 2019.
  15. ^ 08小隊公式サイト 2023.
  16. ^ a b c 「132 ジェット・コア・ブースター」『機動戦士ガンダム MSV コレクションファイル[地球編]』講談社、2000年6月。ISBN 978-4063465518
  17. ^ 山根公利『山根公利 メカ図鑑』エムディエヌコーポレーション、2008年1月、134-135頁。ISBN 978-4844359609
  18. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS IGLOO グラフィックファイル』アスキー・メディアワークス、2009年12月、106-107頁。ISBN 978-4-04-868177-3
  19. ^ 『機動戦士ガンダム MS IGLOO 完全設定資料集』エンターブレイン、2007年5月、146-149頁。ISBN 978-4757734081
  20. ^ a b ORIGINガイドブック2 2010, p. 178.
  21. ^ a b ORIGINガイドブック3 2011, p. 117.
  22. ^ ORGINガイドブック2 2010, p. 178.
  23. ^ ORIyasuhikoGINガイドブック3 2011, p. 117.


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