キョウトゴキブリ キョウトゴキブリの概要

キョウトゴキブリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 20:53 UTC 版)

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キョウトゴキブリ
メスの成体
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ゴキブリ目 Blattaria
: チャバネゴキブリ科 Blattellidae
: キョウトゴキブリ属 Asiablatta
: キョウトゴキブリ A. kyotensis
学名
Asiablatta kyotensis
(Asahina, 1975)
和名
キョウトゴキブリ

1960年頃、京都市内の民家で発見され[1]1976年に新種として記載された。新潟県東京都滋賀県愛知県大阪府宮崎県などで記録がある[2]

形態

  • 体長15~18mm、体は全体的に光沢のない茶褐色。雌雄ともに翅は腹端まで達するが雌はやや短く、前翅の前縁基部に黄条があり、幼虫も全体が濃茶褐色である。チャバネゴキブリ科では大型の種類。

生態

  • キョウトゴキブリは屋外生息種であるが、屋内に侵入し害虫となる。食品工場、食品市場、食品店、食堂、観光地土産物店などでの発生事例が知られている。成虫は初夏に出現し、産卵を開始し、夏までに孵化した幼虫は大型幼虫にまで成長して越冬し、翌年成虫になる。この時成虫にならず、あるいは過剰脱皮して再度越冬することもある。秋に孵化した幼虫は、ある程度成長した状態で越冬し、翌年大型幼虫になるが羽化せず、終齢または過剰脱皮して再度越冬した後、次年の夏に羽化する。飼育条件では、幼虫期間は25℃で5ヶ月、28℃で3ヶ月であり、成虫は平均30個の卵が入った卵鞘を6~7日間隔で一生の間に約15回産む。生息環境は、常時水分の補給が可能な場所で、食堂の厨房、工場の洗水や冷蔵用放流水がある周辺、土間の積荷、湿潤な路地などがあげられる。屋外の生活では越冬の関係から1世代に2~3年かかると推定されている。

参考文献


 


  1. ^ 京都府レッドデータブック2015
  2. ^ 富岡康浩、柴山淳「日本国内におけるゴキブリ類12種の分布記録」『家屋害虫』第20巻第1号、日本家屋害虫学会、1998年6月30日、 10 - 16頁、 NAID 110007724367


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