オーストリア南部鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 16:18 UTC 版)
運行形態(特急列車)
ウィーン - ゼメリング区間には東部地域運輸連合(Verkehrsverbund Ost-Region, VOR)の運賃システムが適用されて[2]、ゼメリング - シュピールフェルト=シュトラース区間はシュタイアーマルク運輸連合(Verkehrsverbund Steiermark: 商品名はVerbund Linie)の運賃適用区域に属する[3]。
ナイトジェット(NJ)・ユーロナイト(EN)
下記4系統に分かれる。
- NJ 233/235, NJ 40233/40294
- ウィーン - ブルック・アン・デア・ムア - フィラッハ - ローマ/ミラノ
- 一日1往復の運行。ブルック以南は600号線に直通する。
- フィラッハまで併結運転となる。
- 2020年度に限り、ミラノ行のみミュルツツシュラクに停車していた。
- NJ 464/465
- チューリッヒ - ブルック・アン・デア・ムア - グラーツ
- 一日1往復の運行。ブルック以北は600号線に直通する。
- 車運車を連結する。
- 2020年8月 - 2021年7月9日の間、運行区間がザグレブまで延長されたユーロナイトを併結していて、グラーツ以南はライブニッツとシュピールフェルトに停車していた。[4]
- EN 1152/1153 【夏のみ運行】
- ブラチスラヴァ - ウィーン - シュピールフェルト - スプリト
- 車運車を連結する。季節列車で、夏季に週3往復のみ運行する。ウィーン以北は910号線に、シュピールフェルト以南はスロバキア国鉄ジダニ・モスト方面に直通する。グラーツ以南はシュピールフェルトまでノンストップ。
- 2021年に運行を開始した。当初は週2往復であったが、2023年度より週3往復に増発された。
- NJ 456/457, EN 40456/407
- ベルリン/ワルシャワ - ウィーン - グラーツ
- 一日1往復の運行。ウィーン以北は901号線に直通する。マイドリングを通過する。
- 2022年度に運行を開始した。当初はマイドリング停車であったが、2023年度より通過となった。
- 過去の運行形態
レイルジェット(RJ)
下記3系統に分かれる。
-
- 1時間に1本の運行。プラハ発着とウィーン空港発着便の半数ずつが基本だが、一部ウィーン中央駅発着とベルリン発着が存在する。プラハ発着便はウィーン以北910号線に直通する。ゼンメリンクには、主にウィーン空港発グラーツ行と、グラーツ発プラハ行が停車する。
- 2016年以前は、ウィーン空港に乗り入れていなかった。
- 2時間に1本の運行。ブルック以南は600号線に直通する。原則、ミュルツツシュラクとカプフェンベルクを通過する。
- ベネチア発着のRJ 130/131とRJ 132/133には、それぞれ「San Marco」「Gondoliere」の列車名がつけられている。
- グラーツ → ブルック・アン・デア・ムア → フィラッハ
- 一日あたり、片道1本のみの運行。ブルック以北は600号線に直通する。フローンライテンにも停車する。
- 2019年末に運行を開始した。
ユーロシティ(EC)
下記4つの系統に分かれる。
- EC 158/159「クロアチア号」
- ウィーン - シュピーフェルト・シュトラス - ザグレブ
- EC 150/151「エモナ号」
- ウィーン - シュピーフェルト・シュトラス - リュブリャナ
- 両者合わせて、一日2往復の運行。グラーツ以北は、レイルジェット(RJ)と合わせて1時間間隔となる様にダイヤが組まれている。シュピーフェルト・シュトラス以南はスロバキア国鉄ジダニ・モスト方面に直通する。
- EC 104/105「Porta Moravica号」
- プシェミシル - ウィーン - グラーツ
- 一日1往復の運行。2019年末に運行を開始した。
- EC 164/163 216/217 218/219
- ザールブリュッケン/フランクフルト/チューリッヒ - ブルック・アン・デア・ムア(短絡線) - グラーツ
- 一日3往復の運行。ブルック以北は600号線に直通する。
- 過去の運行系統
-
- 2017年以前、一日1往復運行していた。フィラッハ方面行レイルジェット(RJ)と合わせて2時間間隔となる様にダイヤが組まれていた。ブルック以南は600号線に直通していた。
- 一日3往復の運行。ブルック以北は600号線に直通する。
インターシティ(IC)
下記2系統が運行している。
- IC 533/632, 730/735, 830/831
- ウィーン - ブルック - リエンツ
- 一日3往復運行されている。ブルック以西は600号線に直通する。
- IC 533/632には、「リーエンツァー・ドーロミテン号」の列車名がつけられている。
- 同様の系統のシュネルツークが設定されている。
- 過去の運行形態
- 2017年以前は、レイルジェット(RJ)の一部として運行していた。535/632号のみが運行していた。
- 2018年度より、独立した列車になった。
- 2023年度より、730/735号、830/831号が毎日運行の列車として新設され、一日3往復の運行となった。
- IC 500/503 506/507 512/513 518/515 600/603 602/501 610/611 615 718/719
- ザルツブルク/インスブルック/リンツ - ブルック・アン・デア・ムア(短絡線) - グラーツ
- 一日8.5往復運行されている。ドイツ・スイス方面ユーロシティ(EC)と合わせて、2時間間隔となる様にダイヤが組まれている。ブルック以西は600号線に直通する。
- 2021年以前は一日4往復、2022年冬・春・夏は一日6往復、2022年秋は一日7往復の運行であった。
- IC 310/311「ドラウ号」
- ブダペスト - グラーツ - シュピーフェルト・シュトラス - リュブリャナ
- 一日1往復の運行。グラーツ以北は530号線に、シュピーフェルト・シュトラス以南はスロバキア国鉄ジダニ・モスト方面に直通する。
- 2022年度に運行を開始した。
シュネルツーク(D)
下記4つの系統に分かれる。
- D 738/739、832
- ウィーン - ブルック - リエンツ 【金・日曜運行】
- 金曜日に南行が1本、日曜日に北行が2本運行する。ブルック以西は600号線に直通する。ゼンメリング、ミュルツツシュラクを通過する。
- 過去の運行形態
- 2017年以前は、レイルジェット(RJ)の一部として運行していた。当時は週2往復の運行であった。
- 2018年度より、独立した列車になり、インターシティ(IC)に格上げとなった。リエンツ行737,739号が金曜日に、ウィーン行732,734号が日曜日に運行していた。
- 2023年度より、シュネルツーク(D)に格下げとなり、738/739/832号の週1.5往復の運行となった。
- D859: ウィーン → ミュルツツシュラク ( → フィラハ ) 【平日運行】
- 平日のみ、一日片道1本の運行。季節限定でフィラハまで直通し、ブルック以南は600号線に直通する。グログニッツ、パイヤーバッハにも停車し、カプフェンベルクを通過する。
- 2019年以前は、フィラハ方面への延長運転が設定されていなかった。
- D852、855/858: ウィーン - グラーツ
- 一日あたり、南行1本、北行2本の運行。休日は北行1本のみ運行する。平日の北行1本のみ、フローンライテン、パイヤーバッハ、グログニッツにも停車する。南行の列車はバーデンに停車する。
- 過去の運行形態
- 2018年末に、平日の北行のみ運行を開始した。当初はゼンメリングを通過していた。また、ミュルツツシュラク発のウィーン行も平日に限り1本運行していて、パイヤーバッハとグログニッツに停車していた。
- 2019年末に、休日も北行1本が運行する様になった。2020年夏以降、ゼンメリング停車となった。
- 2020年末に、南行も平日のみ運行を開始した。またミュルツツシュラク発の列車がグラーツ始発となり、フローンライテンに停車する様になった。
- 2022年度は、休日の北行が片道2本の運行となった。
- D619 シュヴァーツァハ → ブルック・アン・デア・ムア(短絡線) → グラーツ
- 平日・土曜のみ、一日片道1本の運行。ブルック以西は600号線に直通する。フローンライテンにも停車する。
- 2020年末に運行を開始した。当初は平日・土曜運行であったが、2023年度以降毎日運転となった。
- D15075/15078 (ウィーン本駅 → ) マイドリング - ヴィーナー・ノイシュタト 【金曜運行】
- 金曜日に限り、週1往復のみの運行。北行はマイドリング止まりとなる。
- シュピールフェルト・シュトラス - グラーツ
- 一日3往復の運行。南行片道1本のみ、快速相当の停車駅で運行される。
- 過去の運行形態
- 2019年末に運行を開始した。当初は毎日2往復であった。北行1本が、快速並の停車駅で運行していた。
- 2020年秋 - 2021年春にかけて、平日の北行片道1本を除いて運休していた。
- 2022年度より一日2.5往復の運行となり、全て特急並の停車駅となった。一方で、平日・休日ともに運行する快速が南行1本運行を開始した。
- 2023年度より、毎日運行の快速を特急(D)に格上げすることにより、一日3往復の運行となった。
- 過去の運行系統
- ウィーン → グラーツ: 2017年以前、金曜日のみ、片道1本のみ運行していた。レイルジェット(RJ)に併結されていた。
- ウィーン - ブルック・アン・デア・ムア - フィラッハ/リエンツ 【日曜運行】
- 2016年以前は週3往復の運行で、またレイルジェット(RJ)に併結していた。ブルック以南は600号線に直通していた。また、ブルック - ノイシュタト間ノンストップで、リーエンツ行片道1本のみブルックも通過していた。
- 2017-19年は週2.5往復の運行となった。
- 2019年末にブルック停車列車も含め大幅減便され、日曜日のみ東行片道1本の運行となった。
- 2020年末に運行休止。
- ^ Julius Scholz: Der Werdegang der Südbahn. In: Rosegger: Die Südbahn, S. 2.
- ^ オーストリア東部地域運輸連合の鉄道路線図(Pläne Bahnnetz): VORの資料
- ^ シュタイアーマルク運輸連合の鉄道路線図: Verbund Linieの資料(Bahnnetz)
- ^ チューリッヒとザグレブを結ぶEN40414/40465号は、通常はフィラハ・リュブリャナ経由で運行しているが、この期間のみグラーツ経由で運行していた。
- ^ ÖBB: Umfassende Modernisierung der Haltestelle Matzleinsdorfer Platz hat begonnen
- ^ 2022 wird in Hönigsberg nicht mehr angehalten
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