まんこ 語源

まんこ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 09:38 UTC 版)

語源

語源は諸説ある。

  • 体の中心を意味する眞處(まこ)の音便[10]
  • 女子(めのこ)の転訛であるという説[11]。「めこ」もめのこの転訛とする文献もある[12]
  • 徳川家康側室お万の方(養珠院)の女性器が素晴らしかったという話から[13]
  • 古代の和語で性器を意味する「美斗(みと)」。「まんこ」および「めこ」はここから派生したという説。ただし本来は男性器・女性器問わず、性器全般に対する言葉[1]
  • 生理の際、赤くなることから「満紅(まんこう)」と呼んだのが由来だという説[5]
  • 家の出入り口を表す「門戸(もんこ)」がなまったとする説[14]
  • 中国語で出入り口を表す「門口(メンコゥ)」から。
  • 北条政子から。室町時代当時の関東地方では北条政子を「ほうじょうまんこ」とも読んだ。
  • 正室を意味する北政所(きたのまんどころ)から。北政所をはじめは北政所様(きたのまんどころさま)呼んでいたが、後世は略し政所様(まんどころさま)」とも呼んだ。
  • 小舟を使用して売春を行った「船饅頭」を略して「まん」と呼び、それに指小辞「こ」を付けたとする説[5]
  • 陰毛が発生していない(陰毛のタナー段階I)女児の外陰部を外見の類似から饅頭に喩え、その女房言葉である「お饅」に指小辞「こ」をつけたもの。饅頭に喩える事例は江戸時代初期の文献で既に見られるが、江戸時代中期までは原則として低年齢女児のものを指す傾向が認められる(成人のものを「毛饅頭」と呼ぶ事例もある)。「おまんこ」という語形が確認できるのは化政期以降である[15]

注釈

  1. ^ この時に放送された映像によると、松本が「おまんこ」という用語を知らなかったのをいいことに、笑福亭鶴光が松本を唆して半ば無理矢理「おまんこ」と言わせているため、実際に非があるのは鶴光の方であり、松本は寧ろ無理矢理言わされた挙げ句に出入禁止処分にされた被害者であるといえる(松本を唆した鶴光には処分が下されていない)。

出典

  1. ^ a b c d 斎藤光, 井上章一, 澁谷知美, 三橋順子 編『性的なことば』講談社、2010年、32頁。ISBN 978-4-06-288034-3 
  2. ^ a b c 米川明彦『日本俗語大辞典』東京堂出版、2003年11月10日、136-137,610頁。ISBN 4-490-10638-6 
  3. ^ 道浦俊彦 (2000年5月26日). “ことばの話129「珍古島」”. 道浦俊彦の平成ことば事情. 讀賣テレビ放送株式会社. 2019年10月27日閲覧。
  4. ^ ろくでなし子(著者)『デコまん アソコ整形漫画家が奇妙なアートを作った理由』(電子書籍)電書バト。 
  5. ^ a b c 博学こだわり倶楽部(著者)『かなりHな雑学王200連発!』(電子書籍)河出書房新社、2007年8月10日。ISBN 9784309496603 
  6. ^ 落合直文(著)、芳賀矢一(改修)『日本大辞典 言泉』 第5巻、大倉書店、1921年、4386頁。 
  7. ^ 大言海 第四卷』富山房、1937年、223頁。doi:10.11501/1902821https://doi.org/10.11501/19028212022年8月16日閲覧 
  8. ^ 新村出 編『広辞苑第七版 た―ん』岩波書店、2018年1月12日、2788頁。ISBN 978-4-00-080132-4 
  9. ^ 松本明子、『四文字言葉事件』の真相を語る。「信頼取り戻したかった」”. Techinsight. テックインサイト株式会社 (2013年8月14日). 2019年10月27日閲覧。
  10. ^ 大槻文彦、大槻清彦『新編大言海』冨山房、1982年5月10日、1967頁。ISBN 4-572-00062-X 
  11. ^ 日本国語大辞典 第二版 編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編『日本国語大辞典 第二版』 第二巻、小学館、2001年2月20日、1376頁。ISBN 4-09-521002-8 
  12. ^ 増井金典『日本語源広辞典[増補版]』ミネルヴァ書房、2012年8月10日、171頁。 
  13. ^ 篠田達明「日本史有名人の健康診断(38) お万の方」『歴史読本』第43巻第6号、Kadokawa、1998年、289頁、doi:10.11501/7975595 
  14. ^ 小松奎文(編著)『いろの辞典』文芸社、2000年7月3日、790頁。ISBN 4-8355-0045-8 
  15. ^ 松本修「第2章「虎屋」の饅頭へのあこがれ」『全国マン・チン分布考』集英社インターナショナル〈インターナショナル新書〉、2018年10月30日、55-92頁。ISBN 978-4-7976-8030-0 
  16. ^ 松村明(監修)、小学館 大辞泉編集部 編『大辞泉【第二版】上巻 あ―す』小学館、2012年11月7日、565頁。ISBN 978-4-09-501213-1 
  17. ^ 久松潜一, 佐藤謙三 編『角川古語辞典 蔵書版』角川書店、1976年5月30日、1082頁。 
  18. ^ 中島智邦『日本民俗・粋・洒落辞典』日本ブックマネジメント、1989年9月27日、35,85,130,132頁。ISBN 4-89056-014-9 
  19. ^ 灰猫『すごくエッチなゲームシナリオが書ける本』総合科学出版、2012年8月25日、85頁。ISBN 978-4-8818-1825-1 
  20. ^ 田滝ききき(原作)ほとむら(作画)『性教育120% vol.1』KADOKAWAアスキー・メディアワークス、2020年2月14日、51頁。ISBN 978-4-0491-3001-0 
  21. ^ a b c d 生理についてどう学んだ?女性器をなんて呼ぶ? NHK みんなでプラス






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