ほぼ日手帳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 07:33 UTC 版)
概要
「ほぼ日手帳」は、「ほぼ日刊イトイ新聞」オリジナル商品として制作・販売される手帳で、1日1ページという、高い自由度のため、ユーザーは様々な趣向を凝らしながら使うことが可能である。その様子は、ほぼ日刊イトイ新聞のウェブサイトや公式ガイドブックなどで紹介されている。
ほぼ日手帳は、2013年版は、全国で48万人の利用者がおり、全国のロフトでの販売を開始して以来、ロフトでの手帳部門での売り上げが2005年版〜2013年版の9年連続で1位である[1]。
概歴
「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナルグッズ開発会議での発案をきっかけに、「自分たちが使いたい手帳をつくろう」という思い[2]の下に、2001年春にプロジェクトが開始し[3]、2001年冬に初年版となる「ほぼ日手帳2002」が発売された。
当時、手帳の担当に抜擢されたのは、その年新卒で入社したばかりの松本絢子であった[4]。素人によるオリジナル(独自)の手帳作成のため、「ほぼ日」読者へのアンケートによる意見を参考に、手帳の仕様が決定。この2002年版の時点で、「1日1ページ」、外付けの「カバー」など、現在と大筋同様のコンセプトが盛り込まれた内容であった[5]。この制作の流れは現在も受け継がれており、「ほぼ日」読者や手帳ユーザーアンケートへの回答・意見などを基に、毎年仕様の見直し・改良が行われている。中には、導入されたものの、翌年版には廃止された短命な改良点もあった[注 1][6][7]。
特徴
- 1日1ページ
- 180度パタンと開く - 糸かがり製本採用。
- うれしいカバー
他の主な特徴は以下の通り[8]。
- 日別ダイアリー[注 2]
- 手帳全体
判型
- オリジナル
- 2002年版当初より発売。A6判(文庫本サイズ)。
- カズン
- 2009年版より発売。A5判。基本的にはオリジナルと同内容であるが、日別ダイアリーでの祝日表示の差異や、カズンのみ「週間ダイアリー」が収録されるなど、一部仕様が異なる点もある[9]。「日々の言葉」は当初非掲載であったが、ユーザーの要望を受け2011年版から掲載される事になった[10]。
日付配列
2002年版当初は「1月始まり」「月曜始まり」のみであったが、現在では「4月始まり版」(ほぼ日手帳springとも呼称)、「日曜日始まり版」もラインナップされる[12]。
カバー
内ポケットなど多数の収納スペースを持つ。また、バタフライストッパーと呼ばれる、手帳が鞄の中で開かないようにするための独自の形状を採用、カバーの外側に2つのペンさしをつけた形状になっている。2011年版では「ほぼ日」からは、オリジナル判33種類、カズン判17種類の計50種類が発売されている[12]。
2002年版では紺色の単色カバーのみであったが、現在ではツートンカラーなどの複数色、模様付きのプリントカバーや、ウォルト・ディズニーなど他個人・組織とのコラボレーションカラーも発売されている。「基本色」とされるナイロンカバーのブラック、ダークブルー、レッドの3色以外は、毎年発売されるカバー色は異なる[13]。素材は当初からのナイロンカバーの他、革カバーやファブリックカバーがある[12]。
カバーと手帳本体は2002年版当初から一体の構想で製作されているが[14]、手帳本体のみの使用や、カバーのみの使用(文庫本カバー等用途利用)も可能である。また、ほぼ日以外の会社・サイトからもほぼ日手帳対応を銘打ったカバーの発売も行われている[15]。
発売店舗
当初は、ほぼ日刊イトイ新聞ウェブサイト内の「ほぼ日ストア」のみでの限定発売であったが、現在では以下の店舗でも発売されている。発売開始時期は、ほぼ日ストアおよびロフトにおける2011年版の実績で、1月始まり版が9月1日、springが2月1日である(一部商品は除く)。
- ロフト - 2005年版より
- 台湾「誠品書店」の一部店舗 - 2010年版(2009年10月16日)より[16]。
- 「GEORGE」 - 日本国内全店舗でファブリック・スティックグッドドッグを発売。2011年版。
- 「B印YOSHIDA」 - BLACK CASEを発売。2011年版。
- TOBICHI
- ほぼ日ストア販売と店頭販売の差異点
-
- ストアでの購入時は、送料等が別途必要。
- 店頭販売では取り扱っていない商品がある。
- ほぼ日ストア・TOBICHI(実店舗)購入特典
- ストアで購入時の場合「ほぼ日ストア特典」として、年毎に異なるテーマのオリジナル商品「おまけアイテム」が無料で付録される。
注釈
- ^ 例として、2007年版ではカバー内ポケットの一つに蓋が付けられ「おさいふ手帳」と称されたが、2008年版では廃止された。
- ^ 「1日1ページ」の記入部分について、当項では便宜上「日別ダイアリー」と表記した。
- ^ 購入する商品によって、特典として付く商品が異なる。
- ^ 手帳ユーザーからの手紙を紹介したり、使い方の提案が行われているサイト。
- ^ 試行錯誤により、2002年版の3mm→ 2003年版〜2008年版の4mm→ 2009年版の3.45mm→ 2010年版以降の3.7mmと変更された。
- ^ 「ほぼ日」では"毎月新作カバーが登場"と称する。
- ^ 店頭販売では取り扱っていないものもある。
- ^ 縦長の薄い開口部の形状をしている。線ファスナー(いわゆるジッパー)が付いており、開口部を閉じる事が可能。
- ^ 「カズン」には週間ダイアリー(週間手帳に相当する内容)が収録されている。
参照
- ^ 出典1
- ^ a b 出典2 「ほぼ日手帳はこんな手帳です」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典1 巻末1ページ
- ^ 出典1 巻末2ページ
- ^ 出典1 巻末3ページ
- ^ 「おさいふ手帳」|ほぼ日手帳2007 - 2011年2月26日閲覧
- ^ 「手帳カバー・丸わかり」|ほぼ日手帳2008 - 2011年2月26日閲覧
- ^ 出典1 106-113,116-117ページ
- ^ 出典1 106-113ページ
- ^ 出典2 「改良ポイント一覧」 - 2011年2月19日閲覧
- ^ a b 出典7 「すべての商品をみる(商品と価格の一覧)」 - 2011年2月26日閲覧
- ^ a b c 出典2 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典2 「知っておいてほしいこと」 - 2011年2月26日閲覧
- ^ 出典1 巻末1,3ページ
- ^ 「ほぼ日手帳 カバー」 - google.co.jp検索結果 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典4 2009年11月10日付記事 - 2011年2月26日閲覧
- ^ 出典2 「ほぼ日ストア特典」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典6 「日曜始まり版」 - 2011年2月26日閲覧
- ^ 出典5 11ページ
- ^ “ほぼ日手帳、これまでのあゆみ”. ほぼ日手帳2023. 2023年2月8日閲覧。
- ^ 出典1 99ページ
- ^ 出典3 「なぜスポーティーなのか。」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ a b 出典3 「All about WEEKS」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典5 5-6ページ
- ^ a b 出典3 「あらかじめ知っておいてほしいこと。」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ ほぼ日刊イトイ新聞 - smile ほぼ日手帳 2012 よこく
- ^ 出典3 「お取り扱い店舗一覧」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典2 「ここで買えます」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典2 「TOOLS & TOYS」 - 2011年2月18日閲覧
- ^ a b c 出典2 「お買い物はこちら(商品と価格の一覧)」 - 2011年2月26日閲覧
- ^ ほぼ日の健康手帳|任天堂 - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典1. 131ページ
- ^ 「ほぼ日ホワイトボードカレンダー2011」|ほぼ日ストア - 2011年2月18日閲覧
- ^ 出典6 「商品と価格の一覧」- 2011年2月26日閲覧
- 1 ほぼ日手帳とは
- 2 ほぼ日手帳の概要
- 3 沿革
- 4 ほぼ日手帳 WEEKS
- 5 関連商品
- 6 脚注
固有名詞の分類
- ほぼ日手帳のページへのリンク