ちゃんぽん 参考文献

ちゃんぽん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 05:33 UTC 版)

ちゃんぽんは、「さまざまな物を混ぜること、または混ぜたもの」を意味する言葉であり、そのような料理の名称。特に長崎のものが有名だが、同名の郷土料理が各地に存在する。


注釈

  1. ^ マレー語およびインドネシア語の「campur(チャンポール)」の語末は母音が存在しない強い巻舌音であり、場合によっては「チャンプン」もしくは「チャンポン」と受け取られる可能性がある。「ちゃんぽん」を沖縄方言の母音変化に従って発音すると「チャンプン」となる。
  2. ^ 「攙混」を福州語で読むと「サンホウン」、廈門の閩南語で読むと「チャムフン」で、音が合わない。普通の言い方で混ぜることは、福州語では「攙」(ツァン)または「拌」(プアン)といい、こじつけるならばむしろ「攙拌」の方が音が近い。閩南語では「攙」チャムの他にラムともいう。北京語で読むとchānhùn チャンフンであるが、北京音が出てくる必然性がない。
  3. ^ 直訳するなら「飯は食ったか?」
  4. ^ 廈門の閩南語では「チャップン」という発音であるが、創業者陳平順の母語であるはずの福州語では「シエップオン」という発音(馮愛珍, 『福州方言詞典』p408, 1998年, 江蘇教育出版社)で、音が合わず、疑わしい。
  5. ^ これらの語源事典では、「攙烹」の字義を検証せずに、料理名の「ちゃんぽん」が「混ぜること」より発生が遅いとした根拠が示されていない状態である。

出典

  1. ^ 赤塚忠・阿部吉雄編 『漢和中辞典』 旺文社、1977年。 ISBN 978-4010724026
  2. ^ 胡金定「『ちゃんぽん』を考える」『甲南大学・国際言語文化センター報Zephyr』73号、2019年、6頁。
  3. ^ 四海樓 Archived 2015年12月29日, at the Wayback Machine. - ちゃんぽんの由来 Archived 2007年5月1日, at the Wayback Machine.
  4. ^ 長崎ちゃんぽんの歴史と由来 Archived 2013年6月10日, at the Wayback Machine.
  5. ^ 用例:(洒落本)鼻山人『花街鑑』(1822年)- 「芸者の滑稽、チリツルテン、ちゃんぽんの大さわぎ」。
  6. ^ 日本俗語大辞典 p.371
  7. ^ 山口佳紀編 『暮らしのことば 語源辞典』講談社、1998年。ISBN 978-4061250376
  8. ^ 前田富祺監修『日本語源大辞典』小学館、2005年。ISBN 978-4095011813
  9. ^ 杉本つとむ『語源海』東京書籍、2005年。ISBN 978-4487797431
  10. ^ 西垣幸夫『日本語の語源辞典』文芸社、2005年。ISBN 978-4835589206
  11. ^ a b あのメニューが生まれた店 p.24
  12. ^ ニッポン定番メニュー事始め p.103
  13. ^ 第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会編、『長崎縣紀要』、p257、1907年、長崎市・第二回関西九州府県聯合水産共進会長崎県協賛会。[1]
  14. ^ 馮愛珍, 『福州方言詞典』p348, 1998年, 江蘇教育出版社
  15. ^ 長崎チャンポン - 全国製麺協同組合連合会
  16. ^ 長崎の美味しい食べ物”. 長崎の美味しい食べ物. 2020年2月14日閲覧。
  17. ^ 小浜ちゃんぽん愛好会”. www.facebook.com. 2020年2月16日閲覧。
  18. ^ マツコの知らない世界「ちゃんぽんの世界」”. www.tbs.co.jp. 2020年2月14日閲覧。
  19. ^ 冬に食べたい あったか佐賀ちゃんぽん Fit ECRU 426号 巻頭特集|Fit特集|Fit ECRU”. Fit ECRU. 2022年2月12日閲覧。
  20. ^ 京都新聞「をかべ」24日まで 彦根ちゃんぽん、味は継承」、2012年6月22日配信、2012年7月13日閲覧。なお、出典記事では「24日で閉店」とあるが、実際の閉店日は6月30日である。
  21. ^ 渕脇直樹(2014年10月15日). “八幡浜ちゃんぽん:食べ歩き楽しんで 24店紹介の双六”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  22. ^ a b c 佐藤英法(2014年8月28日). “八幡浜ちゃんぽんで地域振興 市が条例制定へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社)
  23. ^ 渕脇直樹(2014年9月20日). “雑記帳:愛媛県八幡浜市議会は19日、「八幡浜ちゃんぽん振興条例案」を…”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  24. ^ a b c 「ご当地ラーメン」の地域ブランド戦略 pp.203-206
  25. ^ BIGLOBEニュース「三田地場ーガー、尼崎ちゃんぽん…阪神ご当地グルメ博 Archived 2009年11月23日, at the Wayback Machine.」、2009年11月22日配信、配信元は読売新聞、2010年8月20日閲覧。
  26. ^ 日経電子版「列島あちこち 食べるぞ! B級グルメ 第16回 鳥取県実食編 スタートは山陰チャンポン」、2010年7月16日配信、2010年8月20日閲覧。
  27. ^ 「姫路グルメ」なぜ独特? 焼きそば×焼きうどん『ちゃんぽん焼き』に見る、“地域性=食への探究心” | ラジトピ ラジオ関西トピックス”. ラジトピ (2023年2月8日). 2023年5月6日閲覧。
  28. ^ 명사 70인과의 동행 (38) “중국 초마면 본 일본인이 짬뽕이라 불러”…한국 근대를 맛보다





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