残炭
残留炭素
読み方: ざんりゅうたんそ
【英】: carbon residue
同義語: 残炭
【英】: carbon residue
同義語: 残炭
石油試料を一定の方法で蒸発、加熱分解した後に残るコークス状の炭化残留物をいう。 残留炭素の量は、燃料油では燃焼装置内のカーボン生成量の目安に、また潤滑油では精製度の目安になる。その試験法にはコンラドソン法とラムスボトム法がある。コンラドソン法はわが国で通常行われている方法で、日本工業規格(JIS)にもその規定がある(K2270 原油および石油製品残留炭素分試験方法〈コンラドソン法〉)。磁器るつぼに試料 10g を採り、試験装置のなかにセットして、空気を遮断した容器のなかで規定に従って加熱し、その蒸気のみを燃焼させる。冷した後、残ったコークス状の残留物の量を求める。なお、軽油のように残留炭素の量の少ないものは、前もって試料を蒸留し、残った 10 重量%の油を用いて残留炭素の量を求める。これを 10 %残留炭素分という。ラムスボトム法は、ASTM の D524 などに規定のあるもので、特殊なガラス容器に規定量の試料を入れたものを金属浴中で 550 ℃、20 分間加熱する方法であるが、わが国ではあまり行われていない。 |
残留炭素
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