UHT加熱方法
牛乳を加熱する方法のひとつです。 1954年にイギリスで考えられた方法で、120から150度で2〜5秒間加熱します。わが国には1957年に導入され、現在では主流になっている方法です。この加熱によって、牛乳はほとんど無菌状態になります。 ここでワンポイントレクチャー。殺菌と滅菌の違いがおわかりですか。なんとなくわかっているつもりでも、あらためて質問されると、ちょっと戸惑ってしまったり。じつは、殺菌は、病原微生物を死滅させ、食品衛生上安全なものにすること。一方、滅菌はすべての微生物を死滅させることです。答えは合っていましたか。そして、このUHT加熱法は、殺菌というより、滅菌に近いものです。 UHT加熱法には、プレート型や管型の間接加熱方式と、牛乳と蒸気を直接接触させる直接過熱方式があります。 いずれの方法でも、殺菌した紙容器に無菌的に充てんすれば、常温でも牛乳の長期保存が可能になります。わが国では、普通充てん製品では、120〜130度で2〜3秒間、無菌充てん製品では、140〜145度で3〜5秒の加熱処理が行われています。 [出典:酪農大百科] |
<ミルククラブ情報誌2001 WINTER vol.38より> |
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