TO図とは? わかりやすく解説

TO図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 04:11 UTC 版)

TO図(ティーオーず)あるいはOT図orbis terrarum[注 1])は、西洋中世に用いられた世界地図である。8世紀のスペインの修道士リエバナのベアトゥス英語版が作成したとされる初期の代表的なTO図「ベアトゥスの世界地図英語版」にちなんでTO図全体をベアトゥス図と呼ぶこともある。ベアトゥスの世界地図は『黙示録』に対する彼の12巻の注釈書の冒頭に登場する。


注釈

  1. ^ 大地の球もしくは円を意味する。またOの中にTがあるようなこの地図の形状をも表す
  2. ^ アリストテレスは球状の地球を極地方の寒帯、赤道付近の灼熱帯、その間の温帯といった気候帯に区分した
  3. ^ 上の船はノアの方舟で、アジアの中央はノアの長男セムドン川ナイル川で世界が分けられていて、左のヨーロッパにいるのは次男ヤペテ、右のアフリカにいるのは三男ハム

出典

  1. ^ Isidore of Seville (c. 630). “14”. Etymologiae. http://www.thelatinlibrary.com/isidore/14 
  2. ^ Stevens, Wesley M. (1980). “The Figure of the Earth in Isidore's ‘De natura rerum’”. Isis 71 (2): 268–277. JSTOR 230175. 
  3. ^ a b Michael Livingston, Modern Medieval Map Myths: The Flat World, Ancient Sea-Kings, and Dragons, 2002.
  4. ^ Hiatt, Alfred (2002). “Blank Spaces on the Earth”. The Yale Journal of Criticism 15 (2): 223–250. doi:10.1353/yale.2002.0019. 


「TO図」の続きの解説一覧

TO図 (7世紀)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 02:40 UTC 版)

初期の世界地図」の記事における「TO図 (7世紀)」の解説

詳細は「TO図」を参照 7世紀神学者イシドールス著書語源論(英語版)』の中に当時使われていた著しく簡略化された世界地図収録している。これはTO図と呼ばれている。この図は円の中にTの字に水域描かれているもので、円部分オケアノス、Tの縦棒地中海、Tの横棒の左半分タナイス川(現ドン川)、右半分ナイル川意味している。タナイス川は黒海北東流れ大河で、この図ではヨーロッパとアジア境界となっている。つまり上半分がアジア左下ヨーロッパ右下アフリカであり、東を上に書かれている。 この図は聖地エルサレムが図の中心に位置し、図の最上部に東の楽園エデンの園が来るように工夫されている。また、この図に描かれているのは北半球のみである。TO図は現代にもいくつも伝わっている。

※この「TO図 (7世紀)」の解説は、「初期の世界地図」の解説の一部です。
「TO図 (7世紀)」を含む「初期の世界地図」の記事については、「初期の世界地図」の概要を参照ください。


TO図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 15:08 UTC 版)

普遍史」の記事における「TO図」の解説

このような地理生物分布観念は、当時作成され地図にも反映した。最も単純なものはTO図と呼ばれ、東を上方に置き、「O」の字型の大海オーケアノス囲まれ大陸が、「T」の字型で表されタナトス川(ドン川)・ナイル川地中海の3水域直線的に3つ分けられている。これは古代ギリシアローマ世界観引き継いだものだが、これに聖書記述加えられている。中央には「創世記第5章-5に習って聖地エルサレムがあり、第2章-8の記述則り陸地最上部にはエデンの園がある。

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「TO図」を含む「普遍史」の記事については、「普遍史」の概要を参照ください。

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