Sonate für Klavier Nr.9 E-Dur Op.14-1とは? わかりやすく解説

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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調Sonate für Klavier Nr.9 E-Dur Op.14-1作曲年1798年  出版年1799年  初版出版地/出版社: Mollo 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.Satz Allegro 6分30秒
2 第2楽章 2.Satz Allegretto4分30秒
3 第3楽章 3.Satz Rondo-Allegro comodo3分30秒

作品解説

2009年1月 執筆者: 岡田 安樹浩

前作の《悲愴ソナタOp.13作曲後に着手されているが、様式的にはかなり隔たっている。ベートーヴェンはこの作品弦楽四重奏用に自ら編曲していることは、各楽章に4声部おもわせる書法によっていることからも、委嘱よるものとはいえきわめて妥当なことであろう
なお、弦楽四重奏版はヘ長調書かれており、ホ長調という調性が、なおも一般的ではなかった可能性示唆している。というのも古典期において調号4つ上の調性は、楽器調律問題からこれ主要な調性として用いることは避けられていたのである

第1楽章ホ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
提示部
和音刻みの上跳躍音程による主要主題提示される主題確保発展した推移経てロ長調2つ副次主題提示される。まず下降・上行の順次進行による主題あらわれ続いてターン装飾ともなった幾分快活な主題があわられる。コデッタでは主要主題再現される

展開部再現部
コデッタの主要主題発展しイ短調転調する経過的な楽句続いた後、主要主題ホ短調あらわれ再現部準備する
2オクターヴにわたる音階パッセージの上に主要主題主調再現される副次主題主調再現するために、推移部はまずハ長調転じホ長調増六の和音(ドッペルドミナント第5音下方変位和音を介してドミナントに半終止する。こうして副次主題主調再現され、主要主題回想しながら楽章閉じる。

第2楽章ホ短調 4分の3拍子
メヌエットともスケルツォともいえそうな、中間的な性格楽章である。主部オクターヴユニゾン基調とする主題よる。中間部Maggiore長調)と記され、同主調ではなく3度下のハ長調である。

第3楽章ホ長調 2分の2拍子 ロンド
3連音符伴奏の上オクターヴ主題提示される急速な順次下降音型と4声部交差による推移の後にロ長調新たな主題提示される。これは完全8度減4度跳躍下降短2度完全4度上行という音程的な特徴をもつ。
冒頭主題が同主短調回帰した後、その平行調であるト長調転じる。ここでは主題伴奏音型であった3連音符主体となり、経過的な楽句が続く。第3音ロ音長く引き延ばされ、これを介して再びロ長調2つ主題再現されるこの後コーダとして冒頭主題発展し楽曲閉じる。




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