SI基本単位とは? わかりやすく解説

SI基本単位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 20:41 UTC 版)

SI基本単位(エスアイきほんたんい、フランス語: fr:unités de base du Système international英語: base units of the SI 又はSI base units)とは、国際単位系(SI)において、基本単位として位置付けられている7つのSI単位である。これらは国際量体系(ISQ)において基本量として位置付けられている7つの物理量に対する単位である。


注釈

  1. ^ 少なくとも国際的・公的には、たとえば空間上の長さを示すにあたってはメートルのみを用い、他の体系による単位(ヤード海里など)は用いない、という意味である。
  2. ^ この単位間の関係は、次元解析をすることで、容易に見出すこともできる。
  3. ^ 一貫性のあるSI単位は、SI基本単位の組み合わせのみによって表現することが可能である。
  4. ^ SI基本単位の定義において、SI基本単位ではない単位が含まれるものもあるが、いずれも別のSI基本単位に由来するものであり、循環定義ではない。

出典

  1. ^ SI文書第9版(2019)日本語版及び関連資料 「国際単位系(SI)基本単位の定義改定と計量標準」”. 国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター. p. 98. 2023年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月4日閲覧。
  2. ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 p.98、産業技術総合研究所、計量標準総合センター、2020年4月
  3. ^ 『国際単位系(SI)第9 版(2019)日本語版』国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2020年3月。 
  4. ^ "Table 1: The seven base units of the SI" (PDF). A concise summary of the International System of Units, SI (英語). p. 2. 2021年6月21日閲覧
  5. ^ 『国際単位系(SI)第9 版(2019)日本語版』国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2020年3月。 
  6. ^ 表1 SIの七つの基本単位 国際単位系(SI)第9版(2019)要約 日本語版、計量標準総合センター、産総研、経済産業省
  7. ^ 『Le Système international d’unités (SI)』(8版)国際度量衡局、2006年。 
  8. ^ A concise summary of the International System of Units, SI Table 1 The seven base units of the SI
  9. ^ 計量単位令の一部を改正する政令案新旧対照条文 経産省 産業技術環境局 計量行政室、2019年5月14日


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SI基本単位

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国際単位系」の記事における「SI基本単位」の解説

詳細は「SI基本単位の再定義 (2019年)」を参照 7つ定義定数数値固定によるSIの定義では、SI基本単位の定義は定義定数用いて導き出される。 SI基本単位は秒 (s)メートル (m)キログラム (kg)、アンペア (A)ケルビン (K)モル (mol)、カンデラ (cd) であり、対応する基本量それぞれ時間長さ質量電流熱力学温度物質量光度である。 この7つ基本単位のうち、キログラム (kg)、アンペア (A)ケルビン (K)モル (mol) の4つについては2018年11月16日国際度量衡総会CGPM)においてその定義が根本的に改定された。残りの秒 (s)メートル (m)カンデラ (cd) については定義は本質的にこれまでと同じであるが、表現改められた。基本単位新しい定義は、2019年5月20日発効された。 なお、基本単位列挙順序2019年に、以下の表のとおり、時間長さ質量・・・となった。これは時間基本単位である秒の定義が他のどの基本単位にも依存しておらず、最初に掲げられるべき物理量であるからである。それ以前には、18世紀以来伝統的な列挙順序である、長さ質量時間・・・の順序であった。 SI基本単位の量、名称、記号とその定義量基本単位定義名称記号時間 秒(second) s セシウム周波数 ∆νCs、すなわち、セシウム 133 原子摂動受けない基底状態超微細構造遷移周波数単位 Hz(s−1 に等しい)で表したときに、その数値を 9192631770 と定めることによって定義される長さ メートル(metre) m 真空中光の速さ c を単位 m s−1 で表したときに、その数値を 299792458 と定めることによって定義される質量 キログラム(kilogram) kg プランク定数 h を単位 J skg m2 s−1 に等しい)で表したときに、その数値を 6.62607015×1034定めることによって定義される電流 アンペア(ampere) A 電気素量 e を単位 C(A s に等しい)で表したときに、その数値を 1.602176634×1019定めることによって定義される熱力学温度 ケルビン(kelvin) K ボルツマン定数 k を単位 J K−1(kg m2 s−2 K−1 に等しい)で表したときに、その数値を 1.380649×1023定めることによって定義される物質量 モル(mole) mol 1 モルには、厳密に 6.02214076×1023要素粒子含まれる。この数は、アボガドロ定数 NA単位 mol−1 で表したときの数値であり、アボガドロ数呼ばれる。系の物質量記号は n)は、特定され要素粒子の数の尺度である。要素粒子は、原子分子イオン電子その他の粒子、あるいは、粒子集合体のいずれであってもよい。 光度 カンデラ(Candela) cd 周波数 540×1012 Hz単色放射視感効果度 Kcd を単位 lm W−1(cd sr W−1 あるいは cd sr kg−1 m−2 s3等しい)で表したときに、その数値を 683 と定めることによって定義される上の表の中には単位の定義の中に別の単位用いているものがある。例えば、メートルの定義には秒の定義が前提とされている。単位の定義に求められるのは何より実用性、すなわち現在の社会生活に必要かつ十分な精度持ち、定義値が容易に実現できることである。このため、定義の独立性は意味を持たない

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