カンデラ【candela】
cd
カンデラ
光度の単位。光源から、単位立体角(球の立体角4πの逆数、単位sr[ステラジアン])当たりに放射される光束量で、単位はcd(カンデラ)という。立体角とは1点から距離rにある面積Sを見たときの立体的な広がり度合いで、S/r2で示される。半径rの球の中心から球全体の面積4πr2を見込む立体角が最大値で、4πSrとなる。12V23Wの自動車用電球の光束量は約400lm(ルーメン)なので、この光束が全方位に等しく放射されると仮定すれば、光度は400/4π(cd)となる。しかし光源は構造上、光束が全方位に均等に放射されず指向性をもつので、光束ではなく光度という単位を用いる。
Candela
カンデラ
カンデラ candela | |
---|---|
記号 | cd |
系 | 国際単位系 (SI) |
種類 | 基本単位 |
量 | 光度 |
定義 | 放射強度683分の1ワット毎ステラジアンで540テラヘルツの単色光を放射する光源のその放射の方向における光度 |
由来 | 蝋燭1本の光度(カンデラの元となった燭の由来) |
語源 | ラテン語 candela(獣脂蝋燭) |
カンデラ(羅: candela, 記号: cd)は、国際単位系 (SI) における光度の単位であり、SI基本単位の一つである。カンデラは ルクス×距離2 で求めることが出来る。
光度とは、点状の光源から特定の方向へ放射される単位立体角あたりの光の明るさである。光度は放射強度に似ているが、光源のスペクトル中の全ての波長の寄与を単純に合計するのではなく、それぞれの波長について標準的な比視感度(異なる波長に対する人間の目の感度のモデル)によって重みづけする[1][2]。
一般的な蝋燭は、約1カンデラの光度で光を発する。
カンデラという言葉は、「獣脂蝋燭」という意味のラテン語に由来し、カンテラやキャンドル(蝋燭)と同一語源である。人名に由来するものではないので、単位記号の1文字目は大文字では書かない。
定義
カンデラの定義は操作的定義による。つまり、1カンデラの光度を生じる物理的な手順の説明によって定義される。
h はプランク定数、c は真空中の光の速さ、∆νCs は 133Cs (セシウム)の超微細構造遷移周波数である。
説明
定義で使用された540×1012 Hz(540 THz)という周波数は、緑色の近くの可視光で、波長は約555 nmである。明るい環境に順応した場合(明所視)において、人間の目は、この周波数における視覚の感度が最も良い。人間の目の周波数応答によれば、それ以外の周波数で同じ光度であると感じるためには、より強い放射強度が必要になる。特定の波長λの光度は以下の式で与えられる。