ウワミズザクラ
うわみずざくら (上溝桜)
●わが国の北海道南部から本州、四国・九州それに中国の中部に分布しています。日当たりのよい谷間、沢沿いの斜面などに生え、高さは15~20メートルになります。葉は卵形から卵状長楕円形で互生し、縁には細かくて鋭い鋸歯があります。4月から5月ごろ、ブラシのような総状花序をだし、小さな白い花をいっぱい咲かせます。果実は核果で、8月ごろ赤色から黒紫色に熟し、食用となります。つぼみや若い果実を塩漬けにする地方もあります。名前は、むかし宮中での亀甲占いのとき、この材の上面に溝を彫って使ったことから「うわみぞざくら(上溝桜)」と呼ばれ、それが転訛したものといわれています。
●バラ科サクラ属の落葉高木で、学名は Prunus grayana。英名は Japanese bird cherry。
上不見桜
上溝桜
姥桜
庭桜
木曽桜
水木
水桜
苦木
赤木
金剛桜
鼠桜
ウワミズザクラ
(Prunus grayana から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 02:08 UTC 版)
ウワミズザクラ(上溝桜[4]・上不見桜[5]、学名: Padus grayana)は、バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木。別名ハハカ[4]、コンゴウザクラ[4][6]、アンニンゴ[5]、ウワミゾ[5]。サクラの仲間であるが、サクラらしからぬ白い小さな花が房状にたくさんつくのが特徴[5]。よく似たイヌザクラとは、花序枝に葉がつく事などで区別できる。
注釈
- ^ 現在でも大嘗祭の為の斎田点定の儀では亀卜により悠紀国と主基国とが選ばれるが、その際にも亀甲を灼くために上溝桜の波波迦木が用いられる。(鎌田純一『平成大禮要話』p.74 ISBN 4764602628)
出典
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Padus grayana (Maxim.) C.K.Schneid. ウワミズザクラ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月31日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Prunus padus L. var. japonica Miq. ウワミズザクラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月31日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Prunus grayana Maxim. ウワミズザクラ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 85.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 金田初代 2010, p. 114.
- ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 74.
- ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 176.
- ^ a b c 林将之 2008, p. 33.
- ^ a b c d e f g h i j 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 169.
- ^ 亀田龍吉 2014, p. 75.
- ^ a b c d e f 辻井達一 1995, pp. 188–189.
- ^ 金田初代 2010, p. 115.
- ^ 本山荻舟『飲食事典』(初)平凡社、1958年12月25日、23,64,65頁。全国書誌番号:59001337。
- 1 ウワミズザクラとは
- 2 ウワミズザクラの概要
- 3 脚注
- Prunus grayanaのページへのリンク