【L-29】(えるにじゅうきゅう)
Aero L-29"Delfin(デルフィーン)"
チェコスロバキア(現チェコ共和国)製のジェット練習機。
NATOコードはマヤ。
1961年に採用され、チェコのほかソ連をはじめとするワルシャワ条約機構加盟国やアフリカでも使用され、3,600機以上が生産された。
機体は円形セミモノコック構造で座席は縦列複座で後席は前席よりもやや高く配置されている。
主翼は2段テーパーで内側にフラップを装備している。
主翼下2ヶ所のハードポイントには爆弾や増槽、ガンポッドが搭載でき、軽攻撃機としての運用もできる。
実戦にも参加しており、1967年のビアフラ紛争ではナイジェリア空軍のMiG-17と共に運用されたほか、1973年の第4次中東戦争では、エジプト所属機が主力攻撃機の補佐のために近接航空支援を実施している。
この時は、機影が小さいことで撃墜されることが少なく、投下精度も高いと評価されている。
スペックデータ
乗員 | 2名 |
全長 | 10.81m |
全高 | 3.13m |
全幅 | 10.29m |
翼面積 | 19.85㎡ |
空虚重量 | 2,364kg |
離陸重量 (通常/最大) | 3,280kg/3,540kg |
エンジン | モータレット M701-C150またはS50ターボジェット(推力873kg)×1基 |
最高速度 (最高/巡航) (いずれも高度5,000m) | 655km/h / 545km/h |
初期上昇率 | 840m/min |
航続距離 | 640km(通常)/894km(増槽2本追加) |
実用上昇限度 | 11,000m |
兵装 | 主翼下計2箇所のハードポイントに最大200kgの爆弾・ミサイルポッドなどを装備可能。 |
バリエーション
L-29 (航空機)
(L-29 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 03:22 UTC 版)
アエロ L-29 デルフィーン
- 1 L-29 (航空機)とは
- 2 L-29 (航空機)の概要
- 3 概要
- 4 派生型
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