アイ‐エス‐ディー‐エヌ【ISDN】
ISDN
読み方:アイエスディーエヌ
別名:INSネット
ISDNとは、公衆回線において情報を一貫してデジタルデータとして扱い、音声通話だけでなくデータ通信も可能にする、通信規格のことである。ITU-Tにより定義されている。
ISDNでは、アナログ電話回線用のメタルケーブルを利用しながら、データ伝送に用いる全ての方式をデジタル化しており、高品質な通話と、画像や動画、コンピュータ同士の通信といったデジタルデータの通信も実現している。途中でアナログに変換されることがないのでデータの劣化をまぬかれることができる。また、デジタル化されたことでチャネルの概念が適用可能となっており、通信、通話、そしてそれらの制御、といった複数の情報を同時に交信することが可能となっている。
日本では、NTTがINSネットの名称でISDNのサービスを提供している。2つの64kbpsチャネルを束ねて128kbpsで通信するでアナログ回線よりは高速なアクセスが可能であることや、1回線で2つの電話番号を利用することができるためネット接続と電話の同時利用が可能だったことなどから、広く一般に受け入れられた。後に、インターネットの利用はADSL、また複数の電話番号への需要はIP電話へと切り替わりつつある。
参照リンク
NTT東日本 ISDN OFFICIAL PAGE - (NTT東日本)
公衆回線: | INSエリアプラス INSテレホーダイ IP接続サービス ISDN ISDNダイヤルアップルーター ISDN基本インターフェース IMS |
ISDN
(Integrated Services Digital Network から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 02:15 UTC 版)
ISDN(アイエスディーエヌ、Integrated Services Digital Network、サービス総合ディジタル網[注釈 1][注釈 2])とは交換機・中継回線・加入者線まで全てデジタル化された、パケット通信・回線交換データ通信にも利用できる公衆交換電話網である。ITU-T(電気通信標準化部門)によって世界共通のIシリーズ規格として定められている。
注釈
- ^ 日本ITU協会によるCCITT勧告和訳本の表記による。またNTT東日本、NTT西日本、KDDIなどの商用ISDNサービスの解説でもこの表記を用いている。
- ^ シスコシステムズによるインターネットワーキング用語・略語集ではサービス総合ディジタルネットワークと解説しているなど、他の日本語表記も多く見られる。
- ^ 回線の数が基本インタフェースで1のものに限る
- ^ みなし旧資格の所有者を含む。ISDNはデジタル伝送ではあるが、アナログ電話と同様の回線を使用するため(基本速度インタフェース)。アナログ電話回線の工事は、新築やリフォームなどの際、電気工事と同じ業者の施工が多い。なお同様にアナログ回線を使用するADSLは、高速であること等のためデジタル用の資格を要する。
出典
- ^ a b c 加納貞彦、北見憲一、「開発物語 ISDNの標準化」 『電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン』 2011年 5巻 1号 p.63-69, doi:10.1587/bplus.5.63
- ^ 電気通信事業法 第71条
- ^ a b c ITフォーラム - NTTコムウェア
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