Financial.PV メソッド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

Financial.PV メソッド

将来の定期的な定額の支払いおよび一定した利率に基づいて、投資の現在価値を指定する Double 型の値を返します。

名前空間: Microsoft.VisualBasic
アセンブリ: Microsoft.VisualBasic (microsoft.visualbasic.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Shared Function PV
 ( _
    Rate As Double, _
    NPer As Double, _
    Pmt As Double, _
    <OptionalAttribute> Optional FV As
 Double = 0, _
    <OptionalAttribute> Optional Due As
 DueDate = DueDate.EndOfPeriod _
) As Double

Visual Basic (使用法)

Dim Rate As Double
Dim NPer As Double
Dim Pmt As Double
Dim FV As Double
Dim Due As DueDate
Dim returnValue As Double

returnValue = Financial.PV(Rate, NPer, Pmt, FV, Due)

C#

public static double PV (
    double Rate,
    double NPer,
    double Pmt,
    [OptionalAttribute] double FV,
    [OptionalAttribute] DueDate Due
)

C++

public:
static double PV (
    double Rate, 
    double NPer, 
    double Pmt, 
    [OptionalAttribute] double FV, 
    [OptionalAttribute] DueDate Due
)

J#

public static double PV (
    double Rate, 
    double NPer, 
    double Pmt, 
    /** @attribute OptionalAttribute() */ double FV, 
    /** @attribute OptionalAttribute() */ DueDate Due
)

JScript

public static function PV
 (
    Rate : double, 
    NPer : double, 
    Pmt : double, 
    FV : double, 
    Due : DueDate
) : double

パラメータ

Rate

必須。投資期間を通じて一定の利率を示す Double 型の値。たとえば、10% の年率 (APR) で自動車ローンを利用する際、毎月の支払いを指定した場合の月々の利率は 0.1/12 (0.0083) になります。

NPer

必須。投資期間全体での支払い回数の合計を示す Double 型の値。たとえば、4 年間、月々分割払い自動車ローンを利用した場合、4 × 12 (= 48) の返済期間があることになります。

Pmt

必須。毎回の支払い額を示す Double 型の値。通常、支払い額には元金と利息が含まれます。支払い額を投資期間内に変更することはできません。

FV

省略可能。投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を示す Double 型の値。たとえば、ローンの将来価値は 0 です。最終支払い後の価値であるためです。ただし、子供の教育費のため、18 年間かけて 50 万円を貯金する場合、この 50 万円は将来価値になります。省略した場合、0 が使用されます。

Due

省略可能。支払い期日を示すオブジェクト型 DueDate 列挙型 の値。各期の期末に支払う場合は DueDate.EndOfPeriod を、各期の期首に支払う場合は DueDate.BegOfPeriod をそれぞれ引数に指定します。省略した場合は、DueDate.EndOfPeriod を指定したものと見なされます。

戻り値
将来の定期的な定額の支払いおよび一定した利率に基づいて、投資の現在価値を指定する Double 型の値を返します。

解説

詳細については、Visual Basic のトピック「PV 関数」を参照してください。

投資とは、一連の定額の支払いを一定の期間行うことです。たとえば、住宅ローンなどのローンまたは毎月の貯蓄プランなどの出資を指します。

Rate 引数と NPer 引数は、単位が同じ支払い期日を使用して計算する必要があります。たとえば、月を使用して Rate が計算される場合は、NPer も月を使用して計算する必要があります。

すべての引数は、現金の支出 (口座への預け入れなど) を負数で表し、現金の受け取り (配当小切手など) を正数で表します。

使用例

この例では、PV 関数は、以後 20 年間にわたって、毎月 5 万円の配当が支払われる証券 (100 万円) の現在価値を返します。年率 (APR)、支払い回数 (TotPmts)、支払い金額 (YrIncome)、投資の将来価値 (FVal)、および支払い期日 (PayType) を指定します。YrIncome は出金を表すので負数を指定しています。

Visual Basic

Sub TestPV()
    ' Define money format.
    Dim Fmt As String =
 "###,##0.00"
    ' Annual percentage rate.
    Dim APR As Double =
 0.0825
    ' Total number of payments.
    Dim TotPmts As Double
 = 20
    ' Yearly income.
    Dim YrIncome As Double
 = 50000
    ' Future value.
    Dim FVal As Double =
 1000000
    ' Payment at beginning of month.
    Dim PayType As DueDate = DueDate.BegOfPeriod
    Dim PVal As Double =
 PV(APR, TotPmts, -YrIncome, FVal, PayType)
    MsgBox("The present value is " & Format(PVal,
 Fmt) & ".")
End Sub

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
Financial クラス
Financial メンバ
Microsoft.VisualBasic 名前空間
その他の技術情報
PV 関数
財務処理の概要