5月10日の誕生花

実用日本語表現辞典

5月10日の誕生花

5月10日の誕生花は「アイリス」「アゲラタム」「カキツバタ」だ。「アイリス」の花言葉は「よい便り」「恋のメッセージ」、「アゲラタム」の花言葉は「信頼」「安楽」、「カキツバタ」の花言葉は「幸福が来る」「幸せはあなたのもの」などだ。

5月10日の誕生花一覧

5月10日生まれの誕生花は、「アヤメ」「アゲラタム」「カキツバタ」になる。

#アイリス
アイリスはアヤメ科の多年草で、4月〜7月頃に開花するとされる。地下に球茎を作るという特徴がある球根植物。紫色の花を咲かせるものが多いが、青や赤、黄色など様々な色合いの花を咲かせる品種でもある。アイリスは世界中に約170種あり、アヤメやジャーマンアイリスなどもその仲間。

学名のアイリスはギリシャ語で「虹」を意味し、虹のように様々な色の花を咲かす様子が由来だとされる。アイリスの花言葉はギリシャ神話が元だとされている。
神々の王ゼウスの求愛に困った侍女のイリスは、ゼウスの妻ヘラにどこか遠くに行かせてほしいとお願いした。この願いを聞き入れたヘラは、イリスに神の酒を3滴ふりかけて虹の女神に姿を変えさせた。イリスに振りかけた酒のしずくが地上に落ちて、それがアイリスの花になったとされる。

なお、アイリスの和名が文目（アヤメ）であることから、アヤメが5月10日の誕生花と言われることもある。

■アイリスの花言葉
・よい便り
・メッセージ
・恋のメッセージ
・吉報


#アゲラタム
アゲラタムはキク科アゲラタム属の花だ。多年草に分類されるものの、中南米原産で寒さに弱いことから、日本では一年草として扱われることが多い傾向にある。花の見た目がアザミに似ているため、カッコウアザミという和名が付けられている。種類によって草丈は異なり、花壇や鉢植えに最適な草丈の低いタイプや、切り花に適している背丈の高いタイプなど様々な品種がある。

アゲラタムは夏から秋にかけて、白や青、ピンク色の花を咲かせる。
花期が長く花つきも良いので、花壇用や花材用など様々なことに使われている。

アゲラタムの種類は約40種程度ある。カッコウアザミという和名を持つアゲラタム・コニゾイデスを中心に、コニゾイデスと他の種を組み合わせたものがたくさん流通している。

アゲラタムという名前は、ギリシャ語で否定を意味する「a」と、古くなるという意味の「geras」が組み合わさって、「色褪せない」「古くならない」といった意味を込めて名付けられたとされる。

■アゲラタムの花言葉
・信頼
・安楽
・幸せを得る
・永久の美


#カキツバタ
カキツバタは、アヤメ科アヤメ属に属する被子植物である。湿地帯に自生する花で、5月〜6月頃に4枚の花を放射状に広げるように咲かせる。暑さにも寒さにも強く育てやすい品種だとされる。中国浙江に群生地がある品種で、日本では古くから美しいもの、優れたものの象徴として愛されてきた花だ。カキツバタは万葉集に度々登場し、恋人を待つ気持ちを表現されることが多い。初めて日本で栽培されたのは岡山県で、現在では岡山県の県花にも指定されている。

カキツバタはアヤメと似ているが、アヤメはショウブ属の植物に分類されており学術上では別物とされている。アヤメは陸生だが、カキツバタは池や沼地などで育つ水生の植物だ。カキツバタは株の一部が水に使った状態で育ている必要があるため、大きな容器に水を張って鉢ごと入れて育てる。

カキツバタの種類は約50種あると言われている。カキツバタの主な種類は、大輪の花を咲かせる「御所紅」や花びらに白のぼかしが入ったように見える「折鶴」、雨風に強い「紅丸」など。

■カキツバタの花言葉
・幸福は必ず訪れる
・幸せはあなたのもの
・思慕
・贈り物
・高貴

（2022年5月20日更新）