5代目 FK8型(2017年 - 2021年)
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「ホンダ・シビックタイプR」の記事における「5代目 FK8型(2017年 - 2021年)」の解説
2017年1月13日から3日間開催された「東京オートサロン2017」において、セダン・ハッチバックと共に、5代目となるタイプRのプロトタイプが日本で初披露された。同年6月23日には、Hondaホームページ上にスペシャルサイト(ティザーサイト)を公開し、7月下旬に公式発表する予定であることも発表された。 同年7月27日、ハッチバック・セダンと共に5代目「TYPE R」の日本での発売を正式発表。発売は9月29日からとなる。日本市場での「シビック」のシリーズは8代目以来7年ぶりの投入となるが、過去に数量限定で発売されたことがある「TYPE R」に関しては、4代目の販売終了(完売)以来、約1年半ぶりの投入となった。歴代のモデルとは異なり、台数を限定しない通年販売となる。 これまでのタイプRモデルは、ノーマル車をベースにして「後付け」で性能強化をしてきたが、今回は最初の設計段階でノーマル車とタイプRモデルを同時開発し、ノーマル車の走行性能のレベルアップとタイプRの実用性の拡大を両立させている。シャシーはリアのサスペンションをマルチリンク式サスペンションに変更したほか、フロントサスペンションには「デュアルアクシス・ストラット・サスペンション」と呼称する新型のストラット式サスペンションを採用。エンジンには4代目同様K20C型を採用しているが、エンジン制御の改良により、最高出力を10PS(7kW)向上。6速MTをローレシオ化し、軽量シングルマス・フライホイールを新たに採用。また、ホンダ車で初採用となる減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で調整するレブマッチシステムを搭載し、減速時のアクセル操作が不要となった。システムはオフにすることも可能である。ダンパー・ステアリング・スロットルなどの制御デバイスのセッティングをモードスイッチの操作で瞬時に変更できるドライブモードは、「SPORT」と「+R」に「COMFORT」を加えた3モードとなった。 2017年4月、4代目に引き続きドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいてタイムアタックを敢行。当時FF市販車最速であったフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSの7分47秒19を破り、7分43秒80を記録しFF市販車世界最速の座を奪還した。 ボディカラーは4代目からの継続設定となる「チャンピオンシップホワイト」と「クリスタルブラック・パール」の2色に、「ハッチバック」にも設定されている「フレームレッド」と「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」の2色を加えた4色展開となった。 2020年6月25日に、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生産活動の影響を受け、夏に予定されていたマイナーチェンジモデルの発売を延期することを発表した。その後、同年7月31日に生産拠点での活動再開を受け、発売時期が10月になることが発表された。 同年10月8日に日本仕様のマイナーチェンジと「Limited Edition」が公式発表された(マイナーチェンジモデルは翌10月9日、「Limited Edition」は11月30日発売)。冷却性能向上の為フロントグリルの開口面積を大きくし、ダウンフォース減少を図るためフロントバンパースポイラーの形状を変更。ブレーキに2ピースフローティングディスクブレーキが採用され、バネ下の重量が低減された。また、アダプティブ・ダンパー・システム制御やサスペンションブッシュ・ポールジョイントなどサスペンションをアップデート。ステアリングの表皮にアルカンターラが採用され、シフトノブをティアドロップ形状に変更した。さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」も装備された。ボディカラーは青系を「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」から新色の「レーシングブルー・パール」に入れ替え、同じく新色の「ポリッシュドメタル・メタリック」を追加して5色展開となった。「Limited Edition」は、アルミホイールに専用BBS製20インチ鍛造アルミホイールを採用してさらなるバネ下重量の軽量化が図られ、タイヤを20インチのハイグリップ専用タイヤ(ミシュラン製「パイロットスポーツ Cup2」)に変更。アダプティブ・ダンパー・システムとEPSに専用セッティングが施された。ボディカラーは「サンライトイエローII」のみの設定となる。なお、今回のマイナーチェンジでWLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応し、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得した。 シビックの11代目へのフルモデルチェンジに先駆け、2021年7月31日をもって販売を終了した。なお、同年8月5日に日本で11代目シビックが発表された際に「シビックタイプR」が2022年にフルモデルチェンジする予定であることを明らかにしている。 内装 エンジン TCR車両
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