4 Piezas espanolasとは? わかりやすく解説

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ファリャ:4つのスペイン小品

英語表記/番号出版情報
ファリャ4つのスペイン小品4 Piezas espanolas作曲年: 1907-08年  出版年: 1908,09年  初版出版地/出版社: Durand 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 アラゴネーサ "Aragonesa"3分30秒 No Image
2 クバーナ "Cubana"4分30秒 No Image
3 モンタニェーサ  "Montanesa"4分30秒 No Image
4 アンダルーサ  "Andaluza"4分30秒 No Image

作品解説

2007年12月 執筆者: 和田 真由子

ファリャは、ピアノ作曲家としてよりも、近代バレエ作曲家として有名な作曲家であろう
この曲はファリャ民族主義立場確立した頃(1907-1908)に作曲されその特徴がよくあらわれているため、ファリャ数少ないピアノ作品中でも重要な作品一つとなっている。
以下の4つの小品からなる組曲いずれも簡素な形式によっているが、異な民族的な性格それぞれの曲の中で鮮やかに表現されている。書法は、アルベニスドビュッシー通じるところがある。アルベニス献呈された。
第4曲が、単独演奏されることもあるが、全曲通して演奏するのが一般的演奏所時間は、約17分。

1.アラゴネーサ / No.1 "Aragonesa":8分の3拍子アレグロ前奏和音高まりは、この曲の序曲としての性格特徴づけている。アラゴン風の曲調で、民族舞踊ホタリズム生かされている。すがすがしく晴れやかな雰囲気で、モティーフ何度も繰り返される転調が多いので、それぞれ色の違い意識しながら弾きわけるとよいだろう。トランクィロでは、ダンスリズムあわせてしっとり旋律歌われる
2.クバーナ / No.2 "Cubana":イ長調、4分の3拍子・8分の6拍子モデラートキューバ風の曲。拍子入れ替わり激しく南国らしい自由な雰囲気がうまく表現されている。それにのせて、歌われる旋律穏和で、のんびりと暖かい。A-B-A形式で、中間部はポコ・ピウ・ヴィーヴォ。おどけたようなリズム変化面白い。拍子のゆれに伴った強拍弱拍をうまく生かしながら、軽やかな表現心がけたい。

3.モンタニェーサ / No.3 "Montanesa":ラ・モンターニャ風、二長調、4分の3拍子、アンダンティーノ・トランクィロ。 サブタイトルに「景色」とあり、印象派的な曲。冒頭からきこえる鐘の音は、曲を通して何度もこだましてきこえてくる。ピウ・アニマートで、トレモロの音にのせて歌われるのは、北部サンタンデール民謡である。そして夕暮れどき、静かな情景中にも鐘の音美しく響く。こだまの遠近感夕暮れどきの静けさとひびく鐘の音対比音量のみならず音色にも変化与えながら、効果的に音の響きつくっていきたい

4.アンダルーサ / No.4 "Andaluza":イ調、ミの旋法。4分の3拍子ヴィーヴォ
アンダルシア風の精気情熱あふれる傑作。この曲は、単独演奏される機会も多い。
ヴィーヴォリズミカルに奏される印象的な連打にはじまる。フラメンコを想わせる独特のリズムにのせて、魅惑的な雰囲気旋律歌われていく。ドッピオ・ピウ・レント・マ・センプレ・モッソの部分では、速度はおとされるものの、内に秘める情熱消えていない。つづいて、うなるような低音響いたかとおもうと、音楽一気激情的な高まりをみせる。ミの旋法用いた歌が艶やか歌われコーダで、再び冒頭の音形がppp回想されたのち、消えるように曲を閉じる。




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