ひめのつき【ヒメノツキ】(果樹)
登録番号 | 第14312号 | |
登録年月日 | 2006年 7月 13日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | ひめのつき よみ:ヒメノツキ | |
品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 全国農業協同組合連合会 | |
品種登録者の住所 | 東京都千代田区大手町一丁目8番3号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 前田美久雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「アンコール」に「日向夏」を交配して育成されたものであり、果形が扁球、果実の重さが中、果皮色が黄の育成地(愛媛県松山市)では2月上旬に成熟するかんきつである。樹姿は中間、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さはやや細、節間長は中、枝梢のとげの多少は無である。葉身の形は披針形、波状の程度はやや弱、葉身の大きさは大、葉身長は長、葉身幅は中、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さは長、太さは中である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは軽、花弁の形は紡錘形、長さは中、幅は極広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は一部合一、花粉の多少は少である。果実の形は扁球、果形指数はやや大、果頂部の形は陥没、放射条溝の有無は無、凹環の有無は不明瞭、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は少である。果心の充実度は粗、大きさは小、果実の重さは中、果皮の色は黄、アルベドの色は白、油胞の大きさ及び密度は中、凹凸は凹、果面の粗滑は中、果皮の厚さは薄、果皮歩合は中、剥皮の難易はやや易である。じょうのう膜の硬さ、さじょうの形及び大きさは中、色は黄橙である。果汁の多少は多、甘味は高、酸味及び香気の多少は中、種子数は多、胚の数は単胚である。発芽期及び開花期は中、成熟期はやや早で育成地においては2月上旬である。隔年結果性は低、浮皮果及び裂果の発生は無、貯蔵性は長である。「アンコール」と比較して、果皮の色が黄であること、アルベドの色が白であること等で、「日向夏」と比較して、葉身の形が披針形であること、果皮の厚さが薄いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和62年に出願者のほ場(愛媛県松山市)において、「アンコール」に「日向夏」を交配し、その実生の中から選抜、以後増殖を行いながら、特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「つきひめ」であった。 |
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