食の周期と状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:20 UTC 版)
「2012年5月20日の日食」の記事における「食の周期と状況」の解説
食の状況項目内容部分食の始まり(世界時) 5月20日20時56分07秒 金環食の始まり(世界時) 5月20日22時06分17秒 金環食の開始時の金環食帯の幅 324km 子午線中心食(世界時) 5月20日23時53分54秒 子午線中心食の場所 アリューシャン列島中央の南方海域 子午線中心食の座標 北緯49度06分、東経176度18分 金環食最大継続時間 05分46秒 金環食最大継続時の金環食帯の幅 237km 金環食の終わり(世界時) 5月21日01時39分11秒 金環食の終了時の金環食帯の幅 323km 部分食の終わり(世界時) 5月21日02時49分21秒 ※表での時間表示は協定世界時を用いているので、日本時間に換算する場合は9時間を加えればよい。 ※数値については、資料により多少異なるものもある。 この金環日食はサロス番号128番で、984年に南極で部分日食として始まり、徐々に北上して行ったものである。今回のサロスの3周期前に当たる1958年4月19日(日本時間)には2012年の場合より若干南を食の北限界線が通過したため、日本本土で金環日食を見ることはできなかったが、南西諸島北部から伊豆諸島北部では、好天に恵まれて金環日食が観測できた他、日本本土でも深い部分日食が見られた。その後、サロス番号第128の金環日食は、1976年には中心食帯が大西洋からアフリカ北西部を経て地中海から南アジアに達し、1994年には北太平洋東部から北アメリカを通過して大西洋を横断、北アフリカ西端に中心食帯が達した。2012年の次の周期に当たる2030年6月1日には食の経路は更に北上し、北海道を夕方近くに中心食が通る。 2012年5月の金環日食では、21日の夜明け(現地時間)と共に半影が、スカンディナヴィア北部からユーラシア中部を通ってインドネシア付近にいたる広い範囲で地球に接し、擬本影(ぎほんえい)の中心線は中国とベトナムの国境からやや東に行った南シナ海沿岸沖で地球に届いた。その後擬本影は中国の南シナ海沿岸に沿うように東進し、台湾北部をかすめて日本列島南部を通過、北太平洋を北上してアリューシャン列島中央部付近のすぐ南で子午線中心食となり、日付変更線を通過、5月20日に戻り、その後南寄りに進路を転じて北アメリカに達し、カリフォルニア州とオレゴン州の境界付近に上陸、ニューメキシコ州南西部で日没と共に終わった。半影の前半は中心食に先行して北アメリカ大陸を東進したが、東海岸に達する前に日没となって地球を離れた。 参考文献:以上の内容は『理科年表 平成24年』(丸善出版株式会社・2011年)、『金環日食2012』(株式会社アストロアーツ・2012年)、Newton 臨時増刊『金環日食2012』(株式会社ニュートンプレス・2012年)等を参考とした。
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