陸上システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 08:08 UTC 版)
「海上自衛隊のC4Iシステム」の記事における「陸上システム」の解説
上記の経緯により、陸上システムとしては、まず自衛艦隊司令部の作戦情報処理システムとして自衛艦隊指揮支援システム(SFシステム)が開発されて、昭和50年(1975年)度より運用を開始した。しかし技術進歩の進展が速いコンピュータ分野においては既に陳腐化の問題が生じていたほか、機能・体制面の課題もあって、56中業と03中防でシステムの更新・近代化が図られた。 このうち、56中業でのシステム更新の際には、航空集団(空団)と佐世保・大湊地方総監部のためのシステムもそれぞれあわせて整備された。空団のためのシステムは、SFシステムのAF端末機能と、各ASWOCからの諸情報を収集・処理・表示し、空団司令官の作戦指揮の実施に寄与する指揮管制機能を併せ持ったシステムとして位置付けられており、当初はAFシステムと仮称されていたが、後にASWOC管制ターミナル(ASWOC Control Terminal, ACT)と称されるようになった。一方、佐世保・大湊地方総監部のためのシステムは、主として通峡阻止・対機雷戦を行う海峡防備に関して方面部隊指揮官の作戦指揮管制を支援するものとされた。 その後、08中防において、従来のSFシステムを基幹としてこれらの指揮管制支援システムを統合して、総合的なC4Iシステムが開発されることになった。これが海上作戦部隊指揮管制支援システム(MOFシステム)であり、1999年3月1日より運用を開始した。その後、2002年から2006年にかけて再構築が行われており、これに応じて名称も海上作戦部隊指揮統制支援システムに変更された(英名・略称には変更無し)。また平成26年(2014年)度末には海上自衛隊指揮統制・共通基盤システム(Maritime Self Defense Force Command, Control and Common Service Foundation System:MARSシステム)に発展しており、各艦の端末としては洋上ターミナル(Mobile MARS terminal:MMT)が配される。これは海上自衛隊のみならず、他自衛隊や海上保安庁などの各種情報をネットワークを介して統合・共有する機能を備えている。 海上作戦センターがある自衛艦隊司令部 方面部隊センターの一つがある横須賀地方隊
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