キリストの地獄への降下
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キリストの地獄への降下[2](キリストのじごくへのこうか、ギリシア語: Κάθοδος του Χριστού στον Άδη, ラテン語: Descensus Christi ad Inferos, 英語: Descent into Hell, ドイツ語: Höllenfahrt Christi, ロシア語: Сошествие Христа в ад)とは、キリストが死後地下にある死者達の国(地獄、黄泉、陰府)を訪れたとキリスト教において信じられている事柄[3][4][5][6]。
- ^ 府主教ダニイル主代郁夫『2009年 復活大祭』正教時報 2009年4月号、7頁
- ^ 記事名表記出典:ゴンサレス、鈴木, p107
- ^ a b c d e f g h "Orthodox Study Bible" p1687
- ^ a b c d 聖書思想事典, p850
- ^ a b c d e f キリスト教大事典, p326
- ^ 松木, p426
- ^ a b c d e ゴンサレス、鈴木, p107 - p108
- ^ a b "Orthodox Study Bible" p1605
- ^ 久松, p157
- ^ a b ダニイル, p3 - p5
- ^ 大主教イラリオン キリストは地獄の勝利者 東方教会の伝統にみる地獄降下のテーマ
- ^ 日本正教会訳聖書、ラゲ訳聖書
- ^ 大正改訳聖書、新共同訳聖書
- ^ 大正改訳聖書、口語訳聖書
- ^ ラゲ訳聖書
- ^ 新改訳聖書
- ^ "Orthodox Study Bible" p1781
- ^ a b c ダニイル, p4
- ^ a b ダニイル, p5
- ^ a b ダニイル, p7
- ^ a b 主の復活祭のイコン (大阪ハリストス正教会)
- ^ a b c ダニイル, p6
- ^ 主の復活のイコン (大阪ハリストス正教会)
- ^ a b c d 久松, p160 - p161
- ^ バチカン国際神学委が教皇に「辺獄」の教義からの削除を要請へ
- ^ a b 引用元:久松, p160
- ^ Rex Humbard『Where Are The Dead?』. Rex Humbard World Outreach Ministry. (1977)
- ^ “Messianic Jewish Liturgical Practices”. Elizabeth Ames. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “He Did Not Descend into Hell: A Plea for Following Scripture Instead of the Apostles’ Creed”. 2021年7月24日閲覧。
- 1 キリストの地獄への降下とは
- 2 キリストの地獄への降下の概要
- 3 参考文献
陰府降下(地獄降下)
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詳細は「キリストの地獄への降下」を参照 キリストの陰府(地獄と述べる教会もある)への降下の句は、初期の使徒信条にはなかった。2世紀の「古ローマ信条」には「主は死にて葬られ、三日目に死人のうちよりよみがえり」とあるのみだが、4世紀の「使徒信条ラテン語版」になって、「彼は地獄(ラテン語インフェロス)にくだり」が付け加えられた。 聖書は「彼はハデス(よみ)に捨てて置かれず」(使徒の働き2・31)と述べているが、ローマ人キリスト教徒は、この「ハデス=よみ」を地獄と同じものと考え、「地獄」に置き換えて述べた。今日のカトリック教会の使徒信条の多くや、米国プロテスタント教会の使徒信条の多くが「主は地獄にくだり」となっているのは、これに由来する。 英国国教会や一部の米国教会などでは、この箇所は「主は死者の所へくだり」と述べられ、「地獄」の語は避けられている。日本では、カトリックでもプロテスタントでも使徒信条は「主はよみにくだり」となっている。昔の景教徒たち(ネストリウス派キリスト教徒)も、「弥師訶(メシア)は、(十字架の死後)闇処(よみ)に向かわれました」(世尊布施論第三)と書いている。 キリストの陰府への降下は、使徒信条で信条化されているのにもかかわらず、西方教会では解釈が非神話化(つまり実際の出来事でなく、象徴的に解釈)される傾向がある。それは、根拠とされてきた聖書箇所が、この教理を支持しないという議論のためである。米国の神学者ウェイン・グルーデムは、「主は地獄には下らなかった:使徒信条ではなく聖書に従おう」と題する論文を著している。 正教会では、使徒信条を信条としては用いないが、キリストの陰府への降下は復活と結びつけられ、今でも重要な信仰の要素となっている。
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