かがみ‐もち【鏡餅】
読み方:かがみもち
平たく円形に作った餅。大小2個をひと重ねにし、正月や祝いのとき、神仏に供える。おそなえ。おかがみ。《季 新年》「—暗きところに割れて坐す/三鬼」
[補説] 三方の上に四方紅(しほうべに)(または奉書紙)を敷き、その上に餅を置いて、譲葉(ゆずりは)、昆布(こぶ)、裏白(うらじろ)、海老、御幣(ごへい)、橙(だいだい)などを飾る。
四方紅:天地四方を拝して災いを払い、一年の繁栄を祈願する。
譲葉:新葉が出てから古い葉が落ちるので、新旧相ゆずる(家系がつながる)という縁起を祝う。
昆布:よろこぶ(喜ぶ)との語呂合わせという。
裏白:長寿を祈願する、久しく栄える、裏表がないなどの意味があるとされる。
海老:腰が曲がるまで長寿であることを願う。
御幣:四方に大きく手を広げ、繁盛することを願うとされる。
橙:実が木についたまま年を越すところから「代々」に掛けて縁起を祝う。
鏡餅
鏡餅(かがみもち)について
鏡餅
鏡餅
鏡餅
鏡餅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 15:50 UTC 版)
鏡餅(かがみもち)とは、餅を神仏に供える日本の伝統的な正月飾り(床飾り)であり、穀物神である「年神(歳神)」への供え物であり[1]、「年神(歳神)」の依り代である。
- ^ 日本鏡餅組合
- ^ 源氏物語 『初音』の巻より
- ^ 御鏡-九州大学デジタルアーカイブ。
- ^ 餅搗‐歳暮‐歳時部‐古事類苑‐国際日本文化研究センター。
- ^ 日次紀事-世界百科事典第二版の解説。
- ^ 江戸時代の初期国民は一般に雑炊または黒米飯を常食とした‐「昔でも代用食研究 食糧問題の史的意義 本庄商大学長講演」‐大阪毎日新聞‐神戸大学電子図書館システム。
- ^ 金太郎蔵開絵-国立国会図書館デジタル化資料。
- ^ 紙ビラの門松、陶製の鏡餅『大阪毎日新聞』(昭和13年12月22日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p357 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ 成田亮子、加藤和子、長尾慶子「本学[東京家政大学学生の鏡餅の伝承に関する調査]」『東京家政大学研究紀要』第48巻第1号、東京家政大学、2008年2月、125-130頁、ISSN 03851206、NAID 110006544861。
- ^ 大野智子、山田節子、三森一司、髙山裕子、熊谷昌則、髙橋徹、逸見洋子、駒場千佳子、長沼誠子、次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」『日本調理科学会大会研究発表要旨集』 2015年 27巻、平成27年度大会(一社)日本調理科学会、セッションID:1P-36、p.115-、doi:10.11402/ajscs.27.0_115、NAID 130005489551。
- ^ 備える…浄土真宗では、「供える」ではなく「(荘厳を)備える」とする。
- ^ 参考文献欄にある『年中諸法要行事』P.19「一、御鏡餅」、『お内仏のお給仕と心得』P.64「お正月の荘厳」お鏡餅を参考文献として用いる。
- ^ 日の吉凶を選ばないという教義…親鸞の『一念多念文意』では、「異学といふは 聖道外道におもむきて 余行を修し 余仏を念す 吉日良辰をえらひ 占相祭祀をこのむものなり これは外道なり」(原典版『浄土真宗聖典』P.787より引用)と述べ(「外道」とは、仏道の外の道の意)、蓮如の『御文』では、「まつ涅槃経にのたまはく 如来法中無有選択吉日良辰といへり この文のこゝろは如来の法のなかに吉日良辰をゑらふことなしとなり」(原典版『浄土真宗聖典』P.1119より引用)と『涅槃経』から引用・解釈し、「日の吉凶を選ばない(囚われない)」としている。
- ^ 火田博文 (2019). 本当は怖い日本のしきたり オーディオブック. Pan roringu (Hatsubai). ISBN 978-4-7759-8631-8. OCLC 1108314699
鏡餅
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「勤行 (真宗大谷派)」の記事における「鏡餅」の解説
修正会は、「華束」を用いず、折敷に白紙を敷いて「鏡餅」を備える。
※この「鏡餅」の解説は、「勤行 (真宗大谷派)」の解説の一部です。
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