きんゆう‐ビッグバン【金融ビッグバン】
金融ビッグバン(きんゆうびっぐばん)
イギリスは規制を撤廃して金融自由化を進めた。そして、ロンドン株式市場をよみがえらせることに成功した。日本もこれにならって、東証を「ニューヨークやロンドンみたいな」国際市場に変えようとしている。これが金融ビッグバンだ。
具体的には、税金や取引手数料を安くし、投資家にとって魅力ある証券取引所をつくる。
たとえば、株式売買委託手数料を自由化した。これで、各証券会社は手数料を好きな額に設定できることになった。
また、外国為替法(外為法)を改正した。外貨の売買や対外資本取引を自由にすることが目的だ。日本市場を海外にも開き、外国の金融資本が日本に入ってきやすいようにした。
そのほか、生命保険と損害保険の相互乗り入れを解禁したり、他業種からの銀行業参入を認めたりしている。銀行が窓口で投資信託を販売することも可能になった。いづれも金融業務間の垣根を取り払うことが目的だ。
これらによって金融機関の競争激化が引き起こされる。そうすると競争原理によって株式手数料も安くなる。投資家にとって魅力的な市場ができれば、東証も活気づくと期待される。
(2000.08.13更新)
金融ビッグバン
金融ビッグバン
イギリスでは、ロンドンの金融街・シティーの活性化を図るため、1986年10月に証券市場の大改革が行われました。これがいわゆる「ビッグバン」で、宇宙の始まりの大爆発から命名されました。一方、日本ではバブル崩壊後、東京の証券・金融市場も世界の3大市場の1つとしての地位が揺らぐなか、シティーのビッグバンにならった大改革を実施することになりました。「金融ビッグバン」「日本版ビッグバン」と呼ばれるものです。証券関係では、(1)持ち株会社制度の導入、(2)投資信託の銀行窓口販売の解禁、(3)株式売買手数料の自由化、(4)有価証券取引税の廃止――など、金融関係では、(1)金融持ち株制度の導入、(2)都市銀行、長期信用銀行、信託銀行の業務分離の見直し、(3)保険会社の銀行業務への業態別子会社による参入、(4)連結決算制度の本格導入――などがそれぞれ主な内容です。これらの大半は、1998年12月1日施行の金融システム改革法によって実施されています。
金融ビッグバン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 16:25 UTC 版)
金融ビッグバン(きんゆうビッグバン)は、1996年から2001年度の日本において、政府が実行した大規模な金融制度改革を指す経済用語。
- ^ 「第14回〔1997(平成9)年〕」 自由国民社
- ^ わが国金融システムの活性化のために 総理府経済審議会(内閣府内のアーカイブ)
- ^ 大蔵省 日本版ビッグバンとは
- ^ 大蔵省/金融システム改革法案について
- ^ “FX取引の歩み | SBI FXトレード”. www.sbifxt.co.jp. 2023年6月21日閲覧。
- 1 金融ビッグバンとは
- 2 金融ビッグバンの概要
- 3 金融システム改革関連年表
- 4 脚注
「金融ビッグバン」の例文・使い方・用例・文例
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