近江屋事件とは? わかりやすく解説

近江屋事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 05:23 UTC 版)

近江屋事件(おうみやじけん)は、江戸時代末期(幕末)の慶応3年11月15日1867年12月10日)に坂本龍馬中岡慎太郎、龍馬の従僕であった山田藤吉の3人が京都河原町通蛸薬師下ルの近江屋井口新助邸において殺害された事件。実行犯については諸説あるが、江戸幕府の組織である京都見廻組によるものという説が有力である[1]




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近江屋事件

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原田左之助」の記事における「近江屋事件」の解説

大政奉還1ヶ月後の慶応3年11月15日京都近江屋土佐藩坂本龍馬中岡慎太郎暗殺されるという事件が起こる。世にいう近江屋事件である。 明治になってからの見廻組今井信郎自白により、現在では見廻組犯行であったことが確定しているが、事件当初実行犯として真っ先疑われたのが新選組であり、現場残された鞘と二足下駄、そして事件直後中岡慎太郎残した証言に、犯人は「こなくそ」という中国・四国地方方言使っていた、というのが疑われ主な理由である。近江屋主人新助によると、下駄には「瓢亭」の焼印があり、それを持って瓢亭確認しに行くと、事件当日新選組隊士貸したことが発覚し、それによって新選組への疑い生じたという。しかし、「慶応丁卯筆記」には、一足祇園二軒茶屋の「中村屋」という料理茶屋の、もう一足下河原の「噌々堂」という会席料理屋のものであったと書かれている事件当初現場混乱しており、たくさんの土佐藩士駆けつけた。おそらく土佐藩士のものであった考えられる下駄後年になって理由1つとしてよく取り上げられるようになっているが、当初手がかりとして重要視されておらず、当時の他の人たちも下駄の話はしていない。刀の鞘こそ、正真正銘犯人の遺留品だった。事件直後近江屋駆けつけ田中光顕によると、後から伊東甲子太郎近江屋訪れその場落ちていた鞘を見てこれは新選組のものだと証言したというが、伊東がこの時近江屋駆けつけ、さらにそのような重大な証言をしたという記録はこの田中光顕のもののみである。同じく事件直後近江屋訪れた土佐藩士谷干城は、後述する油小路事件残党御陵衛士達に鞘の鑑定依頼したとしている。御陵衛士達は考案の上原田左之助の鞘だと証言したというが、実際に証言したうち一人阿部十郎は、土佐の者たちが声音から新選組違いないということ調査に来た、としている。もっとも、彼らが鞘を見たところで、よほどの特徴なければそれが左之助のものだとわかるはずがないのである。やはり当時一番手がかりとして使用されたのは襲われ張本人である中岡証言にあった、「中国・四国訛の声」であろう阿部続いて、その声音が左之助によく似ていたので左之助であろうということになった、と語っている。声が再現できるはずはないので、これは左之助が伊予弁話していたことから繋げた話だと思われる。谷達はおそらく鞘も提示したのだろうが、阿部記憶残っていたのは「声」だった。その理由は、鞘に証拠能力がなく、左之助にたどり着いたのが声音だったからに違いない。谷があくまでも鞘を証拠としたのは、声音という実体のない証拠脆弱性承知していたためでなかったろうか。

※この「近江屋事件」の解説は、「原田左之助」の解説の一部です。
「近江屋事件」を含む「原田左之助」の記事については、「原田左之助」の概要を参照ください。

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