辻が花染小袖とは? わかりやすく解説

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辻が花染小袖

主名称: 辻が花染小袖
指定番号 2236
枝番 00
指定年月日 1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 5領
時代区分 桃山
年代
検索年代
解説文: 辻が花染道服および小袖はともに桃山時代のもので、徳川家康所有伝えるものである前者石見銀山開発に功のあった大久保長安石見守)が家康から拝領したといい、後者家康歿後いわゆる駿河御譲物の一部として尾張徳川家伝えられたものである
 丁字文道服は綿入れ仕立で、黄の練緯地【ねりぬきぢ】に絞り染め鋸歯文【きよしもん】を赤で三段入れ、その中に白抜き花菱亀甲はなびしきつこう】と丸に桔梗文【ききようもん】を交互に萠黄で表わし、黄地のところには紫、白、浅黄三色で大丁字文を散らした色彩あざやかなもので、色の調和もよく、図柄一見単調に見えて大らかさがある。
 黎明会小袖はいずれ綿入れ仕立であるが、葵紋小袖は紺の練緯地に文を白抜きにしている。地紙形葵紋小袖浅葱【あさぎ】の練緯地に輪郭白抜き絞った地紙形散らし文散葵紋小袖同じく浅葱地に紺で重ねた文様散らしている。以上の小袖には葵紋配されていて、萠黄浅黄白抜きなどで表わして輪郭墨描きにしている。雪持笹文散小袖葵紋つけないが、浅葱地に雪持笹を散らし白抜き笹葉萠黄【ひわ】色、紺、白抜きで表わし、それぞれ輪郭墨描きしたものである。これらの小袖丁字文道服のように華麗なものではないが、地の色合い染め文様深く渋く、そして粋な調子見られ所用者の人柄うかがえるものといえよう。



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