車輛配置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 20:26 UTC 版)
「南満洲鉄道の車両」も参照 上述私鉄からの接収車輛以外の国線の車輛は、社線とまったく同一形式のものが、社線と国線に分割配置されたり、社線から国線に転属したりする形で配置されていた。この際、社線所属の車輛か国線所属の車輛かで厳密な区別が行われた。 機関車では当初は社線と同じ形のものであっても、国線所属の場合は社線の後追いで新形式が作られ、番号は5000番台もしくは6000番台以降が付与された。社線からの転属の場合も、わざわざ新形式に形式を変更して転属させていた。しかし国線の営業距離の伸展や車両数の増加、さらには子会社・華北交通の発足により、従来のやり方では煩雑すぎて整理がつかなくなったため、1938年4月に称号を改正、社線と同じ形のものは同一形式に戻し、番号のみを501-1000として区別するようにした。 客車は長らく区別がなかったが、1938年4月の改正時から三等車は2001-4000、それ以外は201-400を付すことで区別するようになった。 動車は経営委託当時、形式記号の頭に「国」をつけた新形式を充てており、軽油動車については車番も2000番台を付番していた。この取扱は1938年4月の改正時に廃止され、形式整理の上、揮発油動車と軽油動車の国線所属車車番を200番台とした。 なお国線では、長く称号規程が整わなかったこともあり、国線所属の車輛の車体にレールの中央に雲をたなびかせた鉄路総局→鉄道総局の局章(上記参照)をつけて視覚的に区別していた。ただしこれも1938年4月に廃止された。
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