起磁力とは? わかりやすく解説

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起磁力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/22 09:19 UTC 版)

起磁力(きじりょく,magnetomotive force)は磁気回路磁束を生じさせる力。動磁力または磁動力ともいう。物理量としては複数の基本量から誘導される組立量の一つである。電気回路の起電力に相当し、一つの磁束線上にある二点間の磁位の差といいかえることもできる。電磁石では鉄心に巻いてあるコイルの巻き回数と、そこに流れる電流アンペア)の積によって決まり、かつてはMKSA単位系ではアンペア回数(AT)という単位が用いられたことがあるが、現在のSIではSI単位としてアンペア(A)を用いる。CGS電磁単位系ではギルバートという単位で表す。1ギルバートは10/4πアンペア回数に相当する。




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起磁力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 23:22 UTC 版)

磁気回路」の記事における「起磁力」の解説

起電力(EMF)が電気回路内の電荷電流駆動する方法と同じ方法で、起磁力(MMF)が磁気回路を通る磁束を「駆動」する。起電力の定義同様、閉ループ周りの起磁力 F {\displaystyle \scriptstyle {\mathcal {F}}} は次のように定義される。 F = ∮ H ⋅ d ⁡ l {\displaystyle {\mathcal {F}}=\oint \mathbf {H} \cdot \operatorname {d} \mathbf {l} } 起磁力はループ完成させることにより仮想磁荷獲得するという可能性表している。駆動される磁束磁荷流れではない。これは単に電流起電力持っているのと同じ関係を起磁力に対して持っているだけである(詳しい説明下記微視的な磁気抵抗起源参照)。 起磁力の単位アンペア回数(At)であり、真空中導電性材料単一ターンループを流れる1アンペア定常直流電流により表される1930年IECにより制定されギルバート(Gb)は起磁力のCGS単位で、アンペアターンよりわずかに小さ単位である。この単位イギリス医師自然哲学者ウィリアム・ギルバート(1544–1603)にちなむ。 1 Gb = 10 4 π At ≈ 0.795775 At {\displaystyle {\begin{aligned}1\;{\text{Gb}}&={\frac {10}{4\pi }}\;{\text{At}}\\&\approx 0.795775\;{\text{At}}\end{aligned}}} 起磁力はアンペールの法則用いて迅速に計算することができる。例え長いコイルの起磁力 F {\displaystyle {\mathcal {F}}} は F = N I {\displaystyle {\mathcal {F}}=NI} N は巻き数で、Iはコイル電流である。実際にこの方程式現実インダクタの起磁力に使われ、このときのNは誘導コイル巻き数である。

※この「起磁力」の解説は、「磁気回路」の解説の一部です。
「起磁力」を含む「磁気回路」の記事については、「磁気回路」の概要を参照ください。

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