そうさがたトンネル‐けんびきょう〔‐ケンビキヤウ〕【走査型トンネル顕微鏡】
走査型トンネル顕微鏡
走査型トンネル顕微鏡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 17:54 UTC 版)
走査型トンネル顕微鏡(そうさがたトンネルけんびきょう、Scanning Tunneling Microscope(STM))は1982年、ゲルト・ビーニッヒ(G. Binnig)とハインリッヒ・ローラー(H. Rohrer)によって作り出された実験装置であり、走査型プローブ顕微鏡の一形式である。非常に鋭く尖った探針を導電性の物質の表面または表面上の吸着分子に近づけ、流れるトンネル電流から表面の原子レベルの電子状態、構造など観測するもの。トンネル電流を使うことからこの名がある。
- 1 走査型トンネル顕微鏡とは
- 2 走査型トンネル顕微鏡の概要
- 3 原理
- 4 参考文献
走査型トンネル顕微鏡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 09:27 UTC 版)
「トンネル効果」の記事における「走査型トンネル顕微鏡」の解説
ゲルト・ビーニッヒとハインリッヒ・ローラーにより発明された走査型トンネル顕微鏡 (STM) は、金属表面の個々の原子を判別できる画像を撮像できる。これは量子トンネル確率が位置に依存する性質を利用したものである。バイアス電圧を掛けたSTM針の針先が伝導体表面に近付くと、針から表面へと電子がトンネリングし、これを電流として計測することができる。この電流により、針と表面の距離を計測できる。圧電素子に印加する電圧を制御して、針が表面と一定距離を保つように伸び縮みさせることができる。圧電素子に印加した電圧の時間変化を記録すれば、表面の像を得ることができる。STMの精度は 0.001 nm、すなわち原子直径の 1% に及ぶ。
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「走査型トンネル顕微鏡」の例文・使い方・用例・文例
走査型トンネル顕微鏡と同じ種類の言葉
装置に関連する言葉 | 調速機 質量分析器(しつりょうぶんせきき) 走査型トンネル顕微鏡(そうさがたトンネルけんびきょう) 超音波測深機 身体装検器 |
顕微鏡に関連する言葉 | 全反射照明蛍光顕微鏡 共焦点顕微鏡 原子間力顕微鏡 光学顕微鏡(こうがくけんびきょう) 走査型トンネル顕微鏡(そうさがたトンネルけんびきょう) |
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