話題中の人物(素材敬語)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:09 UTC 版)
敬称英語の Mr. や日本語の「様」など、固有名詞とともに用いられるもので様々な言語に見られる。 敬称代名詞ジャワ語に見られる特別な代名詞や単数の代わりに複数を用いたり、代名詞を用いずに称号や親族名称を代用する方法など。日本語の場合、人称代名詞が固定の英語(I/you)や中国語(你/我)などと違い、1人称、2人称は(私/あなた)以外に無数に選べるので、人称の選択も敬語表現の一部ということができる。 例えば日本語2人称の「貴様」は明治以前は相手への尊敬の意味を込めた言葉だったが、逆説的に「侮蔑」の意味で使われるようになったため、現代では尊敬表現とはみなされない。 名詞尊敬語名詞の指示する人物やその指示対象の持ち主などへの敬意を表す名詞。日本語には「父上」や「貴社」など豊富にあるが、通言語的にはめずらしい。 動詞尊敬語動詞の主語(動作主)に対する敬意を表す表現。日本語、朝鮮語、チベット語などに見られる尊敬の接辞や補充形のほか、日本語の尊敬の動名詞(「そんなことはないとお考えの皆さま」)や尊敬の形容詞(「お美しい」「お綺麗だ」)など。 尊敬に対応する謙譲語を持つ言語もある。タイ語や朝鮮語、日本語の謙譲の一人称代名詞や動詞謙譲語などがある。尊敬語と謙譲語は同時に用いられる場合もあり、この場合、動詞の主語と目的語が同時に敬意の対象となっている(チベット語や中古日本語など)。
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